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国内最高峰のレース「SUPER GT」。LEXUS TEAM TOM’Sを支えているのは「通信のチカラ」でした

今回はレースのお話。「SUPER GT」だ。

国内3メーカーが自前のチームでガチンコ対決するこのレースは、市販車をベースにしたマシンをレース仕様に極限まで高めてしのぎを削っている。日産がGT-R、ホンダはNSX CONCEPT-GT、そしてトヨタはレクサスRC Fが参戦している。そして、auはレクサスを駆るチーム「au TOM’S RC F」をスポンサードしている。

「トヨタ(レクサス)、日産、ホンダの3メーカーがガチンコでやってるのが面白いんです! GT-Rなんて昔からファンの方が多いですし、ホンダさんはレース用に開発したような車種を市販されたり、それぞれのカラーがはっきりしてる。で、やっぱり自分が乗ってるメーカーって応援したくなるんですよね。お父さんが家族連れで観戦に来て、全員でレクサスの旗振ってる光景なんて見るとグッときますね(笑)」

「グッときている」この方はトヨタテクノクラフトの清水信太郎さん。レースに参戦しているレクサスの車のカスタマイズを担当する責任者だ。

SUPER GTにおける「通信」の重要性とは?

トヨタテクノクラフト株式会社TRD開発部MS車両開発室第1シャシグループ グループ長・清水信太郎さん。トヨタテクノクラフトはパトカーや救急車などの特装車を開発・生産したり、モータースポーツ車両の改造やパーツを作って販売している

多くのファンを魅了するSUPER GTにはどんな魅力があるのだろう?

「スピード的にはGTで世界一速いですし、1,000キロの耐久レースなので、ドライバー交代とかタイヤ交換とか給油なんかの戦略の対決でありながら、最後にはスプリント勝負になるんですよ」

様々な戦略はもちろん、ラストにベストなスピードを出すためにも、クルマ側とピット側ともに、実に様々なデータが取られているという。クルマ側では「エンジンの回転数」「サスペンションの挙動」「スピード」「加速度」「エンジンの圧力」などなど、クルマの動きや機能に関わるデータはすべて。

ピット側では、主催者側から配信される「タイム」に「ラップタイム」、コースの区間でとった「セクタータイム」、「気温、路面温度」、「気圧」、「風速」も観測。

ただし、「SUPER GT」では走行中のマシンのデータをピットからモニタリングすることが禁止されているので、クルマの側のデータはUSBメモリに記録させ、ピットインの際に回収する。

こちらが実際にレース時の「司令塔」となるトレーラー。ここにレース中のすべての情報が集まる

「データをいつどのように分析するかはそれぞれの担当者のタイムラインに応じて行われます。予選終了後に本戦に向けてだったり、次のレースへの課題点を見出したり。でもデータはリアルタイムでどんどん出ているから、分析する手法さえあれば、それだけ早く生かせるので、リアルタイムでやるに越したことはないわけです」

「SUPER GT」のこのクラスには全15台がエントリーしていて、うち6台がレクサスからの参戦。これらのデータを集め、まずはクラウドを活用して数字同士を組み合わせ、その場でコンピュータが計算する仕組みもつくり上げた。これまで担当者ごとに持っていたデータを一括して集めるようになったので、みんながすべてのデータにアクセスできるようになり”あのデータ持ってるヤツどこにいるんだ?”というようなストレスもなくなることになった。担当箇所以外のデータもスタッフ間でオープンにすることで、より総合的に戦略を考えられるようにしようとしたわけだ。

でもちょっと問題が発生した。ネットワークが安定しないのだ。

技術の粋を結集して走らせるクルマのデータを支える通信

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