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物語の考察も楽しいアクションパズルゲーム『PaPo&Yo』 へんてこな街に迷い込んだ少年とモンスターを待つものは?

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今回紹介するゲームは『PaPo&Yo』だ。本作はインディゲームデベロッパー「Minority Media」によるアクションパズルゲーム。ゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて1480円で販売されており、有志による日本語化ファイルも公開されている。

このゲームは、突如現れた光の渦に飛び込んだ少年「キコ」が、巨大なモンスターやロボットなどといった仲間の力を借りて、多数のギミックが存在するへんてこな街を探索していく内容だ。

テキストの量や会話シーンは比較的少なく、状況や展開を考察しながらプレイできるゲームだ。ジャンルはアクションパズルだが、プレイスキルよりも世界観にスポットライトが当てられているゲームなので、腕に自信が無い方でも安心してプレイができる。

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光の渦に飛び込んだ少年の前に現れた「へんてこな街」

物語の始まりは薄暗い部屋から始まる。部屋の外には大きな物音を立ててうろつく”ナニカ”の影が見える。キコは、怯えているのか外のモノから身を隠している様子だ。そこに突如、壁に「光る渦の印」が浮かび上がる。

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怯えている様子のキコ
 
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現れた光の渦に飛び込む
 
キコが光の渦へと飛び込んだ先に待ち受けていたのは、現実世界とは異なる「へんてこな街」。この街には、たくさんのギミックが隠されている。例えば、壁から突起したレバーを引くことで階段が現れたり、家に付いたネジを回すことで足が生え、家が自ら移動したりする。

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「!」が表示したらアクションボタンを押そう
 
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壁から階段が出てくる
 
この街のギミックは無機質な人工物というより、子供がチョークで描いた落書きに見える。街に設置されているギミックは、ゆっくり周りを見てゆっくり考えれば解けるレベルだ。もしも、詰まってしまった時のために「ヒントボックス」が用意されている。とはいえ、自分の力でゲームをクリアしたい人は、あえて、ヒントボックスを使わないのも面白いかもしれない。

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ヒントボックス

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さて、向こう岸に渡りたいが、橋がかけられていないため渡ることができない場所に行き当たる。目の前には子供が遊んだような落書きと、家の絵が描かれたダンボールしかない

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家の絵が描かれたダンボールと実際の家が連携されている

実は、これは向こう岸に渡るためのギミックの1つである。ダンボールを動かすと、対応する家も動くため、地面に描かれた四角形の通りにダンボールを置くことで家を橋代わりに利用できる。

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置き方は細かく反映される
 
他にも壁がめくれ上がったり、生き物のように家が移動したりするギミックが存在している。まるで、子供のころに思い描いた妄想がそのまま具現化されたような不思議な街だ。作品内に仕掛けられた様々なギミックを見るのも、このゲームの楽しみの1つである。
 
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足が生えて移動する家

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ギミックの中には巨大な仕掛けも
 
キコが街を探索していく中で、ロボットの「ルーラ」と出会う。彼の口ぶりだと、どうやらキコとルーラは以前からの知り合いである様子。ルーラを背負うことで、キコは遠く離れている場所まで飛んで行くことができる。また、キコでは届かない高い位置のギミックもルーラに頼めば起動してくれる。ルーラは頼れる相棒だ。

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ロボットのルーラ

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ルーラの力を借りて空を飛べるようになった

また、キコは不思議な少女とも出会う。少女はキコを招いているような仕草を見せるが、近づくと離れていってしまう。

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どこか悲しげな表情を浮かべる少女
 
見たところ、キコと同じくらいの年代だ。この街の住人なのか、それともキコと同じように光る渦によって訪れたのだろうか。少女は、こちらの仲間かと思ったら、謎解きに必要となるブロックを持って逃げてしまう意地悪な一面もある。女の子の考えていることは分からないものだ。

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キコの邪魔をしだす少女
 
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どうやら、キコの仲間であるモンスターを嫌っているようだが……

