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知っておくべき検査数値AST(GOT) 数値異常はすぐに病院へ!

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人間ドッグや健康診断、また緊急時の血液検査項目に含まれる
ASTです。 かつてはGOTと呼ばれていましたが、最近はASTと呼び名を変更しており、ASTとGOTは全く同じものを指しています。 ASTは肝臓の他、人間の身体の大切な器官に大きく関係しています。ASTが何を示しているのか、どんな疾患に関係しているのかをまとめてみます。

要チェック項目

□ASTは人間の身体のアミノ酸を作る働きをする酵素 □ASTは肝臓や心臓、筋肉などに多く含まれている □ASTの異常値は早めに受診をしよう

ASTは何を測定しているの?

ASTは、ALT(GPT)と同様に、人間の身体を作るために重要なアミノ酸をつくるためのトランスアミナーゼと呼ばれる酵素です。 ASTもALTも多くは肝臓(肝細胞)に存在していますが、ASTはさらに心臓(心筋)や、骨格筋、さらに赤血球にも多く存在しています。 検査結果上のASTの示す数値は、肝臓や心臓(心筋)、骨格筋、赤血球が壊れて血液中に流れ出たASTが、一定量の血液の中にどの程度含まれているのかを示しています。

ASTを測ることは何の指標になるの?

ASTを測定することで、ASTを含んでいる臓器の障害が起こっていることが疑われます。このときに大切になるのがALTとASTの違いになります。 ALTは肝臓を中心に存在していますが、ASTは他の臓器にも含まれています。 そのため、ALTとASTが同時に上昇しているのか、それともASTだけが上昇しているのかによって、どの部位に原因があるのかの仮説をたてることができます。 ASTだけが上昇している場合は、肝臓にあるはずのALTが漏れ出していないことになりますから、肝臓ではなく他の臓器に何らかの原因があるのではないか、と考えられるのです。

ASTの数値が基準値から外れたらどんな疾患の疑いがあるの?

厚生労働省の標準的な検診・保健指導プログラムによると、ASTの正常値は30 IU/L以下ですが、正常時にも多少は存在することから、正常範囲を10~40 IU/Lとする場合もあります。 ASTが上昇した場合と低下した場合について、疑われる疾患については以下のとおりです。

ASTが基準範囲より高い場合

肝障害(急性・慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝)、心疾患(急性心筋梗塞)、筋疾患(筋ジストロフィーなど)、溶血性疾患、マクロAST、その他激しい運動、溶血など

ASTが基準範囲より低すぎる場合

ビタミンB6欠乏など

ASTのほうがALTより高いときの例外「アルコール性肝炎」

ASTがALTより高い場合には肝臓以外の部位に原因があると書きましたが重要な例外があります。 それがアルコール性肝炎です。アルコール性肝炎でASTが高くなるには2つの理由があります。

ASTの分布が多い領域が障害されやすい

肝臓の中でもASTの分布が多い領域、ALTの分布が多い領域があります。アルコール性肝障害ではASTの多い領域が障害されやすい傾向にあります。 よってASTの方が相対的に高くなることになります。

ASTが上昇したら自覚がなくても受診を

ASTはALTと同様に、肝臓に含まれているほか、心臓や骨格筋など人間の生命維持や活動維持に必要な部位に多く含まれている酵素です。 しかしながら、それらの臓器は自覚症状はなかなか出づらく、異常が見過ごされやすい臓器でもあります。特に肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれるほどで、症状が出た時に治療を始めるのでは遅いと言われることもあります。 また、治療期間が長引けばそれだけ時間もお金も費やすことになります。一方で、肝臓は治療さえ適切に行えれば回復が速い臓器でもあります。 健康診断を定期的に受診することで血液検査から簡単に数値を出ることができ、その結果をもとに早めに受診をすることで、早期発見し大事に至らないことも多いのです。

ASTは自覚のない疾患を発見するための指標

ASTはALTと同様に人間の身体に必要なアミノ酸をつくる働きをしている酵素です。 この酵素の数値に異常があるということは、もしかしたら体に何か起こっているサインかもしれません。 できるだけ早く受診することで、大事になる前に対処したいですね。 (監修:Doctors Me 医師)

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