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かつて山梨を襲った地方病 (日本住血吸虫症) 医師が解説する奇病の実態

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2016年10月26日(水)に放送された『世界何だコレミステリー』では、過去に日本を襲った奇病「地方病(日本住血吸虫症)」について特集されておりました。 今から数百年前に山梨県の住民に襲いかかった地方病(日本住血吸虫症)ですが、症状や感染ルートなどはどのようになっていたのでしょうか。 今回は「地方病(日本住血吸虫症)」について、医師に解説をしていただきました。

地方病 (日本住血吸虫症)とは

人間を含む哺乳類の血管内に寄生する細長い寄生虫の一種日本住血吸虫が、ミヤイリガイと呼ばれる淡水にすむ貝を中間宿主とし人畜共通感染症を発症します。 これが、世界の3大寄生虫病のひとつとしても知られる地方病 (日本住血吸虫症)をおこします。

地方病 (日本住血吸虫症)の感染

人体への感染経路

水遊びなどの目的で、人間や動物が河川に入ると、ミヤイリガイの中で成熟した日本住血吸虫のセルカリアが皮膚を破って侵入してくることによって感染します。

感染から発症までの流れ

《侵入期》 セルカリアが皮膚から侵入し、その部分にかゆみを伴う皮膚炎症状が現れます。
《急性期》 感染してから5~10週間のころに、日本住血吸虫が体内を動き回ることによって咳や発熱、リンパ腺炎などが出たり、肝臓や脾臓に腫れが現れる場合もあります。
《慢性期》 感染してから10~12週間後頃より体内で日本住血吸虫が成熟し、腸壁に産卵するようになります。この時期になると、発熱や下痢、お腹のいたみなどがみられるようになります。 産み付けられた卵は血管を詰まらせて、肝硬変の原因となることもあります。また、血液に乗って脳へ虫卵が移動し、てんかん発作や体のまひなどを起こすこともあります。

地方病 (日本住血吸虫症)の検査方法


◎糞便検査 便中にある虫卵を調べます。
◎エコー(超音波検査) 肝臓の組織の様子を見ることで、日本住血吸虫症の進行度合いを確認します。
◎免疫学的抗体検査(血液検査) 血液中に、感染の証拠の一つとなる日本住血吸虫症に対する抗体が存在するかどうか調べます。

地方病 (日本住血吸虫症)の治療方法

甲府地方の地方病と呼ばれていたころは、特に効果的な治療もないまま数多くの方が亡くなっていったようです。 現在日本では地方病 (日本住血吸虫症)は根絶に成功していますが、世界の他の地域では発生がみられているところがありブラジカンテルなどのお薬を使った治療が行われるようです。

最後に医師から一言

幸い、日本ではもう発生がみられていない地方病 (日本住血吸虫症)は、日本で最初にこの病気の生きた病原体が発見されたことで名づけられたという言うことです。 日本ではこの恐ろしい病が撲滅されたということを考えると、そのために様々な活動を行ってきた先人の方がたに、本当に感謝の念でいっぱいになります。 (監修:Doctors Me 医師)

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