恐ろしくも愛らしい、キコの大きな友達「モンスター」

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モンスターの家
 
そして、本作の大きな特徴は、キコが街で出会うことになる巨大な相棒「モンスター」の存在だ。モンスターの家は廃材で作ったようで巨大だ。キコだけでは動かせない大きなギミックにはモンスターの力を借りるべし。もちろん、言葉は通じない。どうやったらこのモンスターを誘導できるのだろうか。

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モンスター
 
キコと道中を共にするモンスターの行動は「寝る」か「食べる」かだけだ。寝ているモンスターを起こすには、好物であるココナッツが必要となる。ココナッツを目の前に持っていくと、嬉しそうに追ってくる。
 
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モンスターとココナッツ
 
最初は、モンスターの見た目に恐ろしさを感じるが、プレイを続けていく内に愛くるしさに変わる。モンスターに向かってココナッツを投げると取りに行き食べ、近くに興味がそそられる物が無ければ寝てしまう。寝ているモンスターのお腹はよく跳ねるので、トランポリンのように使うことで高い場所にも飛んで行くことが可能となる。キコに大きな友達ができたのだ。

見た目の割にはのんびり屋なモンスターに見えるが、彼が豹変してしまう瞬間がある。それは、「毒ガエル」を食べた時だ。食いしん坊なモンスターは、食べられそうな物であれば何でも口にしてしまうのか、毒ガエルをも口へ放り投げてしまう。毒の力にやられ、モンスターの体は赤く燃え上がり、ふだんは危害を加えることはないキコに対して襲い掛かってくる。

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モンスターが毒ガエルを手にしてしまうと……
 
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毒気にやられてしまう
 
一度、毒ガエルを食べてしまったら手の付けようが無くなる。一目散にキコめがけて襲って来るのだが、食べようとはしてこない。ただ、突き飛ばされるだけだ。本当に自我が無いだけのようだ。しかし、いくら突き飛ばされても、一向に暴走が止まらない。

モンスターの毒気を抜くには「腐ったココナッツ」を食べさせなければならない。腐ったココナッツを食べさせることで、口から毒ガエルを吐き出し、いつものモンスターに戻すことができる。毒ガエルを目にしたら、まずモンスターから遠ざけることが先決だ。

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毒カエルが出て来ると、ココナッツにも興味を示さなくなる

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毒カエルはモンスターの目の届かない所へ隠そう
 
モンスターを凶暴化させてしまう危険極まりない存在である毒ガエルだが、抱きながら走ると、足をバタバタさせて可愛らしい。癒やしポイントの1つだ。

物語が進むにつれて解かれる謎とは?

『PaPo&Yo』をプレイしていると「この街はどこなのか?」という疑問が浮かび上がってくる。キコをこの街へと導き、幻想的なギミックを散りばめたのは一体誰なのか、住居はたくさんあるが、住民の姿が全く見えない。

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電線を確認。人の姿は……?
 
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サッカーボールが落ちている。他にも子供が?
 
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ごっそり切り取られたような壁

街には各所にアーティスティックな絵が描かれており、街の世界観にマッチしている。街の奥へと突き進む中で、ときには足を止めて絵や景観を楽しんでいただきたい。
 
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少女やモンスターの存在も気になる点だ。少女は何故モンスターを嫌うのか。モンスターを閉じ込めるようキコに命令する。また、モンスターを救えとキコに頼む。キコ、少女、モンスターには何か繋がりがあるのだろうか?

キコは、モンスターと共に山の上を目指すことになる。そして、2人の先に待ち受けているものとは? 
 
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リフトで山の上へと目指す2人
 
筆者は、この作品の全てを終えた時、プレイ当初に思い描いていた印象とクリア後の印象は大きく変化していた。そして、行動の1つ1つの意味を理解した時、心には感慨深いモノが残った。是非、実際にプレイし、キコを通して感じ、考えてほしい作品である。

[作品情報]
タイトル 『PaPo&Yo』
開発元 Minority Media Inc
プレイ時間 3時間程度
価格 1,480円

ダウンロードはこちらから

有志日本語化はこちらを利用しました
http://a-heap-of-wreckage.blogspot.jp/2015/12/papo-yo.html
※導入の際には自己責任でのご利用をお願いいたします。

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