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万能過ぎるヨコイ「あんかけソース」、その実力を限界まで試す【名古屋】

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万能でクセになる「あんかけソース」

油で炒めた極太麺をとろみのあるピリ辛のソースでいただくあんかけスパ。肉と香味野菜のうま味とコショウの刺激、トマトの酸味が絡み合う複雑な味わいがクセになる「なごやめし」だ。

あんかけスパの発祥は、昭和36年に「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」の初代店主が考案したのがはじまり。三代目店主で副社長の横井慎也さん(写真上)によると、

「ヨコイ」を創業する前、国際ホテルのシェフだった祖父は、イタリアの家庭料理に用いられていたトマトソースと肉のうま味を凝縮させたデミグラスソースとかけ合わせて、オリジナルのミートソースを作りました。それが後にあんかけソースと呼ばれるようになりました。

また、卵や鶏肉、天ぷらなどの具材が選べるみそ煮込みうどんと同様に、あんかけスパも麺の上にのせるトッピングを選ぶシステムや「ミラカン」や「バイキング」など独特のメニュー名もココがルーツ。

それらを少しだけ紹介すると…。

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こちらが「ミラネーズ」(850円)。ウインナーとハム、ベーコン、マッシュルームがたっぷり。

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こちらはカキフライ(4月〜11月中旬の間は白身魚フライ)とウインナー、目玉焼がのる「バイキング」(900円)。

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オニオンとピーマン、マッシュルーム、トマトが入る「カントリー」(700円)と前出の「ミラネーズ」を合わせたのが看板メニューの「ミラカン」(950円)だ。ミラネーズ+カントリーの略、というワケだ。

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ちなみに、この「海老ネーズ」(1,100円)は、「ミラネーズ」に海老フライをプラス。「いかにも名古屋らしい」と、観光客に人気の一品だ。ほかにも、豚肉入りのオムレツをのせた「ピカタ」(850円)や、ほうれん草とベーコン、コーンが入った「ポパイ」(950円)なんてのもある。

天津飯やドリアとも相性抜群!

このように、トッピングは肉や魚介、卵、野菜などさまざま。つまり、あんかけソースは、どんな食材にも合うということだ。そもそも、あんかけソースの材料は何なのだろうか? 横井慎也さんに聞いてみた。

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牛肉とトマトのほか、玉ネギやニンジン、ジャガイモなどの香味野菜がベースになっています。おっしゃる通り、どんな食材にも合いますので、賄いではいろんなアレンジをして食べています。

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ほほう。何にでも合うあんかけソースをスパゲッティ以外のメニューに!? それ、スゴーく気になるんですけど……。

ってことで、無理を言って作ってもらったのが、横井さんが賄いで食べるという「天津飯」。

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ハムや玉ネギ、ピーマン、マッシュルーム入りのオムレツをのせたご飯の周りにはあんかけソース。スパゲッティの場合はラードで炒めるため、ラードの甘みがソースの刺激を和らげるが、ご飯とソースの組み合わせはスパイシーさが際立つ。うん、これはこれでうまい。

続いて運ばれてきたのは、かつてメニューにくわえられていた「ドリア」。ご飯の上にあんかけソースをかけて、チーズをのせてオーブンで焼き上げてある。

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あんかけソースはチーズと相性がよく、トマトの酸味を引き立てる。

これはかなりうまい!

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やはり、「ヨコイ」といえばスパゲッティのイメージが強いのだろうか。メニューから消えたのが残念でならない。

市販の「ヨコイのソース」で実験

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他にもあんかけソースのアレンジメニューはあるに違いない。近所のスーパーで売られていたレトルトソースをいろんなモノにかけて検証してみようと思う。ちなみに写真右の「ヨコイのソース」(756円)は、30年前から販売しているロングセラー商品。一方、写真左の黒いパッケージ「ヨコイのソース 現在の味」(756円)は、今年9月に発売されたばかりの新商品。お店で出されている味に限りなく近いらしい。

せっかくなので「現在の味」を使ってみよう。 まずはこれ。

【玉子かけご飯】

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まずは、シンプルに玉子かけご飯から。

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醤油と違って、あんかけソースをかけただけで洋風のテイストになるから不思議。卵のおかげで辛さはマイルドになり、いくらでも食べられる!

