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「世界で一番貧しい大統領」ホセ・ムヒカ氏に汚職疑惑

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今年4月に来日したウルグアイの前大統領・ホセ・ムヒカ氏に汚職の疑惑がかけられている。

ムヒカ氏は、大統領在任中から「月1000ドルほどで生活している世界一貧しい大統領」として知られ、世界で最も汚職や不正から縁遠い政治家の一人。2012年のリオデジャネイロ国際会議での演説は『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社刊)として絵本化、ベストセラーとなっている。

この問題を報じているスペインの日刊紙「エル・ムンド」によると、ムヒカ氏が大統領在任中、天然ガス採掘の国際プロジェクトにおける業者決定の際に不正が行われたのではないかという疑いが、野党側から出てるようだ。

■ムヒカ氏の汚職疑惑 その詳細

ウルグアイが現在進めている天然ガス採掘のための国際プロジェクトで、プラント設置のための建設業者選びが行われたのが、2013年5月。その時に受注したのがOASというブラジルの建設会社だった。

ウルグアイ野党・Alianza Nacionalのパブロ・アブダラはこの決定について「すべての過程が操作された」と語る。

「ムヒカの在任中に明らかな政治的操作があった。OASの入札は最も受注にふさわしいものではなかったし、技術的に優れていたわけでも、環境にいいわけでもなかった。権力の乱用があったのだ。ムヒカの政府には初めから受注させたい業者がいて、それを行った」

■ブラジル前大統領まで巻き込んだスキャンダルとは

この疑いに力を与えてしまっているのがOASである。OASは、昨年ブラジルの政財界を巻き込んだ大規模な贈収賄が明るみに出たばかり。

トップのホセ・ピンヘイロが贈賄と資金洗浄の罪で16年の懲役刑を受けたのに加え、ブラジル前大統領のルイス・イナシオ・ルーラにまで操作の手が及ぶという大スキャンダルになった。

この件のイメージが残っているウルグアイ国内では、ルーラが仲介してムヒカにOASを紹介したと見る向きがあるのだ。

■真実か、野党側の策略か

ここまでを整理してみると、今のところ汚職を示す決定的な証拠は出ておらず、ムヒカ氏個人への金銭授受があったという話もないため、ムヒカ氏が所属し、議会で圧倒的優位を誇る与党・拡大戦線に対し、野党側が揺さぶりをかけているだけのようにも見える。

しかし、すでにウルグアイ議会はこの件についての調査を決定、与党内でも調査に賛成する議員が出始めているのを見ると、ムヒカ氏の党内での立場にほころびがうかがえる話ではあり、しばらくウルグアイ国内はざわつきそうだ。

来日時は日本人に向けて「幸福とは何か」を語りかけ、「ムヒカブーム」を巻き起こしたムヒカ氏。氏の言葉に感銘を受けた一人としては、潔白を願うばかりだが、真実やいかに。

参考記事:El Congreso uruguayo investigará a José Mujica por presunta corrupción(El Mundo)

(新刊JP編集部・山田洋介)

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