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体調が悪くなったら即休む!風邪をひく前に知っておきたいこと

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寒い時期になってきました。こんな季節は、風邪が気になってくるタイミングですが、ここでいま一度、風邪のメカニズムを知って、早めに対処したいところです。

みなさんお忙しいかと思います。冬も健やかに働くために、働きながらできる予防方法を薬剤師さんに聞いてみました。

そもそも“風邪”ってなんだろう

「あー、風邪ひいちゃった」なんて気軽に言ってしまうけれど、そもそも“風邪”ってなんでしょう。鼻水や咳が出たり、お腹が痛くなったり、症状は違うのにひとくくりで使われている「あー、風邪ひいちゃった」。

そもそも何をもって“風邪”というのか、定義について知っておきたいですね。

風邪とは俗称で、正式名称は「風邪症候群」といいます。鼻や喉など上気道の急性炎症の総称なんです。

風邪症候群は、上気道が微生物によって感染することによって引き起こされます。ちなみにウイルスの種類は200種類以上あるといわれていて、特定するのは困難。そのため、一度風邪を治しても、別のウイルスに感染してしまうことで繰り返し風邪を引いてしまうのです。

ちなみに、風邪を引き起こす主なウイルスには以下のようなものがあります。 ライノウイルス:風邪症候群の原因のうちもっとも一般的なウイルス。主に鼻風邪の原因。 コロナウイルス:ライノウイルスに続き多いウイルス。主に冬に流行し、鼻づまりや咳などの症状が発生します。 RSウイルス:生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%感染するといわれているウイルス。軽い症状から重い肺炎まで様々で、生後数週間から数ヶ月の子供は重症化する場合がある。 アデノウイルス:プール熱の原因でもあるウイルス。:高熱が続き、扁桃炎や胃腸炎になることも。

……などなど。人は1年間に3から4回程度風邪を引くとされており、全ての風邪ウイルスに対して抗体 を持つには 50 年程度かかってしまうと言われています。一度風邪をひいたからといっても油断は禁物です。大切なのは、普段から上記のようなウイルスに感染されない環境及び身体作りをすることです。

風邪をひかないためには

“衛生面”と“免疫力”の二つがポイント

では、風邪をひかないために私たちにどのようなことができるでしょうか。ここでは、“衛生面”と“免疫力”の二つに分けてチェックしていきましょう。

《衛生面》

まず、衛生面では「うがい」と「手洗い」はこまめにすることが大切。

手すりや電車のつり革、机や椅子など、外にはウイルスや病原菌が付着しているものがあり、そこからの接触感染で風邪をひくケースが多くあります。外から帰ってきた際や食事をする前などに手洗いをする習慣を身につけましょう。

うがい自体にはウイルスを落とす効果はありません。ただ、うがいをすることで細菌やちりなどを粘液とともに流し、のどや口腔内の粘膜にウイルスが付着することを予防することができます。

子供の頃からよく言われている「うがい」と「手洗い」は風邪予防として効果があるものです。面倒臭いとおろそかにせず、しっかり習慣付けるようにしましょう。

《免疫力》

免疫力ではウイルスに負けない体作りをすることがポイントです。生活習慣から振り返ってみましょう。

●十分な睡眠をとる

風邪をひくと身体が重たくなって眠くなったりしませんか?

これは、身体が免疫力をあげるために体内の免疫系が睡眠を誘発するからなんです。つまり、睡眠は免疫力アップの鍵ということ。睡眠不足だと免疫力が落ちて風邪をひきやすくなる身体になっていしまいます。のちのち辛くならないようにするためにも、十分な睡眠時間は確保することが大切です。

●鼻呼吸の習慣をつける

普段の呼吸が口呼吸になっている人は要注意! 口呼吸をすることでのどが乾燥してしまうため、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなると言われています。また、鼻にあるウイルス探知の鼻咽頭を通過しないため、鼻内部の自己免疫のセンサーが作動しなくなってしまうとされています。そしてさらに免疫力が低下してしまうのです。普段口呼吸のくせがついてしまっている場合は、鼻呼吸の習慣を身につけるようにしてみましょう。

●体温を上げる

免疫力が正常に保たれる体温は、36.5℃程度といわれています。体温が1℃上がると免疫力は一時的にですが5~6倍アップするともいわれています。

「でも、体温ってどうすれば上がるの?」と思う方も多いかもしれませんね。体温をあげるためには、普段の生活習慣を見直すところから。

●食生活

食べ物には身体を温めるものと、逆に冷やしてしまうものがあります。普段からあたためるものを意識的に食べることがポイント。

身体をあたためる食べ物としての一例は、生姜や唐辛子、ニンニク、栗、鶏肉、卵、紅茶、ココアなど。逆に冷やしてしまう食べ物は、蕎麦や小麦、柿、梨、しじみ、豆腐、牛乳、緑茶などです。

●入浴

忙しいとついついシャワーで済ませがち。でも、湯船に10分浸かるだけでも、湯上りの体温は1℃上がります。リラックス効果もあるので、疲れているときほどゆっくりとしたバスタイムを取り入れてみてもいいかもしれませんね。もしくは足湯も全身をあたためる効果があるので、お風呂にゆっくりつかる時間がないときは、洗面器に40℃程度の湯を汲んで2~30分足を浸けるのもありです。

