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同期入社で「出世する人」は、何が違うのか?

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12万部を超えるベストセラーシリーズとなった『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社、小学館文庫)。その著者である俣野成敏さんに、「ビジネスパーソンの仕事への向き合い方」についてお話しいただくこのコーナー。第1回の今回は、「出世する人は何が違うのか」についてです。f:id:k_kushida:20161213151456j:plain

こんにちは、はじめまして俣野成敏です。

まずは自己紹介をさせてください。私は2012年に独立起業後、現在では複数のビジネスを手がける合間にサラリーマン向けの私塾「プロ研」やマネースクールなども開講し、社会人向けの啓蒙活動を行なっています。

そのような経緯で、僕のところにはいろいろな質問や相談ごとが持ち込まれることが多いのですが、最近、このような質問をいただきました。

【相談内容】

同期で入社する中で、出世できる人とできない人に分かれてしまうのはなぜでしょうか?

本日は、この質問に対する僕なりの回答を、皆さんとシェアしたいと思います。

スタートが同じでも差がつく「2つの要因」

多くの場合、大学を卒業すると、みんな一斉に新入社員として入社します。スタートは一緒だし、能力にもそんなに差があるとは思えません。それなのに、年月を経るに従って、明らかな差がついてくるのも事実です。役員クラスになる人もいれば課長止まりの人、最近はポスト不足により、一生平社員のままで終わる人もいるようです。基礎研修も同じものを受けているはずなのに、こうした違いが出てしまう理由とは、一体何なのでしょうか?

私は、こうなる原因には大きく分けて2つの要素があると考えています。1つは「当たり前の基準が違う」こと、そしてもう一つは「例外に対処できる能力の違い」です。それぞれについて、詳しく見ていくことにしましょう。

自分の「当たり前」を上げていくための3つのステップ

まず、1つ目の「当たり前の基準」についてです。そもそも「当たり前」とは何なのかというと、「この仕事は終わった」「ここまでやれば大丈夫だ」と感じるレベルのことを指します。たとえばコピー取りを頼まれた人が、いわれた通りにコピーだけをして持っていく人と、きちんと図が写っているか、曲がってコピーしていないかなどまでチェックして持っていく人とでは、コピー取りに対する「当たり前の基準が違う」ということになります。

他人と同時スタートであるにもかかわらず、出世していく人とは、常にこの自分の中の「当たり前のレベルを上げる努力をし続けている」人ということなのだと思います。

そうはいっても、実際には何をどうすべきなのかが、なかなかわからないものです。自分の中の当たり前のレベルを上げていくには、次の3ステップが有効になります。それは、

【1】「自分」と「世間」の当たり前のレベルが合っているかどうかの確認

【2】自分を高いレベルの場所に置く

【3】その高みを目指すのかどうかを決める

の3つです。

【1】について、たとえば5つ星のホテルとコンビニエンスストアのサービスのレベルには、明らかに差があります。けれど万一、コンビニで5つ星レベルのサービスをされたら、かえって困るのではないでしょうか。つまり仕事とは、相手の「期待」と自分の中の「当たり前」が一致していることが大前提だということです。

続いて【2】についてですが、自分の中の当たり前のレベルを上げていくためには、「高い基準のサービス」に実際に触れることが大切です。たとえば僕は、自社の社員研修の一環として、社員を一流レストランに連れていき、一流のサービスに触れる機会をつくっています。レベルを上げていくために、まずは「レベルが高いとはどういうことか?」を知る必要がある、ということです。

最後(【3】)に、その高いレベルのサービスを目指すのかどうかを決めます。検討した結果、たとえ「うちは値段で勝負しているから、ここまでのサービスは行わない」と決めたとしても、それはそれでいいのです。大事なことは、自分の当たり前を「当たり前」と思い込まないように、定期的にチェックすべきことと、少しずつ当たり前のレベルを上げていく努力をするということです。

自分の「仕事の守備範囲」を広げるには?

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続いて、「例外に対応できる能力」についてお話しましょう。例外とは、慣れることができないから「例外」なわけです。つまり、「マニュアル外のことが起きた」ということになりますが、ここでのチェックポイントは、

【1】起こった例外が、「この場限りのアクシデントなのか?」それとも「再び起こり得ることなのか?」を見極める

【2】再び起こることなのであれば、どうすれば再発を防ぐことができるのかを考える

【3】例外をマニュアルに取り入れるかどうかを判断する

の3点です。

これを行うことによって、自分の仕事ができる範囲が広がり、対応能力が向上します。「仕事の広げ方」に関して、私はFCオーナーとしてDr.ストレッチを複数経営していますので、ストレッチを例に挙げて説明しましょう。

ストレッチとは筋肉を伸ばすことで、身体能力の向上を目指すものです。プロのトレーナーの下で顧客がストレッチを続けていくと、徐々に体が柔らかくなっていきますが、それは「これ以上は曲がらない」という筋肉に負荷をかけて、少しずつ伸ばしていくからです。

例外対応もこれと同じことです。普段、仕事がだいたい自分の想像の範囲内に収まっているのは、ひととおりの経験をしているからで、例外というのは、始終起きることではありません。

いわば例外とは「自分の仕事のテリトリー外」ということになりますが、それが起きた際に自分に負荷をかけて、少しずつ対応能力を高めていけば、気付いた時には自分の「守備範囲」がずっと広くなっているはずです。このように、例外というのは、実は自分にとって「成長するための伸びしろ」だともいえるのです。

あなたには、「他人の能力を見抜く目」がある

ちなみに、中には同期入社で出世していく人に嫉妬をして、足を引っ張ろうとする人がいますが、そんなことをする必要はありません。それよりは、「そんな有望株にでも自分が勝てる分野を探す」ことと、「できる同僚をどうやって自分の味方に引き入れるか?」ということを考えるべきでしょう。

もし、あなたに「この分野では、あいつに叶わない」ということが見えているのであれば、あなたには「他人の能力を見抜く目が備わっている」ということになります。今のうちからその能力をもっと磨いておけば、管理職になった暁には、それが大きく生きてくることになるのです。

【プロフィール】

俣野成敏(またの・なるとし)

ビジネス書著者/投資家/ビジネスオーナー

大学卒業後、シチズン時計(株)入社。31歳の時にアウトレット流通を社内起業。年商14億円企業に育てる。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらに40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社、小学館文庫)と『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)のシリーズが共に12万部を超えるベストセラーに。近著では『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』(日本経済新聞出版社)が8刷となっている。著作累計は33万部超。2012年に独立後は、複数の事業経営や投資活動の傍ら、私塾『プロ研』を創設し、マネースクール等を主宰する。メディア掲載実績多数。『ZUU online』『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等にも寄稿している。

俣野成敏 公式サイトはこちら

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