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『この世界の片隅に』はコメディ映画である

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『この世界の片隅に』はコメディ映画である

この世界の片隅に』という映画を見ました。

 

今世紀最高の傑作!」と褒める人も多い、めちゃくちゃ話題になっている作品なんですけれども、とにかく見てる人がほぼ全員、異様なまでの大絶賛をしていて、ここまでハードル上がりきった状態で本当に楽しめるのかな、と不安と期待に震えつつ見てみたんですが……いや、何これ、マジでめちゃくちゃ面白いじゃないか!上がりきったハードルをやすやすと超えてぶち壊して突き進んでいくような大傑作でした。

 

すごくざっくり言うと、第二次世界大戦当時の呉の街を舞台にした戦争ものの映画なのです。でも、戦争ものと言って何となくイメージするような説教臭さとか思想臭さは全然ないんですよね。いや、ないことはないかもしれないけど、そういうのが気にならないくらい個々のエピソードが面白いし、描き方もうまいのです。

 

この映画のメインテーマは「日常」だと思います。日常の義務を淡々とこなしながら、日々の暮らしを楽しむということの大切さが丁寧に描き出されています。戦争があってもなくても、日常は日常なのです。普通に暮らしている一般市民が日々やっていることや考えていることなんて、昔も今もそんなに大きく変わりはしないのです。当たり前のことなんですが、そんなことに気付かせてくれます。

 

さらに、お笑い評論家的な立場から言わせてもらいますと、この映画はコメディとしても相当よくできてますね。笑わせるようなシーンがいくつか出てきて、それが相当うまい。フリ・オチがよくできていて、間のとり方も絶妙。ツッコミが入っても良さそうなところであえてツッコミをいれずに表情とかセリフでそれを表現する感じとか、抑え気味だけど的確なコメディ演出の数々にもしびれました。そういうところまで本当にクオリティが高いんですよね。

 

そして、この映画の重要な部分を占めているのが、主役の声優を担当したのんさんです。のんさんの声の演技は本当に神がかり的にすばらしかった。これがあったからこそ、100点の映画が120点の仕上がりになった、という感じがします。やっぱり単に見た目がいいとかキャラがいいとかそういうレベルではなく、女優としてとてつもない才能の持ち主なんだなあ、というのを思い知らされました。のんちゃん、やはりただ者ではありません。

 

ところで、「のんちゃん」というとお笑い界隈ではフットボールアワー岩尾さんのことを指して言われることが多くて、ちょっと紛らわしいときがありますね。先日も、忘年会の席で私以外の人たちの間でそういう話題になっていたことがあって。「え、のんちゃんってどっちののんちゃん?」みたいな話になって、結局、どっちかと思ったらフットボールアワーの方でしたからね。「そっちかよ!」と思ってしまいました。そもそも岩尾さんの話題って何なんだよ、っていう。

 

まあ、そんなこんなで楽しい忘年会でした。

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記者:

オモプラッタはポルトガル語で「肩甲骨」という意味。 芸人さんが華麗にはばたくための翼を支える肩甲骨でありたい。 それがオモプラッタの理念です。 オモプラッタ編集部は、プロの芸人さんたちが日々生み出している「オモシロ」のカケラを拾い集め、編集して、独自のコンテンツとして皆様にお届けしていきます。

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