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500年前、ドイツで貼り出された一枚の紙が世界を変えた

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Photo Credit: EIKA AKASAKI『【ドイツ】ルター!ルター!ルター!世界を変えたあの有名人☆「テーマ旅」

こんにちは。Compathy Magazineライターの赤崎えいかです。
皆さんはこの人を知っていますか? 学生時代に教科書でこの肖像画を見たことがある人も多いでしょう。正解は「マルティン・ルター」。ドイツの人です。(右はルターの妻・カタリーナ)

今から500年前の1517年に、ルターによってドイツの教会の扉に貼り出された「95箇条の提題」と呼ばれる一枚の紙は、人々の心と物ごとの見方を大きく変化させました。それはのちに宗教改革と呼ばれる革命を起こし、今に続く世界の歴史を変えることになったのです。

お金で罪が消える!不安な人々民衆の心をつかんでいた免罪符

Photo Credit: EIKA AKASAKI『【ドイツ】ルター!ルター!ルター!世界を変えたあの有名人☆「テーマ旅」
16世紀のヨーロッパのキリスト教では「續宥状(しょくゆうじょう)」(日本では「免罪符(めんざいふ)」と呼ばれていることも多い)といわれる、罪の償いの証明書をお金で“購入”できる経済システムが普及していました。この証明書を買えば、罪を犯して死んでも地獄へ行かず天国へ行ける、罪を軽くしてくれるというもの。ようは神様に犯した罪を、当時のローマ教皇にお金さえ払えば罪を帳消しにしてくれるということです。

「死んだら地獄へ行くかもしれない…」という不安な気持ちを持つ人たちの心をあおり、免罪符は爆発的に売れ、ローマ・カトリック教会に膨大な利益をもたらしました。

歴史をかえた一枚の紙

Photo Credit: EIKA AKASAKI『【ドイツ】ルター!ルター!ルター!世界を変えたあの有名人☆「テーマ旅」
1517年10月31日の朝、免罪符に疑問を持ったルターは、その疑問について書き出した一枚の紙を教会の扉に貼り付けました。その内容は、神学的だけでなく政治的にも大きな波紋を呼び、その結果、カトリックが主流だったドイツでプロテスタントという教派を生むことになったのです。

一枚の紙によって宗教改革を起こし、カトリックとプロテスタント対立させる多くの戦争をも生み出し、これはひとつの国だけではなく世界の歴史を変え続ける結果となりました。

ルターはその後、当時は許されていなかった聖書のドイツ語への翻訳などを行い、世界で最も読まれている本・聖書を世の中に広げた立役者のひとりになっています。

歴史の舞台となったドイツで見られるもの

Photo Credit: Eika Akasaki『【ドイツ】ルター!ルター!ルター!世界を変えたあの有名人☆「テーマ旅」
今でもドイツ各地では500年前と変わらない家や役所、教会があり、当時と同じ空気を感じることができます。宗教改革によって生み出されたプロテスタントの教会にはキリスト像やマリア像がなく、とてもシンプル。カトリックの教会とはまた違う建築美をそれぞれ堪能することができるでしょう。

また、ルターに影響を受けた、音楽の父バッハ、ルターの肖像画を多く描いたルーカス・クラナッハ、アルブレヒト・デューラーなど多くの芸術家たちの作品に触れれば、たった一枚の紙から始まった改革の力強さを感じられるはずです。
Have a nice trip!

ライター:Eika Akasaki

*Eika Akasaki『【ドイツ】ルター!ルター!ルター!世界を変えたあの有名人☆「テーマ旅」
*Jun『ドイツ フランクフルトからミュンヘンへ
*Mari『2度目のドイツ一人旅♪~シュテーデル美術館と大聖堂~

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