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新国立競技場、幻の「B案」から垣間見える日本の課題

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新国立競技場、幻の「B案」から垣間見える日本の課題
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(金曜担当ナビゲーター:青木理)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。12月16日(金)のオンエアでは、新国立競技場のコンペティションで「B案」を手掛けたことでも知られる世界的な建築家、伊東豊雄さんをお招きしてお話を伺いました。

新国立競技場のコンペティションについて「3回敗れた」と語る伊東さん。最初のコンペでは、最終11案まで残り、当初指定されていた予算や法規的にも、唯一と言っていいほどルールを守った案を提出したそうですが…結果は、ザハ・ハディドさんの案が採用されました。

その後、予算と建設場所の周囲に対する配慮などの問題から、ザハさんの案は白紙になるのですが、実はそのとき伊東さんは「それならば既存の競技場の改修工事をしては?」と勧めたそう。しかし、それについて何の応答もないまま競技場が取り壊されてしまったのだとか。これが伊東さんにとって「2回目の敗北」になったのだといいます。

2回目のコンペでは、同じく建築家の隈研吾さんと、伊東さんのチームのみが参加。世間ではA案、B案として発表され注目を浴びました。このときのコンペでは、「日本らしさ」を表現するために「木」を使うことが求められたそうです。

「最初は、隈さんたちのように天井に木を使おうかとも思ったんですが、最終的には一番重要な部分に72本の巨木を使って、我々の提案の核心にしようとしました。しかし、そういうことが全く伝わっておらず、『鉄骨でいいじゃないか』と言っていた審査員さえいたと聞いたので、そのへんは残念でしたね…」

結果は、隈さんの案が採用され、伊東さんは残念ながら敗れてしまいました。1回目のコンペでは革新的なものが求められたにも関わらず、2回目では保守的なものを求められた新国立競技場案。伊東さんはそういった国の態度に対して「妙な平等主義が行き渡っていて、そこからはみ出したものは拒否され、ほとんどの人々がエネルギーを失っている」と感じるそう。

4年後に迫った2020年の東京オリンピックですが、準備段階で浮き彫りになる日本の問題も多々あります。「国立競技場では話題になりましたが、ほかの競技施設に関しては、僕たち建設関係者もいつコンペティションが行われていて、誰が設計しているのかほとんど知らない」と伊東さん。私たちの知らないところで動いているオリンピックは、一体どんな形で姿を現わすのでしょうか?

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【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時−22時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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