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池谷幸雄「目標ない貯金はNG、死んだらどうするの?」

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オリンピックメダリストからタレントと華々しい経歴を持ちながら、総額3億円の詐欺に遭った池谷幸雄さん。現在は、借金を返済しながら、首都圏を中心に16カ所の体操クラブを運営している。体操教室を開こうと考え始めたのは27歳の時。すでに芸能活動は5年目に入り、タレントを続けながらも「何かしたい」と考え、思い当たったのが体操教室だったという。新事業に踏み切った当時の心境を振り返ってもらった。

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●体操教室の開業を決意するも、周囲からは反対の声ばかり

「その頃、子どもが起こした凶悪事件のニュースが話題になっていたんです。持論ですけど、子どもの頃に体を思いっきり動かせる環境がないと、ストレスを発散する機会がなくて、そういう事件が起こるんじゃないかと思って。ただ、俺が小さかった頃と違って、外で遊べる場所が少ない。だからこそ、子どもたちが安心して遊べる環境を作ろうと思い、体操教室を開くことを決めました」

メダリストの元体操選手が教室を開くとなれば、歓迎の声があるかと思いきや、周囲からは反対の声が多かったという。

「誰に話しても『儲かるの?』とか『潰れるからやめろ』って言われるんですよ。でも、すべての人に猛反対されても、俺には『子どもの将来のために体操教室を作りたい』って思いが強くあった。みんなが反対したのは、過去の詐欺被害で負った借金を返しているなか、新たに借金することになるからだと思います。でも、それでも押し切った。正直、今も金銭的に苦しい部分はあります。でも、苦しいのは覚悟して開いたので」

●常に「死」を意識していたからこそ、悔いのない使い方を

たとえ借金を抱えたとしても、お金を使うならいい形で社会に還元したい――。この信念には、池谷さんが体操選手だった経歴が大きく影響しているという。

「体操競技は、一歩間違えれば首の骨を折って死ぬこともある。いつ死んでもおかしくない環境に身を置いていたのもあって、生きているうちに使えるものは使っておかないと、という気持ちがあるんですよ。もちろん、結婚やマイホームなど、目標があって貯金をするのはいいと思います。でも、ただなんとなく貯めることについては、俺は理解できない。『死んだらそれどうすんの?』って思っちゃうから。それと、俺は自分だけが満足するためにお金を使うのは楽しくなくて。誰かのために使って、その人が楽しそうにしてくれた方が幸せですね」

●人のためにお金を使うことで、自分の人生観に変化も

池谷さんは29歳の頃に出版した『池谷幸雄の死』(毎日新聞社)の中で、「40歳までに死ぬ」という思いがあったと述べている。しかし、体操教室を開いたことで、自身の考えに変化が起こったという。

「別に40歳で死にたかったわけじゃないですよ(笑)。でも、体操教室を開いて背負うものが増えた。通ってくれる子どもたち、その親御さん、一緒に働くスタッフやコーチ…。本当にいろんな人がかかわっている。体操教室は儲かるものではないし、経営判断からしたらなくしたほうが合理的かもしれない。でも、頑張っている子どもたちがいるなかで、それは絶対にやっちゃいけない。自分の利益だけで語れるものではないんです。今は死ねないですね」

人のために尽力することで、自分自身が幸せになったり、頑張れたりすることがある。そして、常に「こういうことをしたい」という夢や目標を持つことが原動力になるという。

池谷さんは、現在どんな目標を持っているのだろうか?

「若手の育成に力を入れているので、教室からオリンピック選手が出て、金メダルを取ってくれたら最高ですね。あとはやっぱり、借金を早く返したい(苦笑)。そして、従業員の給料を上げて還元する。正直、お金のある生活とは縁遠いし、なくても困らない。でも、おごったりプレゼントしたり、ほかの人を楽しませられるくらいのお金があると、自分の気持ちにも余裕が生まれるよね」

南澤悠佳(ノオト)=取材・文
林 和也=撮影

(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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