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夫婦で一緒に乗り越えた出産。「お疲れ様」と頭を撫でた夫の腕は、私がつけた傷で真っ赤でした

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「20代でやり残したことは?」

30歳になる前日、私が夫に聞いた質問です。すると夫は「子供ができなかった事かな」とポツリ。

そんなことを言っていたのも束の間、すぐに待望の赤ちゃんに恵まれ、夫はとても喜んでくれました。もともと子供好きの夫は、私が臨月に入ると毎日出勤前に私のお腹に手を当て「パパが帰ってくるまで待っていてね」なんて話しかけていました。

ある日の夜、激しい胎動が一時間以上続きました。

「もしかして、今日産まれたりして」

その数時間後、毎日パパの言葉を聞いていたのか、夫がいる夜中に「バッシャーン」と大量に破水。

予定日は来週なのに、まだ心の準備ができていない!と思いましたが、意外と冷静でナプキンを当て、羊水で濡れた床を掃除してから夫を起こし病院へ向かいました。

早速LDRへ行き、「赤ちゃんが元気か確認しますね」と言われベルトを巻くも、2時間経っても確認できません。不安でしたがすぐには産まれないと聞き、夫に「家に戻っても良いよ」と告げたところ「帰ったとしても寝れないし、一緒に居たい」と言い、個室だったこともあり夫も付き添うことに。

しかし破水したその日、夫にはどうしても外せない仕事が入っていました。双方の両親は遠方のため立会いは夫のみ。もしかしたら一人で出産かも・・・。そんなことを思いながら、夫に仕事へ行くのか聞いてみると、少し考えた後、職場に電話。

何度も謝り、仕事を休んでくれました。正直、私も初めての出産だったのでとても助かりました。 関連記事: 息子の誕生10分後に到着した主人。真っ先に赤ちゃんのもとへ向かうかと思いきや…?

その後、微弱陣痛はくるものの子宮口は開かず。

「皆、この痛みを乗り越えているの?!これ以上痛いなんて考えられない!!今すぐ産まれてきて!!」と、ずっと頭の中で、そう繰り返していました。

再びLDRへ移った後、「子宮口がまだ広がってないから、いきまないでね」と言われましたが、いきみたくて仕方ありません。

陣痛がくる度に夫の腕を掴み、いきみそうになる私に夫は「深呼吸して」と何度も名前を呼んでサポートをしてくれました。

破水してから12時間が経過、不規則な微弱陣痛に開かない子宮口。

このままだと出産はいつになるか分からないと言われましたが、私の体温が徐々に上昇し、感染のリスクが高まってきました。そして、お腹にいる赤ちゃんがストレスを感じていると言うのです。

食事も喉を通らず、夜中に破水したこともあって睡眠不足。

出産まで母体の体力が持たないと判断され、促進剤を進められるも頭がボーっとし、なかなか首を縦に振らない私。

夫に説得され、促進剤を使ってからの陣痛はさっきまでの陣痛とは比べ物にならないほどの痛みで、その時は本当に耐えられる自信がありませんでした。

点滴を開始してから一時間半、あっという間に子宮口が全開になり、一度いきんだだけで産まれてきてくれました。

しかし、すぐに泣き声は聞こえません。へその緒が首に巻きついていたのです。赤ちゃんのストレスの原因は、これだったのでしょうか。

その後、力強い大きな泣き声が。

それを聞いて、一気に出産の痛みが消えました。夫は今日も一緒に居たいと言い連泊してくれました。

家族三人になったところで夫が「俺たちの子供を産んでくれてありがとう」と深く頭を下げました。「大袈裟な事をするなあ」と思わず笑ってしまいましたが、もしかして昨日の胎動は、苦しかったのかな?早く出てきたいって教えてくれてたのかな?

そう思うと、妊娠してから今日までの日々を色々と思い出してしまいました。

そして、「お疲れ様」と頭を撫ででくれたその腕は、私がつけた傷で真っ赤でした。

「ごめんね」と言うと「出産に比べたらこんなの、俺は何もできないから」

そんな事はありません。きっと、夫が居なかったら陣痛で力尽き、出産に耐える事が出来なかったんじゃないかと思います。

夫が居てくれて本当に良かった。無事に生まれてきてくれてありがとう。

我が子に目を向けると、自然と涙が出てきました。

「どうしたの?!」

私の突然の涙に驚いた夫に「眠たい」と笑いながら答えました。

翌朝、目覚めた夫の第一声は「幸せだ」でした。看護師の方から「お母さんはとても落ち着いて、旦那さんも協力的で、記憶に残るとても良い出産でした」と言われました。

夫婦二人で乗り越えた出産でした。 関連記事:次の出産もぜひ主人と一緒に!立ち会い出産で嬉しかったことレポート

著者:柚子

年齢:30歳

子どもの年齢:2ヶ月

夫と2ヶ月になる娘との暮らしを楽しむ毎日。

泣き声が可愛くて日々癒されています。

成長するスピードが早すぎて、私がついていけません!

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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