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【現地取材】標高2731メートル地点にある有名画家のアトリエ / 息をひきとった山小屋

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美しい風景を前にしたとき、まずあなたは何をしますか? カメラのシャッターを切る人もいれば、同行者と言葉を交わす人もいるはず。なかには絵具を取りだし、キャンパスに残す人もいるでしょう。“アルプスの画家”と称されるセガンティーニも、その一人です。

・絵画の巨匠セガンティーニ
19世紀のイタリアとスイスを代表する画家、ジョヴァンニ・セガンティーニ(Giovanni Segantini)。日本でも、美術館の企画展に数多く所蔵されており、これまでにセガンティーニの個人展も何度も開かれてきた、芸術史に残る存在です。

オーストリアで生まれたセガンティーニは、イタリアのミラノで絵画を学び、晩年はスイスで芸術家として大成しました。彼が生涯をとおし描き続けたのは“アルプス”――その生い茂った草のみずみずしい“緑”や、雄大な湖に射す、光の粒まで表すような“青”でした。数々の作品は、かつて画家自身が目にした風景を、そのまま後世へ伝えています。

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・画家の驚きの行動とは
チューブ式の絵具が開発されたのは、19世紀半ばのこと。当時西洋芸術で活躍していた、モネやドガなどの印象派の画家は、その画期的なコンパクトさのために、絵具を持ち運びしやすくなり、野外での創作活動に積極的に取り組んだそうです。

しかし、セガンティーニは違います。“アルプス”を自身のテーマとした画家は、ピッツムライユ(Piz Muragl)の頂上2731m地点にある山小屋を、なんと自身のアトリエにしてしまいました。「持ち運ばなくても、住んでしまえばいい」――そんな大胆な発想の持ち主だったのかもしれません。

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