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銀熊賞受賞作品も公開!TIFF(東京国際映画祭)2016に行ってきた

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銀熊賞受賞作品も公開!TIFF(東京国際映画祭)2016に行ってきた

2016年10月25日から11月3日にかけて、第29回東京国際映画祭が行われました。
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今回私が選んだ一つ目の作品は、ラブ・ディアスの『痛ましき謎への子守唄』。ラブ・ディアス監督は各国の名だたる映画祭での受賞歴を持つ、怪物的映像作家です。この作品は8時間にも及ぶ驚異の大長編。そして今年2月のベルリン映画祭で銀熊賞を受賞しています。

この作品の舞台はスペイン独立革命時の1896年。フィリピンの国民的英雄、そして作家であるホセ・リサール、革命家のボニファシオ、ホセ・リサール、そしてフィリピンの伝説半人半馬の「ティクバラン」などが登場しています。実際に観てみると、複雑かつ幻想的な作品だったと思います。

森の中を主人公達がさまよい続けるシーンが延々と続き、まるで観ている観客も悪夢の中をさまよっているような8時間でした。それなのに「いつまでも観続けていたい。この悪夢が終わらないでほしい」と感じてしまう、不思議な体験をしました。

日本でも公開予定の『ダイ・ビューティフル』

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二つ目は、『ダイ・ビューティフル』。ジュン・ロブレス・ラナ監督は東京国際映画祭の常連です。この作品は若くして急死したトランスジェンダーのトリシャの泣き笑いの人生を綴った物語になっています。

オープンゲイでLGBTのオピニオン的存在のジュン監督。母国で起こったトランスジェンダーの女性の殺人事件、そしてその後の彼女への冷たいヘイトを受けて書き上げた作品だそうです。

主人公のトリシャが本当に美しく、友人として、妻として、母として、女として生きた姿を見つめた作品でした。監督の登場人物をみつめるまなざしの温かさを感じられるはずです。LGBTの人々への理解も深いと思われているフィリピンですが、東南アジアで一番カトリック教徒が多いことや宗教観などもあり、ヘイトも多いことを感じさせられた作品でもありました。この作品は日本での公開も決定しています。

今月11月27日にはさがみはら国際交流ラウンジで13時より、そして12月4日には下北沢トリウッドで11時30分より、「Piece of Philippine Shorts 〜フィリピン短編集〜Struggle編」と称して3本の短編上映があります。

上映予定作品は韓国で暮らすフィリピンルーツを持つ少年の葛藤と成長を描いた「Fish Out of Water」、フィリピンを語る上では避けては通れないマルコス政権時の愛と苦悩を描いた「Smile For Evelyn」、トランスジェンダーの女性の父性と母性を描いたコメディ「Ina-Tay」。すべて日本初公開の作品です。ぜひ見に行ってみてください。

文・写真:アンガット代表 永井愛子

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