皿の上に広がる小宇宙! 京都スパイスカレーの新星「ムジャラ」のカレーは食通をうならすウマさ

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来たぞ京都に! おまけに近所に! 関西系スパイスカレーが!

こんにちは、メシ通ライターの平山おかんです。おかんのニックネームは文字通り「おかん」っぽいからという理由ですが、それってつまり女性としてのモテとはほど遠い名前だよね……と最近気づきました。

さて、みなさん、スパイスカレーはお好きですか?

私はお好きです。

そういや以前も「森林食堂」を紹介しましたね。今回は、いわゆる関西系スパイスカレーのお店です。

関西系のスパイスカレーって何ぞや? という話なんですが、ものすごくバックリした特徴は、冒頭の画像のように、一皿にカレーとたくさんの副菜が乗ったビジュアル。あとは比較的油っこくなくスパイスの風味がガッツリ効いたタイプのやつ。

関西のカレー屋さんってこういうスタイル多いなと思っていたんですが、実際に東京のカレー好きに聞いてみても「関西のカレーって皿の上が小宇宙(コスモ)ってますよね」って言われたので、あながち間違ってはいないと思います。間違ってたらすんません。

ただ関西系スパイスカレーの本拠地はやっぱり大阪。もっと京都にも関西系スパイスカレーの波がきてもいいと思うの! カレーと副菜の無限の組み合わせを探りながらスパイス欲を満たしたいの! できれば近所で! 徒歩とかチャリで行ける範囲で! あとお昼がいつも遅めだから中休みがない方がうれしい!

……と、ワガママ極まりない願望を携えながらゴロゴロしていたら。

できました。

昼夜通し営業ですごい近所ですごい美味しい、関西系のスパイスカレー屋さんが。

神様ありがとう。今日の晩ご飯はカレーやど! と鼻息荒く仕事終わりに行ってきました。

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真っ青な店内に真っ白な棚、ちなみに調理場はピンクの壁。サイケデリックな色彩が目を引く店内です。元々はスナックだったそうで、ところどころに名残が。

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テーブル席もあるので複数人でも大丈夫。

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こちらが店主の佐藤さん。今年の7月末にオープンしてから、飲み食い大好きな知人各位が「あそこはウマイわ〜」と口を揃えていう絶品カレーの生みの親。

この間、お昼食べて退店した瞬間に「JUNGLE CAVE」のミント氏が来て、流れでそのままもう一回入店してカレー食べました。広がる飲み食い好きの輪……。

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カレーを待つ間、とりあえずビールいっときます。ラガー中瓶 500円。

スパイスカレーってビールとの相性バッチグーなんですが、何となくキレのあるものよりもコクとまろみのあるビールの方が合う気がします。たとえばラガーのような。ちなみにハートランドの中瓶も500円であります。わかってるわ〜。めっちゃわかってるわ〜。

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ビールとともに提供されるスパイシーな豆がおいしい。カレーに乗せて食べてもおいしいので、ぜひカレーが出てくるまで食べきらないようにしてほしい。

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カウンターと棚にはたくさんのスパイスが。

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「ムジャラ」のカレーはシンプルな調味なのが特徴。カレーや副菜の味ひとつひとつが際立っています。だいぶスパイスの数は厳選してそうですね。

佐藤さん「30種類のスパイスをブレンドして……みたいなキャッチコピーを聞きますけど、一般的にスパイスは混ぜれば混ぜるほど画一的な味になっていくんです」

私「あー、スパイスって調味料ですもんね。そりゃあ醤油に砂糖にみりんに味噌に混ぜていったら、似たような味になるか……」

佐藤さん「そうそう。エッジを効かせるにはスパイスの種類をある程度絞った方がいいんですよ。うちは一品あたりに使うスパイスの種類は決して多くないんですが、ガッツリと量をいれてます」

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お米は白米とバスマティライスの半々。

もっちり甘い白米との組み合わせも楽しめ、粘度の低いバスマティライスは口当たりがサッパリしているので、スパイスのパンチをより味わえます。米までも合いがけって気前よすぎやしませんか?

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厨房ではフツフツとカレーが温まっていきます。店内に立ちこめる芳醇なスパイスの香り! 辛抱たまらん……!

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▲あいがけ 1,200円

一皿にぎゅっと詰まったカレー! 米! 副菜!

