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デキる人は、情報をどう生かしているのか?池上彰に学ぶ「情報整理術」

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1日に日本国内で流通している情報の量は、DVDにして2.9億枚(情報通信政策研究所調べ・平成21年度)。1日で2.9億枚ということは、1か月で87億枚、1年で1044億枚と、まあ、とてつもない量の情報が巷にあふれているという計算になります。当然、情報の中には、有益なものがある一方で、全く役に立たないものもある。莫大な情報のなかから、どうやって有益な情報を見極め、活用していけばいいのでしょうか。

人気ジャーナリスト池上彰氏の新刊『考える力がつく本~本、新聞、ネットの読み方、情報整理の「超」入門』(プレジデント社刊)から、「情報を見極める力」を学んでいきましょう。

新聞は、「朝はざっくり、夜はしっかり」読む

「情報を得る」という意味では、新聞が非常に有益なツールであると池上氏は言います。

自称「新聞中毒」だという池上氏。現在、8紙の新聞を毎日自宅で読んでいるそうです。新聞の魅力は「ノイズ」。つまり、自分で取りに行くものではなく、勝手に入ってくる情報ということ。確かに新聞を広げると、勝手に情報が目に飛び込んできます。結果、全く興味のない分野にも目を向けることになる。そこに新聞の大きな魅力があるというのです。一方、インターネットの場合は、自分でクリックして情報を得るため、好きなジャンルの情報に偏りがちですよね。SNSでもそうです。自分と同じ趣味や嗜好を持つ人とつながっていることが多いため、興味がありそうな情報が入ってくることが多い。その点、新聞は興味のない情報が「嫌でも」飛び込んでくる。そういった意味では、視野が広がりそうです。

では、新聞をどのように読んだらいいのでしょうか。池上氏は、朝は「ざっと目を通すだけ」だそうです。本文は読まずに、見出しだけ、1面から最後のページまで目を通す。これなら、8紙合わせても15分~20分程度で済みます。時間がない人は、左ページだけでもいいそうです。重大なニュースは、1面、3面などの左ページに書いてあることが多いからとか。そして、新聞をじっくり読むのは夜。その際、気になる記事はとりあえず破いてとっておくのだとか。その後、数週間経って改めて記事を読んでみて、やはりとっておきたいと思った記事は、ファイリングするのだそうです。

数週間寝かすのは、ニュースは出たばかりの段階では本当に重要なものかどうかはわからないから。数週間おいてから再度読むことで、その事件が重要なものかどうかわかるということ。確かに、「〇〇でこんな事件がありました」という第一報では、それが今後どのような展開になるか、そのニュースがどのようなことに影響を及ぼすか、ほとんど想像つきませんよね。「しばらく寝かしてから、再度読む」。これはさまざまな事件を追い続けてきたジャーナリストならではの視点。ぜひ、我々も実践してみたいことです。f:id:k_kushida:20161109093326j:plain

また、池上彰氏は著書の中で、情報をただ収集するだけではなく、その上で「自分で考える力」ことが大切である説いています。確かに「自分の頭で考える」というのは、最近のビジネストレンドになっていますが、実際どうしたら自分で考えられるようになるのか、なかなか見当がつかない人も多いはず。池上氏は、どうやって考える力を培っているのでしょう。

考える力を養うには、「人」に伝える

考える力をつけるためには、まず、材料をインプットすることが大事です。それには浅い情報より、他人が深く洞察したことをインプットことが有益だと言います。他人が深く洞察したことが書かれているもの。つまり「本」を読むことです。しかし、本を多読すればいいかというとそうでもない。皆さんの中にも学生時代、本を多読した経験がある人は多いと思いますが、それで考える力がついたかというと、そうでもないような気がします。実は、大事なのはその後。「得た知識を何度も熟慮する」ことが大切なのだそうです。

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