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大掃除をラクにするために今から始める「ついで掃除」のススメ

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昨年末、「紅白歌合戦」が始まった時間に、まだ換気扇のドロドロ油汚れと格闘していたこの私。だからこそ、今年はもう少し要領良く大掃除を進めたい! そこで、NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事の高橋敬子さんに、効率の良い大掃除の進め方についてご指南いただいた。

1~2日で1年分の汚れを落とすのはほぼ不可能

「そもそも、1年の汚れを1日で落とそうとすること自体が無理なんです。プロが4~5人でとりかかっても、丸一日かかりますから」(高橋さん・以下同)

ガーン! 「うまいやり方を教わって、今年の大掃除はラクに終わらせたい」という私の甘い目論みをすでに見抜いているかのような高橋さんの言葉が、しょっぱなから尖ったナイフのように私の心に突き刺さる。

「だからこそ、掃除は季節ごとの年4回くらいに分けて済ませておくか、あるいは大掃除の『メインの日』を決めて、その1カ月前から徐々に進めておく作戦をお勧めします」

なるほど。季節ごとの掃除は今からでは不可能だけど、「1カ月前から」という作戦ならまだ間に合いそうだ。

「1カ月前から1週間ごとに重点ポイントを設定して、平日の夜に少しずつ進めましょう。掃除で一番やっかいなのが、キッチン、トイレ、浴室、洗面台といった水まわりですが、これらの箇所は、夜でも照明があれば掃除が可能。だからこそ、平日の夜に『ついで掃除』をするには、格好のポイントというわけです」

1カ月間の「水まわり掃除」は、普段、目の届かない箇所を重点的に

1カ月前から始める水まわりの掃除は、1週間ごとにどんなふうに進めればよいのだろうか。

「まず、第1・2週目は『キッチン重点週』。夕食の後、お茶碗を洗った流れで『今日は換気扇のフィルターを洗ってしまおう』『今日はコンロまわりの五徳をきれいにしよう』といった具合に、平日に15分間ずつ『ついで掃除』をちょこちょこ進めれば、平日5日間で75分ぶんの掃除ができます。土日はお休みしましょう」

この要領で、第3週目、第4週目と、それぞれ重点ポイントを決めてコツコツと進めていくというわけだ。1日15分でも、1週間(5日間)75分、4週分で300分、つまり5時間分にもなる。

「この1カ月間は、普段、なかなか目の届かないポイントを意識しましょう。例えば、トイレは、いつも上から見下ろして掃除しているはず。目線を下げてみたり、いつもは目に入らない便器の縁まわりの裏側などを鏡で見てみると、とても汚れているはずです」

下が、高橋さんが今年のカレンダーで組んだ大掃除スケジュールだ。

【画像1】大掃除「メインの日」を12月の第3日曜日である12月18日に決め、そこから逆算して1カ月前(正確には4週間前)の11月21日から「ついで掃除」を始めるスケジュールとなっている。「大掃除」というと、もっと押し迫ってから始めるイメージがあるが、今年の暮れはゆったりと『紅白歌合戦』が見たいので、その意気込みで少々前倒しの日程を設定してみた(高橋さんの話をもとに筆者作成)

大掃除『メインの日』には、明るいうちに外まわりを終える段取りで

「1カ月かけて水まわりを一通り終えた後は、いよいよ『メインの日』。水まわり以外の部分に着手するわけです」

まず最初に手を着けたいのが、窓ガラスや玄関やバルコニーといった「外まわり」。なるべく明るい日中のうちに終えておこう。暗くなってから掃除すると、そのときは一見、きれいになっても、翌日明るくなってから見ると、雑巾の跡が残っていたりするからだ。

「特に一戸建てだと、四方向に窓があり、窓だけでも半日では終わりません。12月は日暮れが早く、15時を過ぎると日が落ちてしまいますから、窓は最優先。なるべく早めに始めましょう」

1カ月前にこの日を『メインの日』と決めたときから、家族全員でこの日は予定を空けておき、朝から気合を入れて取り掛かる必要がありそうだ。

「外まわりが終わったら、次は室内。各部屋の照明のほこりや、リビングのテレビの後ろ、ソファを移動して裏側のほこりを取ったりといった、普段できないところを、家族と力を合わせてキレイにするのが大掃除の醍醐味です。また、水まわりがまだ残っているようなら、暗くなってから照明をつけて掃除しましょう」

