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野菜価格高騰で給食が消える…?学校給食が抱える問題と今後の課題

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2016年11月15日(火)三重県鈴鹿市が野菜価格高騰の影響によって、市立の幼稚園と小学校の給食を2日間中止にしその後撤回した問題で、中止回避分を防災訓練の炊き出しなどで対応することを発表しました。 現在話題となっている学校給食ですが、現状の問題や今後解決すべき課題はどのようなものがあるのでしょうか。 今回は管理栄養士の横川先生に「学校給食」について、解説をしていただきました。

野菜価格高騰と給食の関係性

野菜価格高騰による給食への影響

野菜の価格高騰の影響をうけ、予算内で給食を作れず、中止を検討したり、値上げを余儀なくされているところが増えてきています。

野菜価格高騰に対し行われている工夫

デザートを減らし、子どもたちの成長に必要な食材費の確保を図っています。また、具入りごはんを白いごはんにしたり、菓子パンは食パンへ、常時使用していた野菜から他の野菜に変更したりと、献立を工夫することで対応しています。

野菜価格高騰によって注目を浴びている野菜

葉もの野菜に比べて日持ちもする根菜類が人気を浴びています。しかしそれ以上に人気があるのは「もやし」です。 もやしは工場の中で大量に生産されるため、天候に左右されず年間を通して安定した価格を保てます。滋賀県の学校給食では、もやしを多く使う事で材料費を抑える努力をしています。

給食のメリットとデメリット

メリット

学校給食のメリットは、お弁当を用意する手間が省けるだけでなく、栄養士が考えているので、栄養バランスがよく、子どもの成長に配慮した献立になっていることです。 また集団で同じものをみんなで食べるため、自然と好き嫌いが無くなったり、学校給食を通して他の友達の意見を学ぶ機会に繋がります。

デメリット

食中毒などの感染症が出た場合、一気に広がりやすいため注意する必要があります。

管理栄養士が給食の献立で注意している点

◎成長期に必要な栄養素の確保 ◎多様な食材を組み合わせ、栄養バランスに配慮する ◎決められた予算内で作成 ◎地産地消(安全に配慮しながら、できるだけその土地でとれたものを使用) ◎旬の食材を使用し、季節感を取り入れた献立にする

神奈川県で実施されている配達弁当

神奈川県は給食のない公立中学校の方が多い

総務省統計局のデータによると、公立中学校の給食実施率の全国の平均値は86%であるのに対し、神奈川県は25%と突出して低く、主要都市の横浜市や川崎市など多くの市で公立中学校の給食がないとされています。 給食が実施されていない理由として、昭和40年以降急激に人口が増加し、学校建設を優先的に行ったものの、給食導入を先導する指導者がおらず、現在までに至ったことが挙げられます。 しかし、給食を希望する声にこたえ、横浜市では配達弁当の実施、川崎市では2017年12月中の完全給食実施を目指し準備がすすめられております。

横浜で実施されている配達弁当

横浜市では2016年7月1日(金)よりスタートした配達弁当サービスが存在し、市内の全市立中学校・義務教育学校に展開しております。事業者が考案した献立を教育委員会の栄養士が管理されており、パソコンやスマートフォンから注文することができます。 注文後コンビニやクレジット決済を行い、指定期日に学校にいる生徒にお弁当が手渡されるシステムとなっており、価格はごはん・おかず・汁物・牛乳の組み合わせによって変わってきますが、1回の配達で400円~500円弱程です。

学校給食が抱える今後の課題

食材の高騰などから、給食を休まずに美味しさや栄養バランスを考慮した給食の提供が継続できるかが今後の課題だと考えられます。

横川先生からのアドバイス

小さい頃、学校給食に揚げパンなどが出てきたことが懐かしく思います。 今、野菜の高騰などによって給食の継続が難しい状況に陥っていますが、小さい頃に友達と同じものを一緒に食べる、味わう経験は豊かな心の成長に重要だと思うので、存続を願うばかりです。 (監修:栄養士 横川仁美)

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