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パティ・スミスがノーベル賞授与式でボブ・ディラン「はげしい雨が降る」を歌唱、ボブ・ディランからは7分にもおよぶコメントが到着

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パティ・スミスがノーベル賞授与式でボブ・ディラン「はげしい雨が降る」を歌唱、ボブ・ディランからは7分にもおよぶコメントが到着

 パティ・スミスが、12月10日(日本時間12月11日早朝)にウェーデンのストックホルムで行われた2016年ノーベル賞授賞式に出席し、ボブ・ディランの代表曲である「はげしい雨が降る」をオーケストラとともに歌唱した。

 感極まったあまり途中で歌い直す場面もあったが、「ごめんなさい。緊張してしまって、歌い直すわ」と語ると、会場中から温かい拍手が巻き起こり、最後まで感動的にエモーショナルに歌いあげた。ステージ上のスウェーデン国王やノーベル賞各受賞者、そして会場中から大きな温かい拍手が鳴り止まず、観客の中には涙するものもいた。

 授与式でのノーベル文学賞プレゼンタ―・スピーチでは、スウェーデン・アカデミー・ノーベル文学賞委員会メンバーのホレス・エングダール氏がボブ・ディランへの授与に関して「ボブ・ディランはその全作品により、詩というものの概念や詩はどうあるべきかという私たちの考え方を大きく変えた」と語った。その後行われた晩餐会にて、ボブ・ディランから届いた授賞スピーチを駐スウェーデン米国大使のアジタ・ラジ氏が代読。スピーチは7分間にも渡り、その真摯なメッセージに対して会場中から大きな歓声と拍手が沸き起こり、スタンディング・オベーションでボブ・ディランの授賞を讃えた。以下ボブ・ディランの授賞スピーチより抜粋。

◎ボブ・ディラン コメント抜粋
『今回同席できないことを残念に思いますが、気持ちの上では間違いなく皆さんと共にいること、また、このような名誉ある賞を光栄に思っていることをご承知おきください。ノーベル文学賞を受賞することは、わたしがこれまで想像も予測もし得なかったことでした。学校の教室で教えられ、世界中の図書館に置かれ、敬意を込めて語られてきた文学の巨匠たちの作品には、常に深い感銘を与えられてきました。そのようなリストに名前を連ねることになったことには、まったく言葉で言い表せない思いです。もし、わたしがノーベル文学賞を受賞するチャンスがほんの少しでもあると誰かにかつて聞かされていたなら、その可能性は月面に立つのと同じくらいと思わざるを得なかったでしょう。この驚くべき知らせを受けたときツアー中だったわたしが、この知らせを理解するには時間がかかりました。わたしはウィリアム・シェイクスピアに思いを馳せるようになりました。彼の言葉は舞台のために書かれたものであり、読まれるためではなく語られることを意図していたのです。「これは文学なのだろうか?」という疑問は、シェイクスピアの心から最も離れたところにあったに違いありません。わたしの行動のすべての中心にあったのは、わたしの「歌」でした。わたしの「歌」があらゆる文化を超えて多くの人々の人生に居場所を見いだしたように見受けられることに感謝しています。世の中には400年経っても決して変わらないことがあるものです。「わたしの歌は文学なのだろうか?」そう自分に問うた機会は今まで一度もありませんでした。したがって、スウェーデン・アカデミーには、まさにその「問い」について考えるお時間を割いてくださったこと、そして、究極的には、このような素晴らしい「答え」を出してくださったことに感謝しています。』

 また、オスロで行われたノーベル平和賞授賞式では、コロンビアのサントス大統領が授賞スピーチの中で、ボブ・ディランの「風に吹かれて」の歌詞の一節を引用してこう語った。「戦争が原因で命を落としたのは、20世紀だけで1億8700万人にのぼる。残念なことに、新世紀において犠牲者の数は増える一方だ。ボブ・ディランが60年代に歌い、私を含め本当にたくさんの若者たちの心を打った、あの忘れられない質問を、今こそ思い出そうではないか。“どれだけ人が死んだら あまりにも多くの人たちが死んでしまっていることに気づくのだろう?その答は、友よ、風に吹かれている。その答は風の中に舞っている…”」

◎パティ・スミス「はげしい雨が降る」パフォーマンス映像
https://www.facebook.com/nobelprize/videos/10154138857909103/

◎ボブ・ディラン スピーチ全文訳
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/476477

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