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退院の帰り道、夫は涙声に…。37時間の初産を二人で乗り越え「家族になった」と実感

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出産予定日の1日前に陣痛が始まり入院をした私。

その日は土曜日ということもあり、会社が休みの夫と共に、

「今日、明日にでも我が子に会える!」

という喜びでいっぱいで病院へ行きました。

陣痛の進みはゆっくりで、助産師さんからは

「夜が明けて昼頃には出産となっているでしょう」

とのことだったので、夫には家に帰ってもらい、その日の晩は我が子の姿を楽しみにしながら陣痛に耐えました。

翌日の午後、予想と違い陣痛が進まなかったため、陣痛促進剤を打つことになりました。

しかし、打ち始めてすぐに子宮が過剰に膨張してしまい、緊急処置をする始末。

結局、促進剤を打つこともできず陣痛の進みも止まってしまったため、2日目の夜を迎えることになってしまいました。

2日目の夜の陣痛はさらに痛みが増し、看護師の方を呼んでも仕方がないのにナースコールを何度もしてしまう程でした。

体を休めて欲しいからと家に帰ってもらったはずの夫を、深夜、携帯電話で呼んで側にきて欲しいと思う程に痛みに弱っていました。

けれども、夫も睡眠不足でしたし、予想外の長丁場や子宮膨張という緊急事態、痛みを分かつことも何もできないというもどかしさで酷く疲労していたのは知っていたので、深夜に呼ぶことはしませんでした。

また、私より後から病院にやって来た妊婦の方が次から次へと分娩室に運ばれては、部屋に産声を響かせている気配も感じ取れるため、それも私達夫婦にとっては、焦燥感から来る疲労の一因となっていました。 関連記事:促進剤を打っても子宮口が全く開かない…陣痛の痛みと戦い続けた3日間

2日目の朝が来ました。医者の方には、

「朝の状況次第では、自然分娩か帝王切開か、出産の方法を改めて相談しましょう」

と言われていました。

まる二日間、眠ることもできず痛みに耐えていた私には、自然分娩する力は残っていないと感じ、朝日に照らされながら帝王切開する時を待ち望んでいました。

夫も朝一番に病院へやって来ました。

夫も朝日に照らされながら、話す気力も笑う気力も無い私の側におりました。

そんな時間が数時間過ぎ、出産方法の相談をする為にお医者さんがやって来た頃、やっと破水と強い陣痛が起こり産気づいたのです。

産気づいてからも、胎児の頭がベストポジションに無かったため、数時間様子を見ることになりましたが、いざ出産体勢に入ってからは5分後には我が子に会うことができました。

最後の最後まで、骨盤があまり大きくないことを理由に急遽、吸引分娩の手段を取るなど予想外の出来事だらけでしたが、37時間を掛けて、私達夫婦は子に会うことができたのです。

出産後、家族との面会も終わり夫も帰宅し、いざ夜になって眠ろうとしても興奮をしていて眠ることができません。

そうして、病室のベッドで横たわりながらそわそわしている私の元に、夫から携帯電話のメールで次のようなメッセージが送られてきたのです。

「産んでくれて、ありがとう」

夫と2人揃ってここまで頑張ってきたと考えていた私には、夫からの一方的な「ありがとう」のメッセージは大変意外で、「けいちゃんだって、この2日間も、私がつわりで寝込んでいた4ヶ月間も、たくさん大変なことあったのに…」と思うと泣けて来て、涙が止まらなくなってしまいました。

それから1週間後の退院の時、涙もろい私は、泣きながら病院のスタッフの方に別れと感謝のお礼を言い、嗚咽を抑えられないまま、夫の運転する車で家路に就きました。

嗚咽が収まり、我が子の小さい手を握りながら後部座席から夫に話し掛けると、夫は声を震わせながら返事をしました。

人前で泣くことを嫌う夫ですので、それ以上話しかける事は止め、静かに喜びを噛み締めながら家へ帰りました。 関連記事:パパの涙を初めてみたのは、あなたが産まれた日。将来、娘にも教えてあげたい!

出産前までは楽しいことを共有できるパートナーであると思っていた夫が、出産後は、楽しみも苦しみも一緒に乗り越えて行く家族なのだということを、改めて実感しています。

私からも夫にメッセージ、

「どんな時も側にいてくれて、ありがとう」

著者:さやちゃん

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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