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女優・杏さんの朗読に酔いしれた美を伝えることば

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現代詩花椿賞の贈賞式が12月9日、資生堂花椿ホールで開かれ、受賞者の伊藤悠子氏に資生堂から「特性香水入れ」のトロフィーが贈られました。

受賞作について、選考委員の小池昌代氏は、「選考では、最終的に委員全員が納得して満場一致で決まりました。地中深くに埋められた球根についての詩がありますが、その詩のように、この詩集は、読み返すたびに人の心の深いところに入ってくるのだなと感じます」と評されました。

伊藤氏は、「資生堂、化粧品というと、華やかなイメージがありますが、人の慎ましい願い、弱い自分に喝を入れる、元気づける、そのような日常的なものでもあると思います。そこに、この華やかな賞と私の詩をそっとつなげてみたく思います。心からの経緯と感謝の意を表したいです」と受賞への謝辞を述べました。

会場では、式の特別ゲストで女優の杏さんが花束を贈り、受賞作の『まだ空はじゅうぶん明るいのに』(思潮社)の中より、一篇を朗読。透明感のある美しい朗読に会場中が酔いしれ、選考委員の佐々木幹郎氏は、「私は、俳優が詩を朗読するのは、いつもは嫌いなのですが、杏さんの朗読はすばらしかった。自分を出さず、シンプルで、素朴で…」と大絶賛。

伊藤氏本人も、「詩集を出すと、自分から遠ざかっていくような気がするのですが、静かに読んでいただいて、杏さんの世界をまとって戻ってきたようで、嬉しい。最高のプレゼントです」と喜びの気持ちを伝え、杏さんも「仕事を通じて言葉の大切さをいつも肌で感じています。口に出して詩を朗読するのは久しぶりでしたが、この伊藤さんのすばらしい詩を、皆さんと分かち合うことができて光栄でした」と話されておりました。

現代詩花椿賞は、資生堂が「美を伝えることばの力を高めたい」という思いから、1983年に創設。毎年、前年の9月1日から、その年の8月末までに刊行された詩集を対象に、最も優れた一冊に贈られます。特定の出版社や詩壇に属さない賞で、様々なかたちで芸術文化支援をする資生堂らしい取り組みの一つ。

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