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どのグレードも魅力的な現行メルセデス・ベンツ Cクラスは、結局どれを選べばいいのか選手権!

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▲1.6L直噴ターボからプラグインハイブリッドまで、実はけっこうグレードが細かく分かれている現行メルセデス・ベンツ Cクラス。中古車として買うなら結局どれがイチバンなんでしょうか?

▲1.6L直噴ターボからプラグインハイブリッドまで、実はけっこうグレードが細かく分かれている現行メルセデス・ベンツ Cクラス。中古車として買うなら結局どれがイチバンなんでしょうか?

「ベストバイ選手権」を通じてNo.1中古車を決める!

現行メルセデス・ベンツ CクラスおよびCクラス ステーションワゴンほど、30代から50代ぐらいの人間に「ちょうどいい」車はなかなか見当たらないように思える。主に走りを中心とする車としての出来はすこぶる良く、装備内容やその質感も良好。実用的でありながらラグジュアリーでもあり、ブランドイメージも良い。そしてプライスもなかなかお手頃で、中古車であればさらにお手頃だ。

唯一の問題は「意外と種類(グレード)が多くて、結局どれを選べばいいのかイマイチわからん!」ということだ。C180系で十分なような気もするし、でもやはりC200系の方が満足度は高いような予感もある。はたまた途中から追加されたディーゼル版も気になるし……。

まあ漠然と「気もする」「気になる」とばかり言っていても始まらない。各グレードの特徴と中古車相場ならびに流通量などを具体的に調査し、そして各グレードのお買い得度を競わせる選手権大会を(脳内で)開催することにより、暫定的な王者すなわち「今最も注目すべき現行Cクラスはとりあえずこのグレード!」ということをハッキリさせたいと思う。

▲どれを選んだとしてもそれなり以上に満足できてしまうというのが、逆に悩ましいポイントとなっている現行メルセデス・ベンツ Cクラス

▲どれを選んだとしてもそれなり以上に満足できてしまうというのが、逆に悩ましいポイントとなっている現行メルセデス・ベンツ Cクラス

そもそも流通量の少ないグレードが早々に初戦敗退

【セダンブロック1回戦:バトルロイヤル】

まずはセダンの主要全グレードによるバトルロイヤルを実施し、最初の足切りを行いたい。参加選手は以下のとおりだ。

■C180(1.6L直4ターボ/最高出力156ps/7速AT/受注生産)

■C180アバンギャルド(1.6L直4ターボ/最高出力156ps/7速AT)

■C200アバンギャルド(2L直4ターボ/最高出力184ps/7速AT)

■C220dアバンギャルド(2.2L直4ディーゼルターボ/最大トルクは怒涛の40.8kg-m/9速AT)

■C250スポーツ(2L直4ターボ/最高出力211ps/7速AT)

■C350eアバンギャルド(2L直4ターボ+60kWの電気モーター/7速AT)

全選手とも実力者だが、シンプル装備で受注生産のC180は「走行3万km以下の修復歴なし車」の流通量が11月18日時点でわずか7台ということで、「そもそも見つからないよ!」との声を浴びながら早々に敗退。そしてC200系と同じ2Lターボながら高出力+19インチホイールとなるC250スポーツと、ターボエンジン+電気モーターによりAMG C63にも迫る合計トルクを誇るC350eアバンギャルドも、前同条件の中古車がそれぞれ全国で22台/13台しか流通しておらず中古車としては探しにくいということで、惜しまれながらもここで敗退となった。

バトルロイヤルというのは本来「最後に残った1人」が勝者となるものだが、今回は特別ルールにより残った3名、すなわちC180アバンギャルドとC200アバンギャルド、そしてディーゼルのC220dアバンギャルドが2回戦へと進むことになった。

▲流通量豊富な3グレードが2回戦へ。写真は本国仕様のC250アバンギャルドAMGライン

▲流通量豊富な3グレードが2回戦へ。写真は本国仕様のC250アバンギャルドAMGライン

実力伯仲の3グレード。勝敗を分けたのは「中古車らしい相場か否か」

【セダンブロック2回戦:ディベート】

2回戦まで勝ち残ったのはどれも、車としてのクオリティと中古車としての存在感の双方において非常に秀でている実力者ゆえ、そう簡単に優劣は決められない。よってここはディベート形式による話し合いの推移を見ながら、決勝戦に進出する2グレードを決定したいと思う。

