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キャンピングカーに住む60才男性「自宅より居心地いい」

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 旅行、あるいは災害時の緊急避難用にとどまらず、キャンピングカーに“住む”選択もある。「自宅」へのこだわりを思い切って捨てれば、実に自由でシンプルな暮らしが可能なのだ。

 キャンピングカーを初めて目の当たりにする人は、まず、車内を見てこう言う。「わあ、キッチンだ!」「トイレもある」。そして最後には「これだけ揃っていたら住めるね」。

 実際、アメリカでは、とくにシニア層にキャンピングカーで暮らす人が多い。子供たちが独立したら自宅を売り払い、そのお金で超大型キャンピングカーを買う。寒さの厳しい冬は暖かなフロリダへ、盛夏はカナダ国境のロッキー山脈のふもとで避暑して暮らす。日本と違い、キャンピングカー暮らしに必要な法環境とインフラが整備されている国ならではのライフスタイルといえる。

 だが、実は日本にも、キャンピングカーで暮らしている人がいる。遠藤宏さん(60才)。プラント建設会社に勤めるサラリーマンだ。大型太陽光発電所などの建設技術者で、ひとたび工事が始まれば、現場に数か月~1年以上駐在することになる。通常なら単身赴任…となるのだが、遠藤さんは違った。

 遠藤さんは大型のキャンピングトレーラーを購入。クルマでトレーラーを丸ごと引っ張って、現場から現場へ家族で引っ越しすることにしたのだ。とはいえ、現地に小さなアパートも借りる。だがそこを利用するのは、お風呂と洗濯と食事のときだけ。就寝はあくまでトレーラー内である。

 遠藤さんの愛車は、ドイツ製のHobby660WFU。全長8.9mもある大型のもので、居住空間は約10畳。家族は妻と長女、そして犬と猫各1匹。リビング、キッチン、ベッドルームとトイレ完備で、暮らすには充分だ。

 さらに遠藤さんのすごいところがもうひとつある。現場勤務から引退し、自宅で暮らせるようになった今も、キャンピングカーで暮らしているのである。現役時代同様、お風呂、洗濯、食事は自宅で済ませる。また、趣味のオーディオルームも自宅にあるので、さすがに音楽は自宅で楽しむ。

「でも、住み慣れたせいか、むしろ自宅よりもキャンピングカーのほうが居心地はいい。夜は間接照明の下でのんびり晩酌して、そのまま眠ります」(遠藤さん)

 ドラえもんの「どこでもドア」ならぬ「どこでもわが家」。どこかへ遊びに行くときもトレーラーを引っ張っていく。クルマを停めたところが今日の寝床。満点の星空、森のマイナスイオンに包まれての目覚めも思いのままだ。

■取材・文/渡部竜生(キャンピングカージャーナリスト)

※女性セブン2016年11月24日号

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