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タカラトミー公式、「24時間嘘マラソン」の壮絶な裏側

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多くの人になじみ深いおもちゃを製造・販売するタカラトミー。そのTwitter公式アカウント「タカラトミー公式」(@takaratomytoys)は、2014年から本腰を入れてTwitterを活用し、7万5000を超えるフォロワーを獲得している。また、イベント時にはここぞとばかりに張りきり、たとえばエイプリルフールには1時間にひとつ、合計24個のウソをつく「24時間嘘マラソン」を敢行。ストイックに笑わせにかかる姿勢は、笑いを通り越し感動すら呼んでいる。

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そんな公式アカウントの「中の人」はどんな人物なのだろう? 会いに行った。

●24時間嘘マラソンでフォロワー数が激増

トミカ、プラレール、リカちゃん、ベイブレード、同社のおもちゃに囲まれた部屋で出迎えてくれたのは、タカラトミー次世代マーケティング室WEBマーケティング課のS氏。WEBマーケティング課は2014年に新しく創設された「SNSなどを使ったWEBマーケティング」を行う部門で、S氏はスタート時から在籍。その後、公式アカウント「中の人」を任され、以降、急激にフォロワー数を伸ばし続けている。

―― 「中の人」に任命された経緯を教えてください

「じつは自分から手を挙げました。アカウント自体は6年くらい前からあったんですが、それまではイベントがあるときや新商品を、時々発信するだけでした。フォロワー数も3000くらいと少なかったですし。おもちゃの会社で楽しいものを作っているのに、宣伝が真面目で、ツイッターのいいところを生かし切れていないのはもったいないなと感じて……じゃあ、自分でやろうと。タカラトミーという会社自体も面白いんだよって伝えるために、ゆるいツイートも織り交ぜていきましたね。たまに怒られて自粛したりしつつも、少しずつ殻を破っていきました」

―― 「中の人」になってから2年間で、フォロワー数は3000から7万5000と25倍に。爆発的に増えたきっかけはありますか?

「2015年のエイプリルフールが大きかったですね。その年に初めて『24時間嘘マラソン』をやりました。当時、企業が4月1日に大げさな嘘をつくというのがトレンドだったので、うちも乗らない手はないなと。でもせっかくなら他の企業さんと差別化して目立ちたい。そこで、1個大きな嘘をつくんじゃなくて、1時間に1個、合計24個の嘘をつくっていう企画を考えたんです。数撃ちゃ当たる戦法です。結果的に、それが自分を苦しめることになるんですけどね……(笑)」

その24時間嘘マラソンでは、

「【ロゴ変更のお知らせ】弊社は今後、社名ロゴを、黒字決算発表の翌期は黒に、赤字決算発表の翌期は赤に変更いたします。 #エイプリルフール」という1個目の嘘からはじまり、

「10:【モニター募集】ゴールするまでに60年かかる「人生ゲーム」を発売いたします。つきましては、商品モニターを募集します。・年齢問わず ・60年かかる人生ゲームを最後までやり切れる方  #募集 #エイプリルフール」

「15:【新卒採用】タカラトミーの最終面接では「黒ひげ危機一発」を使用します。見事、黒ひげを飛び出させることができた強運のみなさんと、ご一緒にお仕事させていただきたく思います。#採用 #エイプリルフール」

といった数々の嘘ツイートが作り込まれた画像とともに発信された。秀逸かつ、一つひとつの嘘に対する全力っぷりが話題を呼び、24個完遂が近づくころには笑い交じりの感動を巻き起こした。

●候補は100以上。ネタは3カ月前から仕込む

―― 画像もきちんと作っているし、ネタを仕込むのかなり大変だったんでしょうね…。

「ネタはかなり慎重に詰めました。社内の色んな商品や部門にかかわる“嘘”なので、各部門に話を通さなくてはいけません。正直、2015年の時は『なんでこれやるの? おもしろいの?』みたいな雰囲気はすごくありましたよ。初めての試みなのでどう効果があるかなんて言えないんですけど、とにかくやらせてくださいと。結果的に社内・社外ともに大きな反響があり、商品がテレビなどで取り上げられたことで各部門の担当者も意義を認めてくれて、翌年以降は色んな企画を通しやすくなりましたね」

―― それで、2016年も引き続き「24時間」をやることになったわけですね。ネタってどれくらい前から準備するんですか?

「企画自体は2~3カ月前からスタートしています。最初はとにかく案を出しまくる。今年はネタ不足が顕著だったので社内からも集めて100以上の候補を出しました。その中からリカちゃん、トランスフォーマー、トミカ…と商品のバランスも考えながら絞っていき、ネタが固まったら商品担当者との折衝です。それと並行して、他社さんとのコラボ嘘もあるので、各企業の広報さんともやりとりしながら、さらに画像素材も作り込んでいって…」

―― めちゃくちゃ大変ですね…。なぜそこまでストイックなんですか? しんどくないですか?

「しんどいです(笑)ただ、2015年のエイプリルフールでは、ものすごく反応が大きくて、特にフォロワーのみなさんから『また来年もやってー』『今年のエイプリルフールはタカラトミー優勝』といった声をいただけたのがうれしかったんです。あと、1回目のエイプリルフール企画の時に社長からも褒められましたし(笑)。うちの商品を好きと言ってくださる方は多くいても、まだまだタカラトミーという企業のファンは少ない。ツイッターをきっかけに、まずは面白がって、笑ってもらえたらいいですね。だから別に苦ではないんですよ。ただ、Twitterのことを考えすぎて、たまに夢でもツイートしてるときがあって、その時はさすがにヤバいなと思いましたけどね」

(榎並紀行/やじろべえ)

#関連リンク

タカラトミー (@takaratomytoys) | Twitter

https://twitter.com/takaratomytoys?lang=ja

(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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