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里帰り先で「夫に会いたい」と涙…。3週も早い出産日に立ち会えたのは、亡き父のおかげ

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2014年11月、父が肺癌であると知った。

2歳になる息子を溺愛してくれる父。

離れて暮らす私に何ができるだろうと考えた。

父の生きる希望となればと、二人目の妊娠を願った。

2015年1月、妊娠。

悪阻がひどい私は息子を連れて実家に帰省した。

父と息子は毎晩一緒にお風呂に入ったり、芸を仕込まれたり、『返事は短くハイと答えるものだ!』など、体育教師をしていた父ならではの芸を教えてもらっていた。

二人目の予定日は父の誕生日の9月13日。

里帰り出産を予定していたため、出産のお祝いと父の誕生日は一緒にしようねと約束もした。

『赤ちゃんは俺の生まれ変わりや』と言いながらも、赤ちゃんと一緒にお風呂に入る事を楽しみにしてくれていた父。

2人目の誕生を心待ちにしていた。 関連記事:「よく頑張ったね」って言ってほしかった‥。 孫の誕生を誰よりも楽しみにしていたお母さん

2015年3月、父が他界。

私は息子とお腹の赤ちゃんを守りきる自信がないほど憔悴してしまった。

1日、また1日経っても悲痛な想いが消えるわけでもない。

それでも、1日また1日と大きくなるお腹の赤ちゃん。

父の生きる希望となればと望んだ赤ちゃんは、いつしか私や母、父を失って悲しむ家族の生きる希望となっていた。

里帰り中は、毎晩父の部屋で寝た。

父の香りがまだこんなにも残っているのに、父だけがいない不思議な空間。

『じいじはお空に行っちゃた』と話す息子。

意味がわかっているのか、それともわからないふりをしているのか。

それでも、じいじとお風呂に入れない事だけは知っていたようだ。

ある晩、私は母と喧嘩した。

色んな感情が混ざり、なかなか寝付けない私は、夫に会いたいと想った。

父との別れ、母との衝突を夫に慰めてもらいたかったのだ。

夫がいてくれたら‥と。

泣きながらいつの間にか寝てしっまった私は、翌朝飛び起きることに。

そう、まさかの破水。

2016年8月、予定日より3週間も早く破水してしまったのだ。

すぐに夫に連絡し、私はそのまま入院した。

横浜から西宮に駆けつけてくれた夫に会えて安心した私は、分娩への不安もなく、ただただ嬉しかった。

痛みに耐える私を気遣ったり、励ましてくれたり、笑わせてくれたり、夫の存在は私の大きな勇気と力になったのだ。

夫は2回目の立ち会い出産ということもあり、分娩前、分娩中、分娩後、私に何が必要か的確にサポートしてくれた。

無事に娘を出産することができ、夫と協力した実感、達成感が私たちの絆をますます強くした。 関連記事:「一生に一度ですよ!」460km離れた地にいた夫が、立ち会い出産に間に合った奇跡の理由

あの晩、父の部屋で泣き、夫に会いたいと願ったからその想いが届いたのではないかと今も信じている。

そして、今年1歳になった娘の笑顔は、なんとなく父の笑顔に似ている。

著者:ナリブラ

37歳二児の母です

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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