世界のトップエリートたちが実践する、本当に良い仕事をするための思考術

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世界のトップエリートたちが実践する、本当に良い仕事をするための思考術

忙しい日々に追われ、本質的なこと、自分にとって大事なことを後回しにしてしまう。ただ仕事をこなしていくことばかりになってしまう。

そんなとき、自分で自分に「問い」をしてみてはどうだろう。

「それは本当に大事なことですか?」

「なぜ大事だと思うのですか?」

「大事にすることで何が生まれますか?」

『すべての仕事は「問い」からはじまる たった1秒の「問題解決思考」』(大嶋祥春著、SBクリエイティブ刊)では、「問うこと」に焦点を当て、より本質的な仕事をするための方法や「問い」の技術などを、仕事術として紹介している。

例えば、アルバート・アインシュタイン博士はこんな言葉を残している。

「私に世界を救うための時間が1時間だけ与えられたとしたら、最初の55分を何が問題かを発見するために費やし、残りの5分でその問題を解決するだろう」

アインシュタインでさえも、「問うこと」を重要視していたかがわかる言葉だ。また、インターネット通販のアマゾンの創設者であるジェフ・ベゾス、アップル創業者のスティーブ・ジョブスなども、「何が真の問題か?」「本当に重要なことは何か?」という問いを持ってさまざまな物事と向き合ってきた。

では、問うことで、どういうことが変わるのか? 本書では大きく6つに分けている。

1、バラバラの情報をひとまとめにする → 情報が整理でき、仕事で悩むことが減る

2、物事の核心がつかめ、時短につながる → 仕事の無駄が減る

3、異なる物事をつなげて発想を広げる → アイデアが出やすくなる

4、状況を変える → 硬直した状況、行き詰った思考に突破口を開く

5、人間関係がうまくいく → 「説得」ではなく「質問」型で伝えると相手は自ら動いてくれる

6、自分を変える → 本当に自分が大切にしたいことが腑に落ちるので、すぐ動けるようになる

例えば、自分にとって不得意な仕事を任されても、「これをどうしたらチャンスにできるか?」と問い、取り組んでみる。そうした経験が成長につながるのだ。

■本質的な問いを立てるために必要な「型」と「方向性」

では、「問い」を立てるときに、どんな問い方をすればいいのだろうか?

著者は「本質に迫る問い」、つまり優れた問いをしなければいけないと述べる。

この優れた問いには「型」があるといい、その「型」というのが「問いは1行」「自分の判断を入れない」「ポジティブにする」「視座を高くする」の4つだ。

また、もう一つ「型」のほかに「方向性」も大切だ。どこに向けて問うのか、フォーカスさせる方向を決めることで、良い答えを導き出せると述べる。

立てた問いが本物かどうかを見極めるには、方向性が間違っていないかどうかが大事になる。

「問い」には、ここで答えを出さなくてもいいような「問い」や、そもそも答えを出しようのない「問い」といった偽物もあるという。もし、立てた「問い」が正しくなければ、望んだ結果は生まれないだろう。

「問い」が根本の解決につながるかどうか、考えることを忘れてはいけないのだ。

著者はマッキンゼー時代、その後のコーチングやコンサルティングの仕事を通して、さまざまなプロジェクトやそこにかかわる人たちの「問題解決」をしてきた。そこで実践してきたのが「問うこと」だったという。

難しい仕事や物事でも、「問うこと」でその問題もシンプルに見えてくる。仕事や人間関係でうまくいかないことがあれば、「問うこと」が大事。その先に自分の人生において大切なこともはっきりしてくるはずだ。

問い方を学び、普段から「問い」をすることを習慣にしてみてはどうだろう。

(新刊JP編集部)

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