【画像2】「気になるところから」と思って始めた「水まわり重点週」第1弾「換気扇のフィルター」。外した段階で全体がギトギトで手もベタベタに(左)。高橋さん監修本に書いてある配合で40度の「重曹水」をつくり、1時間漬け置きして出してみると、油がベージュ色に浮きあがっていた(中央)。お湯を流しながらスポンジやいらない歯ブラシで汚れを取ると、すっかりキレイに(右)。夕食をつくり終えてから重曹水に漬け込み、食後に食器を洗った流れで汚れを落としたので、実質的な作業時間は約15分!(写真撮影/日笠由紀)

来年からは季節ごとのプチ大掃除を心がけよう

1カ月かけた大掃除で家中がキレイになったら、来年からは、冒頭で高橋さんが勧めていた「季節ごとのプチ大掃除」をめざしたい。

「1年の春は、花粉が舞っていて、外まわりの掃除には不向きなので、家の中を中心に。夏は、窓や玄関、バルコニーや庭といった外まわりを重点的に。油汚れが緩みやすいので、キッチンの換気扇掃除も夏がチャンスです」

また、普段から「ついで掃除」「ながら掃除」を心がけると良いと高橋さんは言う。

「汚れは、浅いうちなら『払う』『掃く』といった簡単な掃除で簡単に落ちるんですが、時間がたって油煙がついてしまったりすると、洗剤を使わなければならなくなったり、スポンジでゴシゴシこすらなければならなくなったりと、手間が増えます。日ごろから、ちょこちょこと手入れをしていれば、大掃除はとてもラクになるはずなんです」

やっぱり普段からこまめにお掃除しておくべきですよね。でも、アタマではそう分かってはいても、ついついサボりがちな面倒くさがりの私……。そんな私に高橋さんは、こんな言葉をかけてくださった。

「今は共働き世帯も増えて、皆さんとても忙しいはず。その上、住宅設備も複雑になり、昔のようにほうきやはたき、雑巾とバケツでシンプルに掃除ができた時代とは違います。大掃除がプレッシャーになってしまうようなら、考え方を変えて割り切り、『年末は時間がないから春にやろう』でも良いし、『お正月だから玄関とトイレだけは』といった具合に、万が一の来客に備えた最低限の範囲で終えておくのも手ですよ」

【画像3】取材後、心を入れ替えた(つもりの)私が使い始めたほうき。掃除機と違って思い立ったら深夜でも掃除ができるし、音が立たないのでテレビを見ながら、音楽を聴きながらでもささっと掃ける点が気に入っている(写真撮影/日笠由紀)

高橋さんのお話を聞いたのが10月中旬。カレンダーの計画を1カ月前倒して進めるつもりで、キッチンから着手してみた。

第1弾として着手したのが、前段でも写真で紹介した換気扇のフィルター。それから、換気扇のフードの油汚れも重曹水(正確には「重曹湯」)で難なくクリアしたのだが、キレイになったフードとフィルターの奥には、あの手強いシロッコファンが待ち構えている。どうしよう。正直、あの難敵を自力でやっつける自信がない……。そのとき、高橋さんのこの言葉を思い出した。

「手のつけようがないときは、プロに頼んで、いったん“リセット”するのも手。キレイになってから、心を入れ替えてまめに掃除すればいいんです」

料金はケースバイケースだが、首都圏エリアの標準的なマンションであれば、キッチンとトイレ、浴室と洗面室といった水まわりのセットで4~5万円が目安。換気扇などは1~2万円追加となることが多いそうだ。わが家も、換気扇に関しては、どうやらこの“リセット”が必要な気がする。ここはひとつプロの手を借りることも検討しつつ、まずはできる範囲で今年の大掃除をなんとかやっつけよう。そして来年からは「ついで掃除」を心がけよう! そう心に誓った私なのだった。●取材協力

高橋敬子さん

NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事。一般社団法人日本家事代行協会代表理事も務め、整理収納清掃(3S)コーディネーター統括指導員等でもある。監修協力書籍に『簡単!1分そうじ術』(宝島社)等がある。●参考

NPO法人日本ハウスクリーニング協会
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/11/121451_main.jpg
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