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まずこちらが豚バラのカレー、

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こちらが水菜のカレー。

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頂上には玉ねぎのアチャールと、塩漬けにしたレモン。

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そして副菜。手前からキウイのソース、キャベツと人参の炒めもの。

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野菜のピクルスっぽいやつ、ライタ、かぼちゃのココナッツ煮、ムングホールの塩ゆで。

一口目はシンプルに米とカレーだけ、二口目はアチャールを乗っけて、三口目は炒め物とムングホールを混ぜて……とその組み合わせは無限大!

無限大と言えど、ホントは何種類の組み合わせがあるのかなと数えてみたんですが、54パターンまで数えて諦めました。数学Aに強い人は正解を教えてください。

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2種のカレーに、ムングホール、ライタ、ピクルスを乗っけて……

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ごば。

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うっっっっっっっっま。

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うっっっっっっっっっっっっっっっっま!!

甘・辛・酸、それぞれの副菜の味が絶妙に絡み合って、爽やかなスパイスが鼻に抜ける〜。甘酸っぱいキウイのソースは肉系のカレーによく合うし、かぼちゃのココナッツ煮は野菜のカレーをよりまろやかにしてくれる!

単体だけでもおいしいのに、組み合わせによって違う表情を見せる魔性のカレー! 時には蝶のように! 時には蜂のように!

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感じる……。この皿から小宇宙を感じる!

私はちまちまと副菜を変えて食べるタイプですが、友達は一気に全部混ぜて食べていました。性格が出るので気になる相手と「ムジャラ」に行けば、カレーの食べ方で何か未来の食卓的なものが想像できるかもしれません。

週末にはアラカルトメニューも

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▲チキン65(シックスティーファイブ) 700円

いつもの平日はカレーのみのメニューですが、金曜日の夜には限定でアラカルトもあります。カレー屋さんで飲み、っていうのもオツなもんなのですよね。

チキン65はインドの鶏料理。酢豚っぽい甘味と酸味のあるソースが絡んでいて、スパイスとともに食欲を刺激してくる味! 濃いめの味つけはこれぞビール泥棒。

ちなみにチキン65の由来は、諸説あってよくわからないみたいです。こまけぇこたぁいいんだよな。うまいから。

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フレッシュなカレーリーフの葉が手に入ったらしく、ご満悦の佐藤さん。このチキン65にもカレーリーフが入っていました。

カレーリーフはそれ自体でカレーのような香りがするハーブで、生の状態で手に入るの珍しいですよねえ。

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入店して間もなくカレーが売り切れたので、残ったお客さんたちとしっぽり晩酌タイム。愛らしい店内が写真映えするわー。

佐藤さんは趣味だったカレーづくりが高じすぎて、脱サラしてお店をはじめたんだそう。店内の塗装は自分たちで塗ったとのことで「こんなサイケな色塗る人が会社で働いてたんか」と思っていましたが、元々はグラフィックデザイナーを目指していたん出そう。

にゃるほど、だからフライヤーとかオシャレなんだな……。

同行した友人とビールを3本空け、合いがけのカレーにチキンをお腹にしまい、完全に満腹で苦しい。ただ、「ムジャラ」のカレーは油分が少なく野菜が多いため、胃もたれなどの心配はご無用。不思議と翌日も、その翌日も食べたくなるカレーなのです。

カレーはなくなり次第営業終了となるので、ぜひお早めの訪問を!

とりえあずこの原稿を書き上げたら、私は「ムジャラ」にカレーを食べにいってきます。

お店紹介

ムジャラ

住所:京都府京都市下京区高辻通大宮西入ル坊門町832

電話番号:080-9161-1191

営業時間:11:30〜21:00(LO)※なくなり次第終了、金曜日のみ15:00〜18:00の中休みあり

定休日:日曜日、その他不定休あり

※売り切れ情報や営業時間の変更、臨時休業などはお店のTwitterにてご確認ください。

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:平山(通称:おかん)

平山(通称:おかん)

京都在住の編集&ライター。お酒が好きすぎて連日飲み歩いていて、さすがに心配になってきましたが先日の健康診断がA判定だったので今日もまだまだ飲めます。 HP:合同会社バンクトゥ|bankto LLC. ブログ:おかんの人生飲んだくれ日記

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