●運動

筋肉量も体温にとっては大切な要素。ウォーキングなど適度な有酸素運動を2~30分程度、無理のない範囲で毎日続けてみましょう。帰りに一駅分歩く、などでもいいですね。毎日少しずつ継続して筋肉量を増やしましょう。

・働きながらできる予防法

首を冷やさないために外出時はマフラーをしましょう。その他、アロマを活用する方法もあります。レモン、ティートゥリー、ラベンダーは抗菌の働きがあり、ペパーミントやユーカリは鼻づまりを改善します。デスクの上に、他人へ迷惑がかからない程度のアロマグッズを置いておくのはいいかもしれませんね。

もし風邪を引いてしまったら

毎日の予防が大切! なんて言いつつも、忙しいと予防策をおろそかにしてしまうことも。

二次感染や合併症にならなければ、1週間程度で治るものがほとんどで、発熱も3日以上続くことはありません。

そうはいっても、仕事が忙しいときに風邪をひいてしまうとしんどいですよね。風邪をひいてしまった場合、どう対処すべきかを知っておくのは大切です。

まず、医療機関で受診するケースがあります。38~39度など急激な発熱や、細菌感染が疑われる黄色や緑色の鼻水やたんが出ている場合、長引く咳やたんなど他の呼吸疾患が疑われる場合は、早めに病院に行って見てもらいましょう。

では、病院に行くほどではないけど、風邪をひいて辛いときはどう対処するべきでしょうか。

とにかく“体を休ませること”が大切です。風邪の症状は、体がウイルスと戦っている証。いわば戦士です。

疲れている体をいたわるように、十分な睡眠や栄養をとり、体をあたたかくして冷やさないように心がけましょう。お風呂に入ったあとは湯冷めをしないようにきちんと髪を乾かし、室内はあたたかくし、できる限り保湿をするようにします。発熱している場合にはこまめな水分補給も欠かしてはいけません。

薬剤師の石澤さんに、風邪の引き始めにはどんな栄養を取ればいいのか、聞いてみました。

「ドラックストアは早い時間に閉まってしまうし、コンビニでも上記のような第二類医薬品が置いていない場合があります。そのようなときは、どうしても栄養ドリンクで回復したい方もいらっしゃいますよね。

栄養ドリンクの多くのはカフェインとアルコールが含まれていて、体に負担を掛けます。ノンカフェイン、ノンアルコールのものを選びましょう。

そして疲労回復を助けるビタミンB1・お酢ドリンクがおすすめです。体内でエネルギーを産出する材料になるためです。

コンビニで手軽に購入できるDHCなどのサプリメントは、ビタミンB群として売られていて、比較的安価ですし、おすすめできます。ただ、サプリメントで補う場合は過剰摂取にならないよう、商品に記載されている飲み方は必ず守りましょう。」

仕事が休めないときは、身体の無理がない範囲で働き、上記を徹底したいところですね。長引かせないためにも、免疫力を回復することが大切です。

市販の薬は飲むべき?

「風邪をひいたらとりあえず風邪薬で」という方もいるかもしれませんね。

まず、知っておきたいのは、風邪(かぜ)の原因となるウイルスに直接効くくすりは現在市販されている一般用医薬品の中にはないということ。つまり、対症療法でしかないということです。

ただし、症状の緩和につながるので、体がウイルスと戦っている際のサポート的な役割として利用することはいいでしょう。つらい症状で仕事や生活に支障が出る場合は市販の風邪薬を服用するのも一つの方法です。

ただし風邪薬には抗ヒスタミン薬が配合されていることが多く、眠気が誘発されたりぼーっとしてしまうケースがあります。

薬はどんなものを選べば良いのか薬剤師の石澤さんに聞いてみました。

「鼻水や、咳など風邪の症状が出るほどではないけれど、体がだるい、悪寒がするなど風邪の兆候があるときは、葛根湯など風邪の引き始めに効果がある漢方薬がおすすめです。

例えば、悪寒はウイルスと体が戦っている証拠です。ですが、悪寒が続けばこの戦いに勝ててないということです。葛根湯は、体の表面を温め、発汗させ、この防御反応を助けてくれます。

風邪薬として使われる漢方薬は第二類医薬品なので、コンビニでも買えますよ。ドリンク剤のタイプがあるので、購入しやすいです。」

※熱が高い、汗が出る方は、体を温めると逆効果ですので、葛根湯は服用しないでください。

風邪のひき始めに飲む葛根湯や、小青竜湯は眠気が出にくい薬ということでした。

まとめ

風邪をひくと、重症じゃなくても憂鬱なものですよね。これから、ますます乾燥して風邪が流行ってきます。早め早めの予防を心がけ、風邪をひいても長引かせない工夫をすることが大切です。きちんと対処法を知っていれば怖いものではありません。

〈参考〉

・第一三共ヘルスケア

・健康開発学科 准教授 小川俊夫

・山口大学保健管理センター

・大学院医学薬学研究部 教授 服部 裕一

・ヘルスケア大学 マオクリニック 院長 岡田昌子先生

・ヘルスケア大学 五本木クリニック 院長 桑満おさむ先生

・東京学芸大学保健管理センター 渡邉理恵子

・サワイ健康推進課

・ 京都光華女子大学保健室

【石澤真依子】

薬局薬剤師。処方内容は、高額の抗がん剤から風邪薬まで様々。

モットーは「薬剤師はジェネラリストであり、スペシャリストであれ」

文・園田菜々 構成・大野恭希(healthy living)

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