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春風亭一之輔が語る「落語の魅力」

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春風亭一之輔が語る「落語の魅力」
J-WAVEで11月23日(水・祝)にオンエアされた番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL NITTOCHI presents TIME TRIP TOKYO 〜from EDO to 2020〜」(ナビゲーター:渡辺祐・佐藤栞里)。

三つの東京(江戸・現在・未来)の魅力に迫る9時間の特別番組。番組前編の江戸の魅力にフォーカスする「江戸パート」の最後のゲスト、落語家・春風亭一之輔さんには、江戸時代に花開いた落語の魅力を伺いました。

1978年千葉県生まれの一之輔さん。高校時代に浅草演芸ホールで見た落語に感銘を受け、大学時代に落語研究会に入部し、2001年春風亭一朝師匠に入門。2012年に異例の21人抜きで”真打”に昇進。現在、押しも押されもせぬ人気落語家です。

高校生のある日、寄席を見て「ゆるくて15分くらいで終わる潔さにも惹かれた」という一之輔さんは、高校で落語研究会を始めることになります。当時17歳の少年にとって「不思議とすんなり、江戸時代や明治時代の噺(はなし)の世界に馴染めた」そう。口調は江戸の言葉でも、内容は今の人にも通用するもので「人間の根本的な部分は変わらない」ことに気づいたからだとか。

「落語の中の好きな登場人物」についてのトークで、一之輔さんは「聴いていて好きなキャラクターと、演っていてしっくりくるものは違う」と語ります。「演っていてしっくりくるのは与太郎。ちょっとぽっとした人間ね。おとぼけさんは演っていて楽しい。シニカルな皮肉屋、全てを見据えてる…そういう与太郎に僕はしています」とのこと。同じ噺が、やる人によって違ったり自由度があると語るその魅力に、落語未体験の佐藤も興味深く耳を傾けていました。

また、聴いて楽しい登場人物について「最近は人情噺が好きになって来ましたね。噺が長くて笑いどころがなくて…前は、きれいごとばかりで大嫌いだったんですけど(笑)。年取って家族ができると、『こういう生き方もありかな』という気持ちになって。子どもができる前はしっくりとこなかった噺も、自分の子どもが登場人物の年齢に近づくと『ああそうか、こういうときうちの子どもはこういう顔するな』と親の気持ちが分かって、経験を経て分かる噺もありますね」と話してくれました。

現代と比較したとき、コミュニティーにいる嫌な人や偏屈な人、足を引っ張る人、そういった人でも排除しない優しさがあり、それを笑いにできるのが落語の良さだと一之輔さんは言います。また、今は使われない昔の道具の名前など難しい部分も、なるべくお客さんの創造力を信じて説明しないこともあるそうです。

わかりやすさを心がけながらも、噺によっては昔ながらのやり方を敢えて貫く場合もある…という会話の中では、渡辺も「落語には、お客さんのDNAに埋まっていることを内から掘り出す力がある。そこが気持ちいい」とのこと。一之輔さんも「本当に重要なのは、人間をどう描いているか、ですから。昔の人も今の人も共通していること…弱さだったり、見栄、ずるさ、粗忽、そそっかしさを楽しめる」と、落語の魅力についての話題は尽きないようでした。

近年、活況を呈している落語。その未来については「大体でいいんじゃないですかね。爆発的に人気が出るジャンルではないし。ちょっと聴きたい、たまにいいね、くらいでいいのかな」と語る一之輔さんですが、この日、話を聞いた佐藤も「ぐっと身近に感じられた」と落語に興味を持ったようでした。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:特別番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL NITTOCHI presents TIME TRIP TOKYO 〜from EDO to 2020〜」
放送日時:11月23日(水・祝)9時−17時55分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/holiday/20161123/

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