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世界初の長編VRアニメへの挑戦 『狼と香辛料』作者の新作VR作品『Project LUX』 先行体験レビュー

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ライトノベル作品『狼と香辛料』シリーズの原作者である支倉凍砂氏が主宰する同人ゲーム制作サークル「SpicyTails」は現在、新作VRアニメーション作品『Project LUX』を開発中です。

全編65分にも及ぶ総ムービー時間が特徴である本作は、11月13日に開催予定のインディーゲームの展示会「デジゲー博」(ブース番号:A-07)にてアルファ版の出展が予定されています。対応機種はHTC Vive、Oculus Rift、PlayStation VR(予定)。対応予定言語は日本語、英語、中国語(繁体字)となっています。

本作は複数話で構成される形式となり、11月13日のデジゲー博でプレイできるバージョンでは、5分程度の内容となる第一話のアルファ版をプレイできます。

今回、Mogura VRではアルファ版を先行体験することができました。そこで実際のプレイ画像を掲載しつつ内容を紹介します。

『Project LUX』アルファ版プレイレビュー

本作の舞台は、人類の大半が電脳化している世界。
そこで、一件の殺人事件の裁判が開かれていました。
被告は、人々の感情に作用する電脳用データの作成をアーティストに依頼するエージェント。
被害者とされているのは、アーティストの少女、ルクス。
陪審員であるプレイヤーは、エージェントの記憶データを追体験することにより、何が起こったのかを確かめなければなりません。

プレイを開始すると、プレイヤーは「エージェント」の視点となり、記憶の追体験を開始。目の前にはまず、木造の小屋のような場所が現れます。

そこに現れる少女ルクス。なんと突然、銃を持ってエージェントに迫ってきますが……。いくつかのやり取りの末に、ルクスはエージェントを空き巣と間違えていたことが分かります。恥ずかしがりながら、間違えてしまったことをエージェントに謝り、家の中に招かれます。

アルファ版で体験できたのは5分ほどの導入部分であるため、物語が大きく進むシーンはありませんでした。しかし、その中でも印象的だったのは、表情豊かに動き回る少女ルクスの姿。コロコロと喜怒哀楽が変わる表情や動きがとても可愛らしいです。

目の前で動くルクスは、ときおり現実にいる人間の女の子であるかのような不思議な印象も受けました。制作者の支倉氏によると、ルクスの動きは、彼女の声優である田中あいみ氏自身が声だけでなくスタジオにてモーションを付けているとのことです。

本作はキャラクターの可愛らしさにも重点を置いているとのことで、アルファ版でもその魅力が大いに伝わってきます。

アルファ版で語られた物語としては、世界観の説明を兼ねた序章といった内容です。電脳化が進む世界の中、都市部から一人離れて、人間の身体で暮らす少女ルクス。一方で、自分の身体を既に電脳化した、プレイヤーの分身であるエージェント。

もともと彼女の祖父が住んでいたという小屋に、一人で住んでいるルクス。交わされる会話から、電脳化する世界から彼女が隔絶している雰囲気が伝わってきます。

アルファ版をプレイした限りでは、二人の間には和やかな時間が流れていました。しかし、この作品のあらすじによれば、プレイヤーが記憶を追体験しているエージェントは、ルクスを殺した罪に問われることになります。

本作は目の前の展開を鑑賞するアニメ形式であり、VR作品としてのインタラクティブなシステムはほとんどありませんが、マルチエンディング形式のため、プレイ中に表示される選択肢などは存在するようです。

『Project LUX』本編全話分のリリースは、2016年内を目標として進めているとのこと。二人の物語がどういった展開をむかえるのか、この先に果たして何が待っているのか、続きが気になるところです。

(参考)
SpicyTails
http://spicy-tails.net/index2.html

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