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「THE TIMERS スペシャル・エディション」ティザー映像&ライナーノーツの一部も公開

エンタメ
「THE TIMERS スペシャル・エディション」ティザー映像&ライナーノーツの一部も公開

忌野清志郎によく似た人物“ZERRY”が率いる4人組覆面バンド、THE TIMERS。彼らが1989年に発表したデビューアルバム「THE TIMERS」が、当時の蔵出し音源と秘蔵映像を新たに加えて、「THE TIMERS スペシャル・エディション」として11月23日に発売する。そのDVDのティザー映像とライナーノーツの一部が公開となった。

DVDには、未公開ライブが50分以上収録。ここには彼らのデビュー・ライヴとなった1988年の富士急ハイランドや、ゲリラ出演をして大混乱の中行った横浜国立大学と横浜市立大学の学園祭の模様を収録。今回公開されたティザー映像には、それらの模様がダイジェストとなっている。

合わせて商品に収録される一万字越えのライナーノーツの一部も公開された。このライナーノーツは当時THE TIMERSの宣伝担当でバンドに帯同していた高橋Rock Me Baby氏によるもので、様々な「事件」の舞台裏などが克明に書かれている。

「THE TIMERS スペシャル・エディション」収録DVDのティザー映像

「THE TIMERS スペシャル・エディション」収録ライナーノーツの一部
Text by 高橋Rock Me Baby

ヘルメットにサングラス、法被にニッカポッカという一風変わった出で立ちに、全て電気を使わないアコースティック楽器で、オルタナティヴなロックンロールを鳴らす4人編成のバンドを組んだ。世界的に見てもどこにもないキャラクター。バンド名はザ・タイマーズ(THE TIMERS)。ゼリー(ZERRY)と名乗り、RCやソロでは使わない言葉を歌やMCに入れて、自分が忌野清志郎でなくなるというトリックを仕掛けたのだ。メンバーはMOJO CLUBの三宅伸治(G,Vo/芸名: TOPPI)、杉山章二丸(Dr/芸名: PAH)、ヒルビリー・バップスより川上剛(B/芸名:BOBBY )。覆面バンドであり、前座バンド。もちろん、声や歌い方でわかってしまう。それでも自分は清志郎じゃない。それどころか、清志郎みたいなアーティストは嫌いだと嘯く。その後、多用されることとなるパロディスト・スタイルはここからはじまった。時代に対してレジスタンスするのではなく、逆手にとってコメディーにしてしまう。清志郎はバブルをカオスに落とし込んだ。
何もかもがビジネス化してしまったロックシーンに一石を投じて、タイマーズは神出鬼没に活動した。どこにいつ現れるかわからない、わかっていても何をやるかわからない、そして何より、まだ観たことがある人がほとんどいなかった!正式な音源はなかったのだが、一部、ブラックマーケットに謎の海賊カセットテープが出まわるという事件が勃発。インターネットのない時に情報収集は難しく、業界の調査の目を出し抜くように、ブートレッグ専門店では数万円の値段がつけられ、売られていた!大量宣伝戦争が横行していた時代の裏をかくようなプロパガンダ。口コミだけの噂は様々なデマや怪情報も相まって、アッという間に広まった。噂が噂を呼び、そのうち、何が本当なのかわからなくなってしまった!一体、本当のことはどこにあるのか?「カセットを聴いた!」とか「富士急ハイランドのイベントで観た!」とか、「広島ピースコンサートに飛び入りした!」とか・・・。リーダーが清志郎であることというより、タイマーズってどんなバンドなのかという興味のほうが膨らんでいった。後にこの海賊カセット流出の仕掛け人は清志郎本人だったことが判明。最高のアーティストは最強の宣伝家であることを証明した出来事だった。

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