体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

ジャスティス『WOMAN/ウーマン』インタビュー「女性ならではのエネルギーとかパワーに光を当てたかった」(読者プレゼントあり)

ジャスティス『WOMAN/ウーマン』インタビュー「女性ならではのエネルギーとかパワーに光を当てたかった」(読者プレゼントあり)

 フランス出身のエレクトロ・ユニットとして、2000年代中盤に一躍シーンに登場し、世界的なバンドの仲間入りを果たしたジャスティス。筋金入りのライブ・アクトとして活躍しつつ、2007年のデビュー・アルバム『†(クロス)』、2011年の『オーディオ・ヴィデオ・ディスコ』と、コンセプチュアルでヒネリの利いた作品で常に注目を集めて来た。

 そんな彼らが11月18日に、5年ぶりの3rdアルバム『WOMAN/ウーマン』をリリースした。その作風は、ダンスとロックの融合によって他のアクトと一線を画してきた彼ら自身の持ち味はそのままに、レディオヘッドやミカチューとのコラボでにわかに注目を集めるロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ(LCO)等との協力によって、コーラス(クワイア)の要素を大胆にオン。プログレ的ともサイケデリックとも言える作風の、2016年必聴の意欲作だ。今回は先月11月29日に、超プレミアムな緊急来日公演を行ったジャスティスの2人--グザヴィエ・ドゥ・ロズネとギャスパール・オジェ--に、短い時間ながら話を聞けた。

 また、本記事の最後では、ジャスティスから読者へのプレゼント企画も実施。彼らのサイン入りフライヤーを抽選で2名様にプレゼントする。詳細は記事の最後をチェック!

--アルバム発売おめでとうございます。

ギャスパー:サンキュー。

グザヴィエ:ありがとう。完成してからリリースされるまで5か月くらい経っていて、正直、まだ実感が無いようなところがあるんだけど…でも、ようやくみんなに聴いて貰えるようになってすごく嬉しいよ。

--まずアルバムのアートワークが素晴らしいなと思いました。

グザヴィエ:ナイス!

--イメージの喚起されるアートワークですよね。

グザヴィエ:僕にとってジャケットって大事で、(飲んでいたミネラル・ウォーターのペットボトルを指して)こういう商品だってロゴがカッコよくなかったら売れないかも知れないよね? それと同じで、僕はパッケージというのをすごく大事にしている。パッケージというは音楽作品の更なるディメンションとしてそこにあるものだからね。もちろん、音楽そのものが重要じゃないわけじゃないよ。だけど、僕も子供の頃から、ジャケットとクレジットだけでアルバムを買うことがあった。その後、期待していたものだったかどうか、自分を試すテストをするような感じだね。

--アートワークを見た時に思い浮かんだ言葉は「サイケデリック」や「変化」といったものでした。実際に聴いてみても、やはり色んな要素が組み合わさったアルバムですが、今回は特にアルバムはコーラス、声が重要なアルバムだと思いました。

ギャスパー:“コーラス”っていうのは“クワイア”のことだよね?

グザヴィエ:その通り。ある意味“クワイア・アルバム”だと僕は思ってる。前から大々的にクワイアを使った作品をやりたかったんだ。本当は全部の曲で歌って欲しかったんだけど、結局上手くいかなくて、リード・シンガーだけ残って貰った曲もあったんだけどね。でも、やっぱり20人位が一緒に歌うと、すごく独特の効果があるんだ。より高揚感やパワーが出たり、場合によってはこっちに挑みかかってくるような迫力が出たりする。それに、クワイアが歌うんだって思うと、こっちのソングライティングに関する考え方もいつもと変わって来るんだよね。“シンプルに書く”ということじゃ決してないんだけど、より正確さを要求されるようになってきて、そこが自分にとってもすごく刺激的だったんだ。

--今回は今まで以上にソングライティング=メロディを書くことを意識した?

グザヴィエ:いや、いつも以上に意識したということはなくて、常に「こうやりたい!」と思ってきたことが、よりベターに出来たという感じかな。でも、プロダクションとかアレンジとかの面では、より歌にスポットライトを当てることが出来たかもね。

--“クワイア・アルバム”を作りたいと考えるようになったきっかけのようなものはある?

グザヴィエ:何がきっかけだったのかな…。でも、僕らのアルバムでは最初からそういうハーモニーは多用してきたつもり。それがなぜかと言うと、特定の誰かではない、“匿名性”みたいなものに魅力を感じるからかも知れないね。あとはみんなで歌うことで生まれる独特のテクスチャー(質感)も。クワイアじゃなく、クイーンとかビーチボーイズみたいに3~5人くらい、あるいは一人の声をどんどん重ねるやり方とかにも、昔から興味があったんだ。人の声って、重ねていくとポリフォニーの楽器のように扱えるよね。そういうところが魅力的なのかも。しかも、今はそれをマニュピュレートすることも出来るからね。

1 2次のページ
Billboard JAPANの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。