C180アバンギャルド(以下、C180AVG)「まず最初に申し上げたいのは、C200アバンギャルド(以下、C200AVG)とわたしでは、確かにエンジン排気量は1.6Lと2Lで大きく違いますが、ドライバーが実際に感じるパワー感のようなものはそう大きく変わらないということです」

C200AVG「失敬な。事実としてわたしの方が馬力にして28ps、トルクは5.1kg-m力強いじゃないか。この差は大きいぞ!」

C180AVG「もちろんそうです。わたしとあなたを同タイミングで試乗すれば、『やっぱC200AVGの方が若干パワフルだな』と思うことでしょう。ですがそれぞれに日をおいて試乗したなら、違いはさほど感じないものです。そして多くの人が『日本ではC180系で十分』と評しているのは、ちょっとネット検索をすれば誰でもすぐにわかることです」

▲現行Cクラスの基本エンジンとなる直列4気筒の直噴ターボ。排気量とチューニングの違いでグレードによりパワーとトルクは異なるが、最も排気量が少ない1.6Lでも基本的には十分パワフル

▲現行Cクラスの基本エンジンとなる直列4気筒の直噴ターボ。排気量とチューニングの違いでグレードによりパワーとトルクは異なるが、最も排気量が少ない1.6Lでも基本的には十分パワフル

C200AVG「……百歩譲ってそうだとしても、装備の問題はどう考える? C200AVGであれば、パッケージオプションとして『AIRMATICサスペンション』が装着された中古車を探すこともできるし、C200アバンギャルドAMGラインであればそもそも全車に装着されている。これはダンパーの硬さを任意に選べるもので、快適性とスポーツ性能が両立している素晴らしいサスだと我ながら思うぞ。C180だと、AMGラインであってもこのサスが付いてないじゃないか!」

C180AVG「それはまぁ……確かにC200AVGの良い部分です。後席サイドエアバッグが付いていたり、ハーマンカードンの高級オーディオがオプションで選べたりという点を含めて。ただ一つ、C180AVGや、AIRMATICサスを装備していないC200AVGなどに採用されているコイルスプリング+セレクティブダンピングシステム(走行状況に応じて減衰力が自動調整されるサスペンション)も、しなやかで素晴らしい足回りであることはぜひわかっていただきたいものです」

▲現行CクラスのAGILITY CONTROLサスペンション。フロントは4リンク式で、リアは伝統のマルチリンク式。走行状況に応じて減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムも採用している

▲現行CクラスのAGILITY CONTROLサスペンション。フロントは4リンク式で、リアは伝統のマルチリンク式。走行状況に応じて減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムも採用している

C220dアバンギャルド(以下、C220d)「あとC180でもC200でも、スポーツサスペンションが装着されている『AMGライン』はカッコいいですけど、人によっては『硬くて低くて使いづらい』みたいな印象も覚えるかもしれませんから、スタイルだけで決めないで、必ず試乗はしてみた方がいいでしょうな」

C180AVG「そうですね……って、アナタ誰でしたっけ?」

C220d「いやだなぁ、2.2LディーゼルターボのC220dアバンギャルドじゃないですか。忘れんといてくださいよ!」

C200AVG「あぁ、アナタいい車ですよねえ。もの凄いトルクだし、それに加えて唯一の9速ATだから、高速道路を巡航するときも回転数低くて済んで、とにかく疲れにくいんですよねえ」

C180AVG「そうそう。それに中古車の流通量も、我々(C180AVGおよびC200AVG)に次ぐ多さだから探しやすいし。ちなみに一番多いのはC200AVG兄さんで、通常モデルとAMGラインを合わせて191台。あ、これは『走行3万km以下の修復歴なし車』に絞ったうえでの数です。次に多いのがわたしC180AVGで、同じくAMGラインを合わせた前同条件の物件数が162台。その次に多いのがC220dさんの124台ですね。11月18日現在の数字ですが」

▲C220dアバンギャルドは2.2LディーゼルターボのBlue TECエンジンを搭載。40.8kg-mという強大なトルクを1400~2800rpmという低い回転数で発生するため、高速巡航は鬼のように楽チンだ

▲C220dアバンギャルドは2.2LディーゼルターボのBlue TECエンジンを搭載。40.8kg-mという強大なトルクを1400~2800rpmという低い回転数で発生するため、高速巡航は鬼のように楽チンだ

