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猫のおやつ作りに先制パンチ?!

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前回からスタートしたコラム。
幸先よく、ビジネスコンテストでの優勝を報告したばかりですが、人生楽ありゃ苦もあるさ・・・と黄門様もおっしゃるように、11月に入り、すぐにやってきました、猫のおやつ作りの障壁が!!
がーん

(がーーーんの図)

すごく良いことの後に、こんなにもすぐに困難がやってくるなんて、プラスとマイナスのサイクル早すぎです。

さて、その障壁は私が町の地域おこし協力隊に赴任した初日にやってきました。
11月1日。着任日に、町長はじめ町内の主要な方々にご挨拶回りをします。
まずは町長から激励の言葉を賜り、
「はい!頑張ります!!!」と鼻息も荒く一日をスタート。

ルンルン気分で、次のご挨拶先へ向かうと・・・
かなり強面の、しかもかなーり不機嫌な、おんちゃん(おじちゃん)登場。

そして、頂戴した痛烈な一言が
「猫の仕事をしようなんて奴は、おまえか。そんな奴は出てってもらうぞ!!」

「・・・・・・・・・・・・・」(怖くて固まる)

以下、猫の事業に対するお叱りを止まることなくいただいたので、全部は忘れてしまったが、

・猫を保護してこの町に連れてくるなんて絶対に許せん
・猫を増やして猫島にするなんてありえない
・野良猫に餌を与えるなんてことはさせない
・猫に家を荒らされ、大切にしていた金魚が食べられた
・猫が畑の作物をだめにする
・猫が漁師の網を荒らす
・猫が勝手に家に入ってくる
・猫の糞尿がくさい
・猫をこの町の住民は嫌ってる
・猫の町なんてものをやるなら出てってもらう
というようなことと、

そのほか、
・なんでこんなやつを地域おこし協力隊なんかにしたのか、町長にもいわないといけいないとみんなで話している
・よそから来たもんは、実際にその害にあってないから、猫を保護するなんて勝手なことが言えるんだ
・モンキードッグも共生とか何とか言って、結局、中途半端に終わって何にもならんやった
・猫を増やすようなことしたら村八分やぞ

で、私はというと、
「・・・・・・・・・・・」
「?????」(え?え?モンキードッグでなんだ????犬の背中にサルが乗ってイメージ??)
「!?!?」(おおおお!村八分という言葉を歴史の教科書以外で聞くとは!!!)

なんてことも頭をよぎりつつ、

いや、とてもまじめにその言葉を受け止めさせていただきました。
そしてここはひとまず色々誤解を解かなければと、ドキドキしながらゆっくり説明をさせてもらいました。

私の考える事業は、保護して猫島を作ることでもなく、野良猫におやつを与えるものもでもないこと。
猫のおやつを作って販売をする事業であること。
「保護活動に寄付」するというのは、あくまでも、譲渡活動を行う団体さんや、避妊・去勢手術を行う団体さんに寄付するということ。
地域猫を作ることは、これ以上野良猫をむやみに増やさない取り組みであること。

などをお伝えしました。

すると、おんちゃんの表情はみるみる柔らかくなり、
「それに、猫のおやつ作りを通して、この町に人を呼びたいんです」
の一言で、
「それやったら、ええ!」

と、にっこり笑ってくれたのです。
さらに、
「そんな話やったら、ちゃんとみんなにそういう説明をしないと。
反対してる人がたくさんおるで、わしからも言うておくき。」

と、理解を示してくださいました。
凹み

(凹んでる図)

が、私は、この一発目のパンチで、かなり凹むこととなりました。
このおんちゃんは、男らしくさっぱりしていて、理解し、説明する機会をくれたけど、「猫のおやつ」「猫の事業」「猫の保護」に対する誤解がみんなに広まっていることをどうやって説明していくか。
おんちゃんのように、すぐに笑顔になってくれる人ならいいが、最初の印象がもうすでに悪いようなので、話も聞いてもらえないのではないか。
とか。
そして何より、
この町を元気にしたい!という思いが、私の独りよがりであったことと、猫の被害にあってる方の気持ちをないがしろにしていたことへの反省と、猫がこんなにも嫌われていることのショックと。

すっかりテンションが下がっているところに、立て続けに、今度はおばちゃんに声をかけられる。
「あんたに言いたいことがあるき、ちょっとあとで来なさい」

(あーーーーまたお叱りだよ、これ、完全に顔が怒ってるもん。
というか「あんたちょっと顔かしな」的なこと、中学、高時代も言われたことないのに・・・こわい)

とおもいつつも、
そこは、大人ですので、きっちり話を伺いに。
嫌な予感は当たるもんで、やはり、思った通り。
「猫におやつをやるなんてことは許せん。やるんやったら勝手にやったらええけど。私は絶対に協力せんよ。このあたりの人はみんな猫が嫌いで・・・(以下省略)」

ここでも「猫のおやつ」は東京で売りますので、町の野良猫にあげるなんてことはしません。と説明すると。
少しだけお怒りが収まり、「まぁ、それやったらいいけど。」と。
それでもなかなかご機嫌は麗しくない。

そりゃそうだろう。
もしも高く売れる貴重な品種のゴキブリを、育てて増やして町おこしにしましょうなんて言われたら、ゴキブリ嫌いの私はきっと、
「出て行けコノヤローーー!」と思う。絶対受け入れられない!!
猫とゴキブリを比較するのはかけ離れてるかもしれないが、猫の害にあってる人は、きっとそんな感覚なんだろうとおもう。
(むしろ、ゴキブリのほうが実害がないじゃないかとも言われるかも。)

それでも、おばちゃんに町のことを聞いたり、少しお手伝いをしたりしているうちに、なんとなく最後は笑ってくれたような。
そして、帰り際にはおばちゃんの作った洗剤を私にも分けてくれた。

やっぱり。

この町の人が私は好きです。

港町

誤解もあったり、苦い思いもしたけれど、さっぱりしていて、あとくされがない。
はっきりものをいうけれど、その分、コミュニケーションをとればちゃんとわかってくれる。
時間はかかるかもしれないが、これからコツコツ丁寧に説明を続けていこうとおもいます。

というわけで、そんなこんなの地域おこし協力隊着任1日目。
いきなりパンチを浴びるスタートになったけれど、これからしっかりと町の方に向き合い、気持ちを引き締めて品質のよい天然食材の「猫のおやつ」を絶対成功させてみせるとあらためて誓いました。
イルカさん

(ご近所のオルカによく似た「イルカさん」(ノラ))

余談・・・昔は、漁師さんが船に乗る前に四つ足の動物を見ると、不吉だと言って、いったん家に戻って出直したそうです。
その名残もあって、猫は嫌われているそうです。猫好きにとっては切ないなぁ。人間も昔々の大昔は四つ足だったのにね。

次回はすごく魅力的なこの町の人と猫について。

著者:猫好き地域お越し協力隊 井川愛

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