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原発事故で避難した子どものいじめ問題 いじめはどうすればなくなる?

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原発事故で避難した子どものいじめ問題 いじめはどうすればなくなる?

原発事故で避難した子どものいじめ問題

2011年に起きた東日本大震災による原発事故を受けて自主避難した子どもが、ばい菌扱いされるなどの壮絶ないじめを受けただけでなく、総額150万円も巻き上げられるという事件がありました。
このニュースを聞いた時、怒りというよりとても哀しい気もちになりました。
そして、ある出来事も思い出しました。

東日本大震災が起きた翌年の夏休み、大分県に被災した児童を招き自然の中で思いっきり遊んでもらおうという企画をさせて頂きました。
やってきた子ども達は、被災した辛さを微塵も見せず笑顔で遊んでくれていました。
でも、彼らの抱えた闇が出たのは 夕食後、お風呂の時間の前でした。
みんなで談笑していた時、ある男の子が突然泣き出し、ある出来事を話してくれました。
被災からしばらく経った時、彼が所属していたスポーツチームがある全国大会に特別招待され、その宿泊先でお風呂の時間、他チームの選手達から「爆弾」や「被爆が移る」などの言葉を浴びせられ、大会期間お風呂に入れなかったそうです。
その事がとても悔しく、今でもお風呂の前に思い出してしまうそうです。

どう言葉をかけてあげれば良いか?とても困っていたところ、高学年のリーダー格の女子が一言「みんな今までいっぱい辛い言葉をもらったけど、逆に「がんばって」や「負けないで」って嬉しい言葉ももらったはず。
これからも色んな言葉もらうだろうけど、嬉しい言葉はもらってイヤな言葉はそこに捨てなさい」と言いました。
すると、泣いていた男の子は笑顔になり 「うん」と言い、また何事も無かったように楽しそうにしていました。
この時、子ども達の強さ、力にとても衝撃を受けたのを覚えています。

子どものいじめがなくならないワケ

でも、これは同じ辛い状況を持った仲間が沢山回りにいたからこそ起きた稀なケースです。
世の中のイジメは殆どが孤立の中でおきます。また人は孤立すると力は発揮できないと考えています。

私の個人的な考えですが、この世からイジメを無くす努力は大切ですが、現実的にはこの世からいじめが無くなる事は難しいと思っています。

特に子どもの世界はまだまだコミュニケーションや人間関係構築を学んでいる成長段階の途中です。
どこまでが、単にからかっているだけなのか、あるいはいじめなのか、ということを理解することも難しいですし、いじめによる相手の傷つき度を図ることも まだまだできません。
またいじめに関する間違った情報もはびこっています。
そして子どもには大人と違って 「逃げ場」が少ないのです。

親や先生が子どものいじめに真剣に向き合うことが大切

今回の原因は残念ながら全て学校側にあると思います。
というのも、親は学校側にきちんと状況を伝え、学校側もそれを認識したうえで受入れをしていたようです。
しかもイジメが行われていたのは数ヶ月ではなく、数年に及んでいます。
学校やクラスの雰囲気や被害にあった児童の様子、現に保護者からの情報など、間違いなくいくつものサインを出していたと思います。

今回のケースを防ぐために必要だったことは先に述べたように、
① イジメはなくならない 〜いつ・どんな場所でも起こりえる事〜
② 特に子どもは 未だ未だ人間関係の学びの段階。
③ イジメの自然消滅は殆ど不可能。また連鎖するもの。
などの「現実」を我々大人がしっかり認識したうえで、問題が起きた後ではなく子ども達に常日頃から 「正しい情報」と「当たり前の事」そして「人との関わり方」を教育していく事が大切だと思います。

また親として、もし「我が子がイジメを受けている」と把握した場合は、
③ イジメは孤立の中で起きる。孤立したら人は力を出せない
④ 子どもは 逃げ場が少ない
事をしっかり意識して 学校側に遠慮せず 伝え続ける努力が必要だと思います。

今回のようなケースは、社会に起きる様々なイジメや差別、その殆どは間違った情報や小さな力関係から起きると思います。
子ども達を家庭で守る味方は親。
学校で守る味方は先生。
僕も子どもの味方という意識で 常日頃から子ども達と接していきます。

(つだ つよし。/心理カウンセラー)

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