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乳がんを正確に調べる細胞診 結果でわかる各評価の見方とは?

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乳がんかどうかを正確に調べるためには「細胞診」と「組織診」の2つの診断方法が欠かせません。 この2つの診断方法に関しては知らない方も多いと思います。 そこで今回は乳がんの有無を調べる細胞診と組織診について話したいと思います。

要チェック項目

□画像診断より細胞を直接採る細胞診は正確に乳がんの有無を調べることができる □細胞診の結果は5段階で表されることが多く、大きい数字ほど乳がんである確率が高い □細胞診でも乳がんの有無を判断しづらい場合は、より正確な判断ができる組織診を行う

細胞診とは?

細胞診とは細胞診断の略称であり、意味は文字通り細胞を見て診断することです。細胞診はX線や内視鏡検査のような画像診断よりも正確な診断をすることができます。細胞診のメリットとしては下記が挙げられます。 ・痛みが少ない ・痛みが少ないため、何度も検査をすることが可能 ・良性か悪性、または腫瘍か炎症など細かい判断が可能 ・広範囲を調べることができる ・比較的短い時間での診断が可能 細胞診は細胞を採って診断をするため、体の異変を早い段階で判別することが可能です。早期がんの発見にも役立っています。

乳がんを調べる細胞診は2種類ある

自己診断や定期健診などで違和感や異常があった場合、専門医から診察・検査を受けることになります。乳がんを細胞診で検査するときは乳房から細胞を採ることになりますが、具体的には二つの方法があります。

穿刺吸引細胞診

乳房のしこりがある部分に注射器を刺し、吸引して細胞を採ります。エコーを使用し、しこりの位置を確認しながら行われる場合もあります。 穿刺吸引細胞診では麻酔をするときと同じくらい細い針を使用するため、麻酔は使用しません。採取した細胞はスライドガラスに移され、がん細胞の有無を顕微鏡で調べます。

分泌物細胞診

分泌物細胞診は分泌液が乳頭から出ている場合に行われます。分泌液をスライドガラスに付け、分泌液の細胞を顕微鏡で調べます。

細胞診の結果の見方

細胞診の結果は5段階で評価される場合が多く、下記のようになります。 1. 正常(良性) 2. ほぼ正常(良性) 3. 良性・悪性の判断が難しい 4. がん細胞に近い(悪性) 5. 高い確率でがん細胞である(悪性) 1~4までは確実にがんとは言えない状態です。5に関しては、ほぼがん細胞だと言えます。

各評価で注意しておきたいこと

細胞診の結果の各評価において、注意しておきたいことがあります。

評価1~2

良性と診断されたからと言って、安心してはいけません。私たちの体には良性の腫瘍(しこり)も存在します。いくら良性の腫瘍と言えど、大きくなっていくのは問題があります。 また、画像診断よりも正確な診断ができる細胞診と言っても100%がん細胞を見つけられるわけではありません。 細胞を採取した際、がん細胞が採取できなかった場合も考えられます。可能な限り定期的に診断を受けるのがいいでしょう。

評価3

良性か悪性の判断がつかない評価3の場合、再検査が行われることが多いです。また何度検査をしても評価が3の場合、組織診である針生検・外科生検が計画されることがあります。

評価4

悪性ではあるが、条件が揃っていないときや乳がんではない可能性も考えらえるときは評価4になります。評価4と診断されて乳房を詳しく調べたところ、がん細胞が発見されなかったというケースもあります。 評価4と診断された場合は、慌てずに次の判断をした方がいいでしょう。あくまで乳がんの疑いがあるだけで乳がんでない場合もあることを覚えておいてください。

評価5

画像診断を含め、細胞診でも評価5と診断された場合、高い確率で乳がんである場合が多いです。専門医としっかり治療計画を立てるようにしましょう。

最終判断は組織診

前述した穿刺吸引細胞診や分泌物細胞診を行っても乳がんの判別が難しい場合は組織診を行います。組織診は主に3つあります。

針生検

細胞診で使用する注射針よりも太い針を使用し、乳房のしこりがある部分に針を刺します。細胞診よりも多くの組織量を採取することができます。また針が太いため、針生検では局所麻酔をします。

マンモトーム生検

マンモトーム生検では針生検よりもさらに太い針を使用します。そのため針生検と同様に局所麻酔を行います。約4mmほどの小さな傷ができますが、縫合は必要ありません。

外科的生検

外科的生検では、しこりがある部分または全部をメスで切り取り採取します。組織診のなかではもっとも多くの組織量を採取できる方法ですが、傷跡が残ることや入院する場合もあります。

乳がんは自分だけで判断しないこと

乳がんは自分で触診することで発見することもありますが、乳房にしこりがあるからといって必ずしもそれが乳がんとは限りません。 乳腺線維腺腫や乳腺症など、別の症状の可能性も考えられます。 自己判断だけで乳がんだと決めつけないことが大切です。必ず専門医に一度診てもらい、必要があれば細胞診・組織診断を受けましょう。 (監修:Doctors Me 医師)

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