【タベアルキスト】食体験ミッション「ラテ・アートでキュンキュンしたい!」~実際に作ったら、もっと好きになった!vol.4~

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みなさん、こんにちは! メシ通レポーターのタベアルキストSatoviです。食体験ミッションでは、私たちタベアルキストが様々な食の体験にチャレンジ、その体験レポートをみなさんにお届けしようという体当たり企画です。 体験内容はメンバーもジャンルも多岐に渡る予定ですので、楽しみにしていてくださいね。

ラテ・アートってそもそもどんなもの?

さて、第4回目のミッションは「ラテ・アートでキュンキュンしたい!」です。

今回はバリスタ若生氏の技を盗むべく、潜入調査のミッション開始です。

ラテ・アートとはエスプレッソに細かく泡立てたラテ(ミルク)を注ぎ、表面に模様や絵をデザインすることを総称していいます。ミルクを注ぐ時の流れを使って模様を描いたり、ピック(爪楊枝状の道具)やココアパウダー、チョコソースなどを使って自由に絵を描いたり、最近では立体的にミルクの泡を使って表現する3Dラテ・アートなど、手法も様々に進化しているようです。

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こちらは恵比寿の路地奥に佇む洒落たイタリアン、若生氏がオーナーの「オステリアバール・ヴィア・ポカポカ」。エミリア・ロマーニャとフリウリ・ヴェネツィアジューリアという、北イタリアの二つの地方料理にこだわったお店です。

今回はこちらのお店のもう一つのこだわりである「カフェ」に注目して、バリスタ草分けの若生氏にラテ・アートの世界をいろいろ教えていただきます。

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20年前、絵が描かれたコーヒーにビックリ!

若生氏がエスプレッソに出会ったのは今から20年前。まだ国内ではほとんどその存在が知られていなかった時代に、初めて飲んだエスプレッソがあまりにも美味しかったそうです。それまで知っていたドリップコーヒーとは全くの別物、まるでコーヒーキャラメルのように感じたとか。さらにはミルクをハートの形に注ぎ、そこに文字を描いたカプチーノを見せられ「これはすごい!!」と本当に驚いたそうです。

そこからカフェの世界にハマり、日本でのエスプレッソの普及やバリスタの育成にも関わることに。

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体験する前に、達人の技を見せていただくことに。

まずはエスプレッソを抽出する間にミルクをスチーマーで泡立て、しっかりした状態のスチームミルクを作ります。ここで滑らかで安定したきめ細やかな泡のミルクを作ることがきれいな模様を描くためのポイントのようです。

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キビキビとした動きの中にも丁寧な職人技。エスプレッソを入れたカップにココアパウダーを振り、ミルクが安定するようピッチャーを揺らしながら静かに注いでいきます。

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さりげなく注いでいるように見えますが、すでにこれから描かれるデザインのベースのような形がしっかりと出来上がっています。そしてここまでの工程はほんの1〜2分。最後に注いだ部分は尻尾でしょうか?

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ここからは金属製のピックで、エスプレッソの濃い色の部分を絵の具のように使いながらサクサクと細部を描いていきます。耳と目、そしてニャンコの顔の部分が完成〜!

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達人作、猫のラテ・アートの完成です! 今にも動き出しそうな、躍動感あふれるニャンコ。かわいい!!

愛らしすぎて飲めません〜(笑)

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達人の技を動画でご紹介

ラテ・アートにチャレンジ!

では、いよいよラテ・アートに挑戦です。若生氏のラテ・アートをお手本に、猫を描いてみることにしました。

まずはスチームミルクを注ぐところから。

簡単そうに見えたのですが、恐る恐る注いでいるとミルクが底に沈んでしまいふわりと広がりません。少し勢いをつけてもやはりぽとんと沈んでしまう……。難しい。

そうこうするうちに今度はミルクの泡がしぼんできて、ふんわりとした質感がなくなってきました。

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何度かやり直すうちに、なんとか中央にキャンバスになる部分をミルクで描くことができました。でも狙った形には程遠い感じです(泣)。

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気を取り直して、ピックで輪郭のリカバリーを試みたのですが、これがなかなかの苦戦。ピックで描くのは想像以上に難しく、押しても引いても思うように色がついてきません。しかも、一度ミルクの白い部分に色を置いてしまうとやり直しがきかないのです。

若生氏が簡単にサクサク描いていたのが魔法のように思えてきました。

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なにやら怪しげな顔が描けてきましたが……。

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一応Satovi作、猫のラテ・アートの完成です。恐ろしいほど、かわいらしくありません……。すみません。

デザイナー業なので絵には少し自信があったのですが、撃沈です。

しかも時間がかかってしまったので、ラテもしぼみ、飲むにはもう緩くなってしまいました。

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ラテ・アートは美味しいエスプレッソありき

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今回の体験で、ラテ・アートとは確かなカフェ職人の技術に支えられた、美しさや可愛さであることを改めて実感したミッションでした。

良質な豆、タンピング(※ 細かくひいたコーヒー豆をエスプレッソマシンのフィルターに入れ、タンパーという道具を使い、コーヒー豆を上から押し固めて詰める作業)のブレや強さによるエスプレッソの抽出の状態、そしてスチームミルクの温度や滑らかさや泡立ち方など全ての条件が揃って、美しいラテ・アートをまとった美味しいカフェができあがるのですね。

「ラテ・アートは美味しいエスプレッソありき」という若生氏の言葉にも職人としてのバリスタのプライドを感じました。

ただ可愛いだけでないラテ・アートの世界に「ラテ・アート愛」もさらに深まりそうです。

お店情報

オステリアバール・ヴィア・ポカポカ

住所:東京都渋谷区恵比寿1-24-12 シェルクレール恵比寿102

電話番号:03-5422-6362

営業時間:11:45~14:30(LO 14:00)、18:00~翌0:00(LO 23:00)

定休日:月曜日

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:Satovi Yoshida

Satovi Yoshida

走食系タベアルキスト。美味しいとあればジャンルにこだわりなく食すが、特にワインや日本酒とマリアージュする料理・食材に目がない。自身の嗅覚を信じ、知らない町を食べ歩く。日本酒ナビゲーター取得。 Webサイト:Tabearukist Association facebook:Tabearukist Association

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