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妊婦さんが気をつけたいトキソプラズマ感染症 わが子を守る予防方法を解説

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妊婦さんが気をつけたいトキソプラズマ感染症 わが子を守る予防方法を解説
トキソプラズマは、健康で妊娠していない人には全く問題のない寄生性の原生生物で、私たちの身近に存在しています。

しかしながら、HIV感染患者などの免疫不全者や、特に妊婦に対してはリスクが大きいと言われています。

ここでは、トキソプラズマの情報と感染の予防方法をまとめていきます。

要チェック項目

□トキソプラズマは感染しても健康な人には害がほとんどない。

□妊婦が感染すると、胎児に影響を与えることになる。

□感染源を避けることが、一番の予防方法。

トキソプラズマってなに?

トキソプラズマは寄生生物の一種です。鳥類や、クジラやヒトを含む哺乳類のほとんどに感染し、さらに身近な土のなかにもいる、ごくありきたりな原生生物です。

実際には顕微鏡で拡大してやっと見える程度の小さな生き物で健康な人にとっては、空気感染したり、感染している動物に触っても感染したりせず、特に害のない生き物です。

また、一度感染してしまえば、その免疫は一生続くため、再感染したとしても特に重大な症状とはなりません。

しかし、体内でのトキソプラズマの移動が関わると話が別になります。たとえば、トキソプラズマに感染した人の臓器を移植した場合は感染が成り立ちます。

そして、より身近になるのが妊婦から胎児への感染についてです。

妊婦さんにどんなリスクがあるの?

リスクがあるのは、妊婦が「初めてトキソプラズマに感染した場合」になります。一度感染していれば、母体にはトキソプラズマに対する免疫系が構築されていますから特に問題はありません。

しかし、初めての感染では母体にはトキソプラズマに対する免疫がありませんから、母体のほうでトキソプラズマを退治することができないのです。

そして、トキソプラズマは胎盤を通して胎児に移動し、胎児に感染する場合があります。胎児が感染した場合には、程度の差はあれ何らかの障害が起こることがあります。

胎児への影響の程度

妊娠のどの時期にトキソプラズマに感染するかによって、胎児の障害は様々のようです。

妊娠初期の感染

妊娠初期に感染するほど、全身の臓器に影響を与えるようです。時には流産や胎児死亡の原因となる場合もあります。

そのほか、水頭症や、脳室拡大といった脳の異常や、発達の遅れ、視力障害、肝臓や脾臓といった内臓の異常がでることもあります。

妊娠後期の感染

胎児の免疫ができ始めている妊娠後期の感染では、出生直後には障害が全くないようにみえても、成長とともに障害が出てくる場合もあります。

眼トキソプラズマ症は、網膜や脈絡膜に炎症が起きたときに視野異常や視力障害が表れます。 トキソプラズマの感染による障害は多様であり、感染をしたからといって一概に予測ができないのが現状のようです。

感染したら何の対応もできない?

抗体を持っているかどうか、感染したかどうかについては、医療機関で抗体検査を受けることでわかります。

また、感染した場合にも全く対応策がないわけではありません。早急な対応であれば胎盤から胎児にトキソプラズマが移動しないようにする薬があります。

しかし、実際には抗体の有無はわかっても、いつ抗体がつくられたかということまでは正確にはわからないので、完全に感染を止める効果があるとは言い切れません。できれば、感染しないよう予防することが大切です。

予防するには感染経路から離れる

感染経路

 現代での感染経路としては、ネコの糞に含まれるトキソプラズマのオーシスト(卵のようなもの)を経口で取り込んでしまう経路、十分に加熱されていない肉を食べた場合、

また、ガーデニングや砂場との土壌接触、井戸水などの無処理の水の飲水などが挙げられます。

感染の予防

感染の予防については、できるだけ感染する可能性がある行為をしないことです。

たとえば飼っている猫を手放す必要はありませんが、トイレの掃除は妊婦が行うのではなく、パートナーやその他の家族に協力してもらいこまめに行いましょう。

どうしても自分でやらなければならない場合は、ゴーグルや手袋、マスクを着用し、かならず手を洗いましょう。また、肉は十分に加熱し、井戸水なども過熱して摂りましょう。

最近流行りのジビエ料理では、従来のトキソプラズマと異なるタイプのトキソプラズマが感染している場合が稀にですがあるようです。

その場合は、すでに持っている抗体が効くかどうかもわかりませんから、できれば避けてください。ガーデニングなどもできれば止めておきましょう。

これらのことは、無事に出産した後であれば、それほど気にせずに良いものばかりです。出産までのほんの一定期間の注意ですから、心がけてみましょう。

トキソプラズマは予防できる

トキソプラズマについて知っているか知らないかで、対応が大きく違います。

胎児にとっては、一生に関わる感染ですから妊婦本人だけではなく家族も含めて予防を心掛けることが大切です。

(監修:Doctors Me 医師)

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