C220d「でしょ? ワタシ、中古車として見てもなかなかナイスなグレードなんですよ」

C180AVG「でも唯一の問題は……中古車相場がちょっと高いということかな」

C200AVG「そうだね。わたしC200AVGは、AMGラインでなければ車両価格だいたい350万円前後から、それなりのパッケージオプションが付いた走行1万km前後の物件を探せる。そしてC180AVGなら同条件のものを320万円前後で探せる。でも……」

C180AVG「C220dだとだいたい400万円前後からになっちゃうんですよねえ。お買い得なプライスが最大のウリである中古車としては、正直ちょっとどうかなあ……って」

C220d「や、もともとの新車価格があんたらよりちょっと高いんだから、そこは仕方ないじゃないですか! なんですか、『新車がちょっと高かった割には健闘してるね』ってホメられるかと思ったら、逆にディスりですか? もうね、あんたらとはやってられませんわ。ボクは帰らせてもらいます! 相場がちょっと高くても(それでも十分お買い得だと思いますけどね!)、僕の良さをわかってくれる人とだけ付き合いますよ。……ほなサイナラ」

ということでC220dアバンギャルドが途中退席してしまったため、自動的にC180アバンギャルドとC200アバンギャルドの2グレードがセダンブロックの決勝戦へと進むことになった。

▲結局、最もメジャーどころといえるC180アバンギャルドとC200アバンギャルドの2グレードで決勝戦を争うことに。写真はパッケージオプションである「AMGライン」装着車両

▲結局、最もメジャーどころといえるC180アバンギャルドとC200アバンギャルドの2グレードで決勝戦を争うことに。写真はパッケージオプションである「AMGライン」装着車両

結局、最も好バランスなのは普通のC180アバンギャルドか?

【セダンブロック決勝戦:審査委員長判断】

車としての出来も、中古車としての相場や流通量から見ても、いずれ劣らぬ両雄といえるC180アバンギャルドとC200アバンギャルド。より細分化して見るならば、それぞれに通常モデルと「AMGライン」がある。AMGラインというのは、AMGスタイリングパッケージとAMG 5スポークアルミ、スポーツシートにスポーツステアリング、スポーツサスなどに加え、前述のとおりC200アバンギャルドにはエアサスの「AIRMATICサスペンション」が備わるパッケージオプションだ。

これらのうちどれをベストとするかは、正直難しい判断だ。もっとハッキリ言ってしまえば「好みの問題でしかない」ということにもなる。そのため、これはあくまでも大会審査委員長である筆者の独断でしかないということをお断りしたうえで、セダンブロックの勝者は「AMGラインではない普通のC180アバンギャルド」ということにしたい。

▲オプション設定等により実際の細部は車両により異なるが、普通のアバンギャルドの内装はおおむねこのようなテイストとなる

▲オプション設定等により実際の細部は車両により異なるが、普通のアバンギャルドの内装はおおむねこのようなテイストとなる

▲こちらは「AMGライン」の内装。もちろん、すべてのAMGライン装着車のシートが赤いレザーというわけではなく、実際の市場ではブラックレザー装着車両が多い

▲こちらは「AMGライン」の内装。もちろん、すべてのAMGライン装着車のシートが赤いレザーというわけではなく、実際の市場ではブラックレザー装着車両が多い

理由はまず第一に、何といっても車両本体価格320万円付近から走行距離の短いオプション付き中古車が探せてしまうということ。やはりなんだかんだ言って中古車購入のダイナミズムとは価格のダイナミズムである。ある程度以上高い中古車だと「いっそ新車で……」とか思っちゃいますしね。

そして2回戦のディベートで繰り返されたとおり1.6Lエンジンであっても動力性能は十分以上であり、上を見ればキリはないが、装備もそれなりに充実。そしてAIRMATICサスペンションでないのであれば、足回りはAMGラインの硬めのスポーツサスではなく、しなやかなノーマルサスの方が(個人的には)好ましい……ということだ。

ということで、最後は「好みの問題」になってしまい恐縮ではあるが、以上のとおり「今、最強の中古現行Cクラスセダン」は暫定的に「普通のC180アバンギャルド」ということにさせていただく。なおステーションワゴンブロックについても、セダンブロックとほぼ同様の議論展開の結果、こちらも「C180ステーションワゴン アバンギャルドが中古車としてはとりあえず最強」という結論になった。またAMGモデルとクーペ、カブリオレについては話が長くなるため省略させていただいたことを、最後にお詫び申し上げる。

【関連リンク】

走行距離3万km以下、修復歴なしの現行メルセデス・ベンツ Cクラスを探すtext/伊達軍曹

photo/ダイムラー

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