【トースト】

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あんかけソースを塗った食パンにとろけるチーズをのせて、オーブントースターで焼くこと3分。

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直火で焼くことでソースの風味が倍増したではないかっ! チーズのコクも相まって激ウマ! 喫茶店のモーニングでコレを出したら絶対に人気メニューになるだろう。

【たこ焼き】

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もともとたこ焼きソースがかかっているのだが、その上からトロリ。うん、たこ焼きソースがムチャクチャうまくなり、生地そのもののうま味を引き出している! スーパーの惣菜コーナーで買ったたこ焼きが専門店以上の味になった。こりゃうまい!

ヨコイのソースで寿司がSUSHIに

まだまだ実験は続く。次はこちら。

【ポテトサラダ】

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ポテサラのマヨネーズとケンカするかと思いきや、肉と野菜のうま味とトマトの酸味がくわわって、味に深みが出た。これはご飯のおかずというよりも酒の肴。キンキンに冷えたビールを片手に楽しみたい。

【寿司】

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調子に乗って寿司にもオン! 生魚の臭みが引き立ってしまうのでは? と思ったが、意外にも美味しい! 何というか……。和食の代名詞である「寿司」から洋のエッセンスをくわえた「SUSHI」になったような感じ。欧米のセレブのホームパーティーに並んでいても、おかしくはないぞ。

【焼き鳥】

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今のところ、すべて大当たり。あんかけソースの万能さ加減に驚くばかりだが、絶対にイケると思った焼き鳥はイマイチだった。甘めのタレとスパイシーなソースがぶつかり合うのか、ただ単にクドい味付けに。塩味の焼き鳥なら美味しく食べられたかも……。

【カレー】

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密かに期待していたカレーも残念な結果に。トマトの酸味やコショウの辛さがくわわることで絶対に美味しくなると確信していたのだが、不思議なことに辛さがまったくなくなり、お子様用のカレーのような味になってしまった。キーマカレーのようなスパイスが立っているカレーと合わせたら違った結果になったのかもしれない。

【アイスクリーム】

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最後はアイスクリーム。トマトのジェラートになるのでは? という淡い期待を寄せていたものの、完膚なきまでに叩きのめされた。甘ったるいバニラ味のアイスとコショウがきいたスパイシーなあんかけソースがボッコボコの殴り合いをしているような感じ。1秒でも早くこの不快感が口の中から消えることを心から願った。

調味料でもイケる! と思ったら……

というわけで、あんかけソースをかけた8品の料理にかけてみたが、5種類が美味しく食べられた。この結果から、あんかけソースの万能度としてはかなり高いことがわかった。そこでふと、ヤラシイ考えが頭を過ぎった。

調味料としてのあんかけソースを作ったら、儲かるんじゃね?

もう、私の頭の中は¥マークだらけ(笑)。この企画をプレゼンすべく、再び「ヨコイ」へ向かった。そして、横井さんにこのアイデアがいかに斬新で、多くの利益を生み出すのか熱弁を振るった。終始笑顔で話を聞いていた横井さんが口を開いた。

実は私もそう思ってるんですよ。名古屋にはマヨネーズやケチャップのボトルに入った味噌が売られてますよね? それを参考にさせていただいて、2年前に商品化しました。

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ガーン! すでに作っていたのね……。

さすがはあんかけスパの元祖。で、それが「かけるだけで美味しくなる マイルドペッパーソース」(432円)。

実際にフライやハンバーグ、オムレツなどにかけてみたところ、これがベストマッチ!あんかけソースのコクをそのままに、スパイスの刺激をやや抑えたマイルドな味わいは、今回の実験結果の通り、料理を選ばないほど万能だった。

あんかけスパフリークもそうでない方も是非お試しアレ。

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もちろん、ホンモノのなごやめしを体験したいなら「ヨコイ」へ!

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お店情報

スパゲッティハウス ヨコイ 住吉本店

住所:愛知県名古屋市中区栄3-10-11 サントウビル2F

電話番号:052-241-5571

営業時間:11:00~15:00(LO 14:45)、17:00~21:00(LO 20:45)※日曜日・祝日は11:00~15:00(LO 14:45)

定休日:月曜日

ウェブサイト:http://yokoi-anspa.jp/

※ 金額はすべて消費税込です。

※ 本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではありません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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