ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう
ワンダーウーマン

ピコピコ光っていた、あの子。人の命のはかなさと重みを教わった最初の妊娠

DATE:
  • ガジェット通信 GetNewsを≫

結婚後、子どもが欲しい気持ちよりも自分の自由が欲しい日々が続き、約10年ほど夫婦で楽しんだ後で妊活を始めました。

30代後半でクリニックにて産婦人科デビュー。排卵が若干遅いということで、身体をあたためる漢方を処方して頂きながら、市販の排卵薬を使いタイミングを図っていたら、約半年後に予期せぬ妊娠をしました。

妊娠検査薬の窓に浮かんだ、1本の青い線。嬉しくて、今でも本棚の片隅に置いてあります。

最初の検診で胎嚢が確認できて、次の検診では、心臓がピコピコ光るように動いていました。その様子が、なんだかゲームに出て来るキャラクターのように可愛くて、夫にすぐメールしたのを覚えています。

初めから先生に「ちょっと小さいかな」と言われていました。

「でも赤ちゃんの事情もあるんでしょうね」と。

私は子を授かったことをとても喜んでいましたが、同時に言い知れぬ不安も抱えていました。

理由のない、漠然とした不安。今考えても、あれはなんだったのだろう?と思います。 関連記事:不安だらけでネット検索魔になっていた妊娠初期。医者の一言で眠れぬ夜もありました

妊娠確認できてから、1ヵ月弱。突然の鈍い腹痛が私を襲いました。毎日のようにお腹に話しかけていましたが、返事がないように思えました。

次の健診日まではあと数日ありましたが、不穏な感じがしたので、すぐに電話をし、産婦人科に向かいました。

超音波の画面には、ピコピコ光っている心臓は映っておらず、胎嚢は少し大きくなっているのに、縮んで萎れている印象を受けました。

先生は「探してみたけど、今日は、心臓が見えないわ。映っていないだけかもしれない。隠れているのかもしれない。わからないので、大きな病院で診てもらって」とおっしゃり、私が産もうと考えていた大病院に紹介状を書いてくださいました。

私は、まだ少しだけ信じていました。

でもいつも温和な先生は、取り繕ってにこやかにしてみた私に、見たこともない険しい顔をしました。

その数日後、体内からどんどん血が出てきて、三日月がきれいな澄んだ夜、私の中からすべて流れ出ました。ピコピコ光っていた心臓は白く小さな豆のようで、冷たい羊膜に包まれていました。

完全流産、6週でした。

心拍確認後の流産確率はグッと下がる、と言いますが、理由のない不安は当たってしまいました。

それから一年以上を経て再び妊娠。今、ちょうど臨月を迎えていますが、初めて見た我が子の心臓は、あのときの心臓とは見え方が違い、心臓ひとつとっても、個性があるように感じました。 関連記事:抱くことの出来なかった赤ちゃんも忘れない!心も体も痛んで辛かった流産手術

人の命は、まず心臓の確認から始まり、心臓の停止が、すなわち死を意味します。

心臓は、誰にとっても、ずっと大切なもの。そんな当たり前の事実を、ピコピコ光っていた心臓から学びました。

愛しい心臓を、命を、どうか皆さまも大切に。

著者:もみ

9月に高年初産を迎え、自分のことばかり考えて来た人生が、果たしてどう変わるか?産まれて来た子が自分にとって最適な道を選べるように、力を尽くしたいと思います。親のささやかな愛が、子に伝わりますように。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

関連記事リンク(外部サイト)

2度の流産、そして不妊治療を経てやっと授かった命も…。それでも我が子を抱きたくて
「生まれてきてくれてありがとう」二度の流産、不育症を乗り越えて夫婦で涙した出産
まさか自分が稽留流産・・・!!

赤すぐnet みんなの体験記の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。