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「あの車は壊れる」は本当か? 19歳のオーナーが見たルノー 21ターボ~輸入車“若者”オーナー見聞録~

▲トヨタ MR2やスターレット、プジョー 106 ラリー前期型など、自分とほぼ同じ頃に生まれた車たちに魅了された19歳。しかし、その中にはしっかりと哲学が垣間見えた

▲トヨタ MR2やスターレット、プジョー 106 ラリー前期型など、自分とほぼ同じ頃に生まれた車たちに魅了された19歳。しかし、その中にはしっかりと哲学が垣間見えた

一見控えめな外観だが、すべてに万能な現在の21ターボ

60年代末期生まれの筆者だが、生の記憶はない60年代文化全般、すなわちザ・ビートルズや当時の車などには大いに興味がある。その後、音楽も自動車も長足の進歩を遂げたわけだが、それでも、現代のプロダクツが取りこぼしてしまった(もしくはあえて取りこぼした)何かが、わたしを強く刺激するのだ。

バリバリの平成生まれである池田悠真(いけだゆうま)さんを刺激したのは、80年代から90年代にかけての車たちだった。

▲池田さんは東京都生まれ、東京都在住の19歳。物心ついたばかりの幼児のときから意味不明なまでに車好きだったが、小学生時代、同じく車好きであるご両親の愛車がアルファロメオ 156だったことから、欧州車にも興味を持つように

▲池田さんは東京都生まれ、東京都在住の19歳。物心ついたばかりの幼児のときから意味不明なまでに車好きだったが、小学生時代、同じく車好きであるご両親の愛車がアルファロメオ 156だったことから、欧州車にも興味を持つように

「欧州車が好きというより、あの時代の車全般が好きなんですよね。直線的なデザインで、いろいろな部分がコスト度外視で無駄に凝ってて(笑)。つまり今の車には絶対にない部分が、僕にはとても魅力的だったんです」

18歳で免許を取得。初代トヨタ MR2やEP71こと3代目スターレットなどを物色し、最終的に購入したのがプジョー 106ラリーの前期型。正規輸入はされなかった希少な競技用ベース車だ。「もっのすごく気に入りました!」ということで各所を走り回った池田さんだが、その後、諸般の事情により買い替えを余儀なくされた。

「で、またスバル アルシオーネやプジョー 205CTIとかを探しはじめ、たまたま試乗できて、いきなり気に入ったのがルノー 21ターボでした」

21は「ヴァンテ・アン」と読む。元祖フレンチロケットとでも呼ぶべきターボ車だが、同時に「フレンチダイナマイト」とも噂される。要するに、いつ・どこで故障という名の火薬が炸裂するかわかったもんじゃない……と。

「でも実際はぜんぜん平気なんですよ。そりゃつまらないトラブルはたまに起きますが、走行不能になるような故障は1回も起きたことがありません。……確かに昔、21ターボは壊れまくったのかもしれませんが、いまだ廃車にならずに流通している個体は、もう悪いところは全部出尽くしちゃってて(笑)、かえってフツーに乗れるんじゃないですかね?」

知らない人が見ればただの古くて四角いセダンだが、見る人が見れば希少名車であることがわかり、そしてよく見れば「単なる四角」に見える部分にも、実は複雑で玄妙なデザインが施されていることがわかる。そのようにさりげなくシブい92年式ルノー 21ターボを、池田さんはこよなく愛している。

「たぶん新車は一生買わないんじゃないでしょうか。決して新車が嫌いなわけじゃないんですが、100万円とか200万円で買える新車は正直つまらんですよ。でも中古車であれば、同じ予算で『名車』が手に入る。……これはやっぱり素晴らしいことなんじゃないかと思いますね」

▲「いろいろな噂もある21ターボですが(笑)、実は万能車なんですよ。運転は非常にラクで、でも楽しさもある。燃費は約10㎞/Lで、トランクだってとっても広いんですよ」

▲「いろいろな噂もある21ターボですが(笑)、実は万能車なんですよ。運転は非常にラクで、でも楽しさもある。燃費は約10㎞/Lで、トランクだってとっても広いんですよ」

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