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METAFIVE、完璧なパフォーマンスで魅せたツアー東京公演が大盛況!

METAFIVEが11月30日より開催中のツアー『WINTER LIVE 2016』のZepp DiverCity (TOKYO)公演が12月3日に開催された。
12月3日@Zepp DiverCity (TOKYO) (okmusic UP's)
17時に開場されると、会場のフロアはあっという間に人で埋めつくされた。観客たちはみな、ステージに視線を向け、今や遅しと6人が登場するのを待っているようだ。そして18時を過ぎた頃、客電が落ちると同時にオープニングSEが鳴り、中村勇吾がVJを始めた。スクリーンにメンバー一人ひとりの名前が映し出されるたびに、大きな歓声が上がる。それと並行して、メンバーが順にステージ上に登場。全員そろったところで、LEO今井が『グッド・イヴニング』と客席に向けて挨拶し、ついにライヴが始まった。

まず彼らが披露したのは、「Submarine」。11月頭にリリースしたばかりのEP『METAHALF』に収録されている一曲で、6人の息ががっちりと合った演奏は、新曲ながらすでに板についている印象だ。魚の群れが水中を漂うような中村のVJも、この楽曲にぴったりである。続いて、LEO今井が朗々と歌い上げる「Maisie’s Avenue」を挟み、プレイされたのは新曲の「Chemical」。エッジの効いたベース音と疾走感のあるビートに、グイグイと乗せられてしまう。やはり、このバンドの“攻め”の姿勢は健在だ。

ここで一度、『東京に帰ってきました』という高橋のMCが入った後、演奏されたのはまたしても新曲「Musical Chairs」。先日、朝の情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ)で同曲の生ライヴが披露され、METAFIVEの存在をお茶の間に知らしめることになったが、この日、楽曲の艶っぽく洗練された雰囲気が、高速道路のジャンクション、武道館、東京ドーム、工場……といった東京の風景を俯瞰したVJの映像によって引き立っていた。それでいながら、終盤の高橋とLEOによる『Eyoi yoi yoi』というコーラスワークは祭囃子を思わせ、オーディエンスのプリミティヴな快楽に訴求するように見えた。

それから「Split Spirit」「Albore」「Whiteout」と『META』の収録曲が続いたが、同アルバム発売直後のライヴと比して、バンド・アンサンブルが強固で、明らかにレベルアップしている。とりわけ、「Split Spirit」に関しては、静かに始まる曲でありながら、各人が紡ぐ一音一音とビートが絡まり合い、やがて大きなうねりになっていくさまは圧巻だった。

その後、スケッチ・ショウのカバー曲である「Turn Turn」の演奏が終わると、新曲「Peach Pie」へ。小山田圭吾のソリッドなギターリフと砂原良徳が弾く太いベースラインが攻撃的なグルーヴを生み出し、間奏ではゴンドウトモヒコがアヴァンギャルドにユーフォニウムを吹いたのだった。

ここでまた、MCタイムとなる。テイ・トウワがDJブースから拡声器で『ゴンちゃんを思い切り抱きしめたい人?』と客席に問うと、いくつか声が上がったが、高橋が『男の人が多いね……』と苦笑。続けてテイが『LEO君を抱きしめたい人?』と聞くと、黄色い声が客席から多く上がり、その反応を見てテイは『LEO君の勝ちだね』とつぶやいた。こうした“笑い”も、METAFIVEの特徴のひとつだろう。このMCがあったせいか、その後の新曲「Egochin」はどこかユーモラスに聴こえた。

そして、「RADIO」を安定したクオリティでプレイし終えた後、再び高橋のMCヘ。ここまで観客を十分ロックしていたようにも思えたが、『次の曲でもっと盛り上がるかな』と高橋が言って始まった「Don’t Move」は、間違いなくこの日のハイライトだった。『META』のリリースに先行してYouTube上にアップされたアグレッシヴな同曲のMVを視聴して、METAFIVEがキャリアのある音楽家たちが寄り集まっただけの“企画モノ”ではないことを思い知った観客の多くは、やはりこの曲を待っていたのではないか。フロアではみなビートに合わせて身体を揺らしながら、ヒートアップしていく。それに対して、ステージ上の面々は以前よりも強度を増した演奏を展開し、さらにオーディエンスを鼓舞していった。

その勢いを保ったまま、疾走感のある「Gravetrippin」、ラストソングの「Disaster Baby」を披露。彼らがすっかり固い信頼関係で結ばれたライヴバンドになっていることを証明した。

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