世界最小最軽量AVミキサー「VR-3」ネット配信者にとって嬉しい12のポイントまとめ

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Roland VR-3

生主・ユーストリーマーのためのAVミキサーが遂に登場

RolandさんのAVミキサー「VR-3」を発売前に触らせてもらいました。「VR-3」を使えば音と映像をこれ一台で操れます。しかもネット生放送を強く意識して作り込んであり、ニコニコ生放送やUSTREAMで放送している人であれば欲しくなる機能が満載。まさに「生主」の夢をかなえたようなガジェットです。

Roland VR-3

まずこのAVミキサー「VR-3」はビデオスイッチャーとオーディオミキサーの機能が一体化されてます。映像と音を一緒に扱えることから、ローランドさんはこれを「AVミキサー」と呼んでいます。ジャストA4サイズ、わずか2kgの筐体。モバイル電源にも対応し、電源のない場所での放送も可能。映像は4チャンネル入力、さらにPC映像とのミックス可能。音声は7系統入力。これはほんと、生放送の現場のことをよく調べて「欲しい機能」がこのコンパクトな筐体に凝縮されてます。というわけで、ネット生放送者目線でグッとくるポイントを箇条書きにしてまとめてみます。

Roland VR-3

USBレベル機能

PC向け音声をブーストする機能です。マスターボリューム最高にしても「音小さい」って言われたらココをひねるだけでよい。これは生主にとってはかなり便利。これはありそうでなかった。

Roland VR-3 USB LEVEL

フリーズ機能

ボタン一発で画面をフリーズさせることができる。映像上のトラブルやスイッチャーがVR-3の前をはなれなくてはいけない状態になった時や、突然部屋に家族が入ってきたときなど「しばらくお待ちください」状態にできる。

リバーブなどのエフェクター

オーディオミキサーのチャンネルごとにリバーブ等のエフェクトをかけることができる。つまり、BGMには影響を与えずに、トークの人の声だけに面白い効果をつけたりできます。タイトルコールの時なんかに使えますね!

エフェクトも充実

オートスイッチの機能

複数のビデオ入力を、一定の時間ごとに自動切り替えする機能があります。これは密かに便利です。切り替えの時間は設定できます。カメラを複数台つなげて固定で自動切り替えにしておくだけで、面白い効果としても使えるし、それらしい映像ができます。さらに実用的な使い方としては歌ってみた、演奏してみた、踊ってみたなどを複数カメラをつかって一人放送したい場合なんかに使えます。また、トラブル発生時や、どうしても操作者が卓の前を離れなくてはいけないときに(トイレいきたくなったとか…)、この機能をONにしておくだけで、しばらく間を持たせることが可能です。

Roland VR-3

放送時の音と画のズレを直す機能

音と映像の微妙なズレを直す機能(オーディオ・ディレイ機能)がついてます。ちょっとした修正はこのミキサー上でおこなって微調整できます。

Roland VR-3

内蔵マイク

いやぁ、これは本当に心憎いし、生放送の現場を研究していると思います。なんとこのミキサー本体にステレオマイクが内蔵されています。基本的にはこのミキサーに外付けのマイクをつなげる、というのが正しいと思いますが、例えばマイクトラブル時など、一時的にこの内蔵マイクで放送をつなだり、卓を操作しながら生主がしゃべる音声はもうこの内蔵マイクで済ましちゃう、ということができます。現場で音声系統がトラブって冷や汗かいた人もいると思いますが、最終手段としてこういう内蔵マイクがついてるのは本当に心強い。なにかあっても視聴者を極力無音状態にしない手段が用意されているのが、ほんとに心憎い配慮です。

Roland VR-3 内蔵マイク

PCからのRGB入力

クロマキーと、文字合成が可能。コンポジットから入れた映像をPC画像を切替えたり合成したりできます。また、RGB入力のスルー端子がついてるのもこれまた心憎い配慮だと思います。例えばカフェでのイベント配信や、講座・勉強会などの配信では、PCからの映像をプロジェクターで会場の人向けに映しながら、さらにそのままそのPCからの映像を放送でも流したいという場合があります。そういうときは、PCからの映像を2つに分割する機材を別途用意するか、最悪の場合プロジェクターで壁に映った映像をカメラで撮って放送するという(見づらいし、真正面から撮らない限りPC画像が歪んでしまいます)形をとらざるをえません。ですがこのPC画像のスルー端子がついていることで、入ってきたPC画像をそのまま配信しながら、スルーさせたものをプロジェクターに渡す、といった形がとれて、かなーりすっきりします。

MIDIでのコントロール

さすがローランドさん、という機能。特に演奏してみた系の人に便利だと思いますが、MIDIでのコントロールが可能です。例えば電子楽器(キーボードとか)のとある音(ノート)にVR-3の画面切り替えを割り当てちゃう。そうすると演奏しながら特定の音を叩くだけで画面切り替え指示ができるようになります。

Roland VR-3 MIDIコントロール

配信向けの音だけカットする機能

オーディオアウトプットを生かしたまま、配信向け(PC向け)の音声だけカットすることができます。例えば、会場の人には話せるけど、放送はできないオフレコトークもこれ一発。放送の方だけ音を止められる(USBレベルを0に絞る)のが簡単です。イベント放送などでもあると便利な機能です。例えば会場の音もこのVR-3のオーディオミキサーでミックスして現場のスピーカーにも流しつつその音を放送にも乗せる、というシチュエーションは容易に想像できますが、そういう時でも放送側だけコントロールできると安心です。オフレコトークだけではなく、会場限定で流したい音楽、なんてのもありますよね。

生主さんも満足しておられるようです

(オフレコトークもこれで安心ですね。)

モバイル電源対応

「eneloop music booster」に対応していて、これを使えば2時間駆動可能です。1時間ぐらいの放送であれば、電源確保できない状態でも大丈夫です。

PCへの接続も一発

USBビデオ/オーディオクラスに対応しており、PCへの接続にあたって、ドライバのインストール等は基本的に不要だそうです。USBの線をつなぐだけで認識し使えるとのこと。これも非常に便利で、現場で配信PCが使えなくなって別のPCで急遽代用、となった場合にドライバーを準備したりインストールしたりといった手間がかからず、迅速な対応が可能です。繋げるだけに認識ができるのは本当に素敵。

タッチパネル

これは写真みてるだけじゃわからない部分ですが、「VR-3」のモニターはタッチパネルになってるんです、実は。ですんで、画面にタッチするだけで映像のスイッチやPinPの画面位置決めが可能です。直感的でとても便利です。

Roland VR-3

というわけで、Rolandの新しいAVミキサー「VR-3」の特徴、とりわけネット生放送をやっているニコニコ生放送の生主さんやUSTREAM、Stickamの利用者さんにとって便利な機能をまとめてさっくり紹介させていただきました。いかがだったでしょうか。このコンパクトさでこんな機能が詰まったAVミキサー、今までなかったと思います。今までなかっただけじゃなく、ネット生放送の現場を知り尽くした機能満載で軽く予想を超えた便利さです。生放送をやっている人なら誰しも欲しくなる機能が詰まったこのAVミキサー、機会があれば触ってみて、あなたの配信をより面白くするために使ってみて欲しいと思います。発売日は12月15日(木)です。

AVミキサー「VR-3」
価格:税込価格 168,000円
外形寸法:302(W)×202.7(D)×80.3(H)mm
質量  :2.0kg

ローランド公式「VR-3」サイト http://www.roland.co.jp/products/jp/VR-3/

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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