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ベンチで屈辱の「最優秀選手」 ミラン本田圭佑は針の筵

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 サッカー日本代表のエースが、イタリアで針の筵(むしろ)に座っている。イタリア・セリエAのACミランに所属する本田圭佑(30)は、10月30日の試合後、大手スポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』で最優秀選手を意味するMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された。

 どんな大活躍をしたのか──と思いきや、そうではなかった。本田はこの試合中、ずっとベンチに座っていたのだ。どういうことか。

 ミランに1-0の勝利をもたらしたのはイタリア代表のボナベントゥーラのフリーキックだった。相手選手が並んで作った“壁”の下を抜く技ありのゴールだが、実は数日前の練習で本田が同じ形で決めていて、それがヒントになったという。ガゼッタは本田を〈見事な間接的貢献〉と、痛烈に皮肉って、格下相手に1点しか取れなかったチームを批判したのである。

 屈辱的な仕打ちも、スポーツライターの杉山茂樹氏は、「今の本田ではしょうがない」と言う。

「ミランは近年ずっと低迷しており、2014年の本田加入後も“暗黒時代”が続いていた。エースナンバー“10番”を背負っていることもあり、本田はファンやマスコミから“凋落の象徴”と思われています。しかし本田を起用しなくなった今シーズンの戦績は好調のため、こんな皮肉が出ているのです」

 今シーズン、ミランはすでに11試合を消化しているが(11月3日現在)、本田の総出場時間は1試合分にも満たない81分。今冬の中国リーグへの移籍も取り沙汰されている。

 日本代表はW杯アジア予選で苦戦が続き、2018年のロシア大会出場に黄信号が灯っている。今後、日本代表での本田の立ち位置はどうなるのか。

「アタッカー(攻撃陣)としては厳しいと思う。しかし本田はピッチにいるだけで精神的支柱となれる選手。サイドバックやボランチといったよりディフェンシブな位置で起用してみてもいいかもしれません」(杉山氏)

 ベンチにいるだけでも“大活躍”できることは、すでに証明済みなのだが。

※週刊ポスト2016年11月18日号

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