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【Interview】花粉の時期は北海道、寒い冬は沖縄で…長期宿泊特化型予約サービス「LIVNEY」を探る

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livney_1今、地方のスタートアップがアツイ。最近は自治体によるサポートも強化され、その地域ならではの特色を生かしたサービスが、どんどん誕生している。ローカル起業に対する期待度は、高まる一方だ。

宮崎県日南市初のITスタートアップ企業、Teleporters(テレポーターズ)も、そんな会社の1つ。彼らが考案したのは、長期宿泊に特化した予約サービス「LIVNEY(リブニー)」。地方の観光資源活性化を目的とする、空きリソースのマッチングサービスだ。

取材に応じてくれたのは、COOの澤井 友洋(さわい ともひろ)氏。企業の経緯から今後の展開まで、たっぷりと語ってもらった。

・東京から移住して起業

Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけから、お聞かせください。

livney_2創業者の2名は、ともに東京からの移住者で、宮崎で個人事業主として活動する中で、二つのことを痛感しました。

一つ目は、PCとネット環境があればどこでも働けるということ。二つ目は、好きな場所で暮らすと、本当に幸せだということ。世の中の働き方は、どんどん多様化していって、僕らのようにオフィスという場所にとらわれない人が増えると考えています。そんな人たちに、旅するように好きな場所で暮らしてほしい。そんな思いから、創業しました。

Q2:「LIVNEY」とは、どんなサービスなのでしょうか。

livney_3長期滞在希望者と、宿泊施設の空きリソースマッチングです。働き方の多様化により、例えば「花粉の時期は北海道で暮らす」とか、「寒い冬は沖縄で暮らす」といったライフスタイルが、生まれてくるものと考えます。

一方、宮崎をはじめとした田舎の宿泊施設の稼働率は低い傾向にあるので、空室をお得な長期プランにして、周辺の作業スペースの情報と合わせて提供します。また、同時期同エリアを旅するユーザー同士がつながる仕組みを提供し、フリーランスとしての人脈を広げられるサービスにしたい、と考えています。

・日本から世界へとサービスを広げていきたい

Q3:テスト利用を試みる中、ユーザーからはどのような反響を得ているのでしょうか。

長期滞在における交渉(部屋の確保やディスカウントなど)が不要なので、とても便利だというコメントをもらっています。

フリーランスのみならず、法人さまにもご利用いただいているのですが、ウィークリーマンションの代わりとしてだけでなく、「1年のうち1ヶ月は好きなところで働ける仕組み」や、「育児休暇中に奥さまの実家の近くの宿で働ける仕組み」などといった、福利厚生プランを導入したい、という声ももらいました。今は多様なサービス展開の可能性を、実感しております。

Q4:正式リリースは11月中旬だそうですが、それまではどのようなステップを踏むのでしょうか。リリース後の展開と併せて、教えてください。

livney_4まずは、宮崎県の施設を重点的に開拓し、エリアを絞ってサービスを開始します。その後は、3つの方向性で事業を広げていきます。

一つは、長期宿泊という仕組みの横展開です。法人向けにウィークリーマンションの代替として提供したり、行政と連携したお試し移住の提供を検討しています。

二つ目は、エリアの展開です。まずは九州沖縄を開拓し、日本から世界へと、広げていきたいです。三つ目は、より場所にとらわれないライフスタイルの提案です。最終的には、持ち家・賃貸に次ぐ第3の選択肢として、“宿泊施設の住まい化”の実現をめざします。

地方で起業することは、決してデメリットではない。コスト面の節約や行政の支援など、都会にはないメリットがたくさんある。何よりうれしいのは、考案したサービスが即、地域の役に立つところではないだろうか。宮崎県期待の起業として、同社の活躍を見守りたい。(取材・文 乾 雅美)

LIVNEY

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