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重症化すると危険!とびひの種類別の治療法とケア

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とびひは皮膚に細菌が感染して起こる症状です。症状が周囲に広がったり、血液中に細菌が入ると敗血症や腎障害などを起こして重症化するので早期の治療と症状を悪化させないためのケアが大切です。

とびひの治療とケアについてみていきましょう。

要チェック項目

□とびひには水疱性膿痂疹と痂皮性膿痂疹がある

□とびひの治療は抗生物質の塗り薬と内服薬で行う

□とびひは悪化させないためとならないためのケアが大切

とびひの種類


とびひは伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といい、黄色ブドウ球菌や溶連菌が感染して、皮膚に水ぶくれができて赤くただれたり、赤く腫れて膿疱ができ、かさぶたが生じる症状がみられます。

水疱性膿痂疹

虫刺されやあせも、転んでできた傷などを引っかいた時に、黄色ブドウ球菌に感染すると、皮膚に水ぶくれが生じて、その周りが赤くなります。

黄色ブドウ球菌は人間の鼻の穴の中などに住んでいて、鼻を触った手で傷を触った時などに感染します。

水ぶくれが破れて、中の浸出液が他の部位について広がったり、皮膚どうしが接触した時に細菌が付着してうつることもあります。

虫刺されやあせもができやすい夏に、皮膚を掻き壊して傷をつくってしまう子供によくみられるとびひです。

痂皮性膿痂疹

アトピー性皮膚炎の方が皮膚にできた傷からA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)に感染して起こるのが痂皮性膿痂疹です。赤く腫れて膿疱ができ、かさぶたになります。

発熱や喉の痛み、リンパ節の腫れなどの全身症状がみられることもあり、強い炎症症状が起こります。

重症化すると菌が血液内に侵入して敗血症や、腎障害などがみられることもあります。

水疱性膿痂疹の治療

水疱性膿痂疹は黄色ブドウ球菌が出す表皮剥奪毒素が、皮膚の角層の下にある表皮顆粒層の細胞と細胞をつないでいる物質を切り離すことによって水疱を生じます。

フジシン酸ナトリウム、テトラサイクリン系、ニューキノロン系のブドウ球菌属に対して抗菌作用のある抗生物質の塗り薬を患部に塗り、ガーゼで覆います。

抗生物質を塗った上に、亜鉛華軟膏を塗る場合もあります。大きな水ぶくれは潰して中の液を出してしまい、周りに広がらないようにします。ほとんどの場合は、塗り薬とともに、セフェム系の抗生物質の内服薬を併用します。

最近の黄色ブドウ球菌には抗生物質に耐性ができて、薬が効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)もいるので、抗生物質での治療を行っても改善がみられない場合は再度受診して適切な治療を受けることが大切です。

痂皮性膿痂疹の治療

A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)も黄色ブドウ球菌と同じく、人間の皮膚や喉などに存在している細菌ですが、傷ついた皮膚から普段は存在することのない血液などの中に侵入すると急速に強い炎症症状を起こします。

溶連菌に有効なペニシリン系やセフェム系の抗生物質の内服薬を服用し、全身性の症状がみられる場合は点滴注射を行います。

塗り薬はエリスロマイシンが使われます。腎障害が出る場合もあるので、尿たんぱくの検査も行われます。”

重症化するとびひ

とびひは通常、限局した部分にだけ症状がみられますが、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)では、水泡性膿痂疹の下人となる黄色ブドウ球菌の出す毒素によって火傷のように皮膚が剥けてしまいます。

小さな子どもにみられ、以前は重症化して命に関わる病気でしたが、今では早期の抗生物質での治療によって重症化を食い止められるようになっています。

溶連菌やブドウ球菌によるとびひでも、血液中に侵入すると高熱が出て敗血症や菌血症などを起こして重症化することもあります。早期に抗生物質の治療を開始することが大切ですので、早い段階で受診するようにしましょう。

とびひを悪化させないために気を付けたいこと


とびひは水ぶくれを壊すことや患部を掻き壊して中にいる細菌を周りにつけることで自分のとびひが広がったり、人にうつしたりしてしまいます。

とびひになったら、症状を悪化させないために以下のことに気を付けましょう。

・患部は石鹸を泡立てて優しく洗い、シャワーでよく洗い流して清潔に保つ

・清潔にした後は、処方された薬を塗り、ガーゼで保護して、中の細菌が周りに付着しないようにする

・黄色ブドウ球菌は鼻の穴の中に住んでいるので、鼻に指を突っ込んだりいじらないようにする

・水ぶくれが壊れて中の浸出液が広がる恐れがあるので、プールには入らないようにする

・学校や幼稚園・保育園へは医師の指示通りに患部を処置してから登校・登園するようにする
(症状が広範囲に及ぶときや発熱などの全身症状がみられる場合は医師から休むように言われることも)

とびひは日頃のケアで予防しましょう

とびひは早めに治療を開始することで、重症化を防ぐことができます。症状を見つけたら早めに受診するようにしましょう。

とびひは人間の体の中に住みつく細菌で起こる感染症ですので、何回でもかかります。
爪は短く切って手洗いを励行し、皮膚に傷をつくることや細菌を手に付着したままにしないようにして、とびひを予防しましょう。

抵抗力が弱くなった時にも感染しやすいので、日頃から規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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