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【世界のドローン45】5円玉より軽い! 世界最小記録更新中のドローン「Piccolissimo」

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写真提供:Mark Yim / University of Pennsylvania

自己駆動する世界最小ドローン

指先に乗るほど小さいうえにセルフパワーで動く、マイクロドローン「Piccolissimo」をアメリカのペンシルバニア州にあるSchool of Engineering and Applied Scienceが開発している。

イタリア語でもっとも小さいという意味の名を持つPiccolissimoは、上から見ると中心に小さなプロペラがあり、その周囲を取り囲むリング状のパーツに電子部品が3つ付いた小さな独楽のような形をしている。パーツは3Dプリンターで作られていて、中心に近い方が毎秒800回転し、外側が毎秒40回転するという、プロペラとリングの部分が回転する速度のずれを使って浮力を得て空を飛ぶ仕組みになっている。

写真提供:Mark Yim / University of Pennsylvania

写真提供:Mark Yim / University of Pennsylvania

さらに、回転速度を赤外線信号を使ってコントロールすることで、ホバリングの高さを変えることができるという。つまり、テレビのリモコンを使って簡単にコントロールできるドローンなのだ。

本体は2.5グラム以下と5円玉より軽いが、コントロールできるバージョンはそれよりも2グラム重くなり、大きさもひと回りほど大きくなる。現時点ではハーバード大学が開発しているRoboBeeよりはまだほんの少しだけ大きいらしいが、セルフパワーで飛ぶタイプとしては世界最小のひとつであるのは間違いないようだ。

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左がコントロールできるバージョン、コントロールできないバージョン(右)よりもひと回り大きい(写真提供:Mark Yim / University of Pennsylvania )

小さいボディに大きな可能性

開発スタッフは、Piccolissimoにオプションとしてなにか機能を追加する場合、1グラム程度にする必要があるが、回転しながら飛ぶ仕組みを使って360度の撮影をしたり、位置を正確に読み取る空飛ぶセンサーとして使うことができると提案している。具体的なアイデアとしては、ライトを付けた複数のPiccolissimoを一斉に飛ばし、小さな光の点を使って空中にホログラムのように絵を浮かび上がらせたりするというのがあり、その際にはBluetoothやWi-Fiを使って広範囲で同時にPiccolissimoをコントロールできるような機能を持たせられるとしている。

※参考記事
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もうひとつのアイデアは、普段ポケットに入れて持ち歩き、火事や地震などで煙に巻かれた時にPiccolissimoを飛ばして風を起こして、空気が吸えるようにする救急マシンにするというもの。ほかにも、位置を知らせたり音を出したり、多機能なフライングロボットとして、いろいろな用途が考えられそうだ。

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Piccolissimo
Piccolissimo(Modlab)

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