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Lenny code fiction、SOLD OUTとなった熱狂の初ワンマンが大成功

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今年の夏にデビューし、全速力で音楽シーンを駆け上がるLenny code fiction。彼らが11月13日、東京・原宿アストロホールで初のワンマンライヴを行った。

Lenny code fiction ライブ写真(11月13日 原宿アストロホール)

定刻を少し過ぎた17:10、後ろまでビッシリとオーディエンスで埋め尽くされた会場に、どこか静けさをまとったリズムと、メロディを紡ぐ鉄琴によるSEが流れ始める。オルゴールの音色にも通じる、凜とした響きが聴く者の心に染み込んでいく中、ドラムのKANDAIが1人登場、祈るように両手を組み、そしてリズムを叩き出す。静から動へ、場内の空気が一気に振り切れる。さらにkazuが姿を現してベースを重ね、続いて髪を赤に染めたソラがステージに出てきて高音のギターフレーズを鳴らす。うねり始めたバンドサウンドをバックに、ヴォーカル&ギターの片桐 航が現れて、観客フロアに向かって叫ぶ。

「盛り上がっていこうぜ」

オープニングナンバーとして放たれたのは、前身のバンド時代の曲、「Rebellious」だった。

赤いライトがステージ上の4人を染める。

エッジの立ったドラム、ゴリッとしたベース、サウンドにタフさを加えるソラのギター、そしてギターを掻き鳴らしながら航が叫ぶように歌う。

“見てろこれからガラクタが夢を見るのさ”

それは、4人の反逆者たちの宣言だった。

ここからのし上がってやる、この音楽が届いたなら一緒に行こうぜ、そんな決意の塊だった。

この勢いのまま「Romance」で色気をまとい、さらにパンチ力のあるリズムがゴキゲンな「2073」ではバンドの内側で燃焼し続ける熱をまざまざと見せつける。オーディエンスを煽り立てていく。のっけから、メジャー未発表曲の連射だが、初めて聴く者も多いであろうフロアにも、彼らの攻撃的なまでのガムシャラさが伝染する。オーディエンスたちは頭上でクラップを打ち、拳を振り上げている。

蒸発したオーディエンスの汗が靄となって漂い始めたアストロホールを見渡して航が言う。

「俺たちがデビューして1つも間違ってなかったことをこの曲で証明します」。

続いたのは、ドラマチックなサビ始まりの楽曲、デビューシングルとなった「Key -bring it on, my Destiny-」である。踏みしめて歩く力強さを感じさせるリズム、華とスリルを合わせ持つギターの上で、ストロングな言葉が響く。航の歌が、今の瞬間の選択が未来を作る、と生きる上での核にある事実を投げかけてくる。俺たちは過去と現在を持って未来へ向かうんだと、楽曲と演奏する姿で叩きつけてくる。

この後、航はこんなことを言った。

「寂しかったこと、しんどかったこと、哀しかったことを日記のように曲にしていた時があった。俺たちの歌が少しでも寂しさやそういう気持ちを共有できるものになればいいな」

そうして届けられたのは「Meteor」、ミディアムテンポのメロディが染みる1曲だ。ソラが奏でるタッピングによる澄んだ音色と、航の切ない歌声が、心の中にそっと存在する“まだ血が滲んだままの記憶”に光を当てる。それは、過去の後悔、あの時君になにを伝えれば良かったのだろう?という答えが出ることのない自分への問いかけ、もう戻ることのない君への想い……でも、そういう置いてきた時間の吐露で終わるのではなく、傷を舐め合うものでもなく、Lenny code fictionはそれらの哀しみ、孤独も昇華しようと足搔き、前へ進もうとしているように感じた。彼らの音楽は想いを共有する人と一緒に、未来を生きるためのものだ、と思えた。そう感じた後の、「オリオン」にある大好きな君への純粋な気持ち、「世界について」に散りばめられた日常に転がる素敵な瞬間たちが、とても温かく感じられた。

そしてライヴは「Showtime!!!」から、怒濤のたたみ掛けに入る。熱気が場内で渦巻く。そんなライヴが行き着いた最後の曲は2ndシングル「Flower」だった。

「本当にしんどくて、ライヴ活動を止めてた時期があったんです。そうして曲作りを見直してたんだけど、その時に最初にできた1曲です」。航が「Flower」をそう紹介する。そんな「Flower」は、それまで自身の内面にだけ向かって楽曲を制作していた彼から初めて出てきた、“人に届ける”ためのものである。航とkazuは「Flower」を作った後、KANDAIとソラという仲間と組み、ワンマンをソウールドアウトさせるところまで歩いてきたわけだ。その4人による歌と演奏には切なさを含みつつ、先にある希望が宿っていた。「Flower」のレコーディングで4人が心に置いていたのは、黄色いカナリーの花だったという。その美しい花が、初ワンマンという時間を一緒に過ごした人たちの心の中で咲いていくような、そんなピースフルな光景が広がっていた。

年明け2月から3月にかけて、Lenny code fictionは全国ツアーに出る。この先々で、そしてさらに未来でも、彼らの音楽に共有した人たちの数だけ、触れた者を笑顔にさせる希望の黄色い花は咲くのだろう、そしていつかこの上なくピースな空間を作る、そう思った。

TEXT:大西智之
カメラマン:佐藤祐介

Lenny code fiction Presents 「Non-fiction」
2016年11月13日セットリスト

1.Rebellious
2.Romance
3.2073
4.Hope your grant
5.Key –bring it on, my Destiny-
6.Meteor
7.オリオン
8.the last words
9.世界について
10.Ruby’s Day
11.Showtime!!!!
12.KISS
13.Lightness Monkeys
14.Once
15.Flower

関連リンク

Lenny code fiction オフィシャルサイト
 http://lennycodefiction.net/
 http://lennycodefiction.com

Lenny code fiction、SOLD OUTとなった熱狂の初ワンマンが大成功(2/2)

Lenny code fiction ライブ写真(11月13日 原宿アストロホール)

カメラマン:佐藤祐介

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