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【タベアルキスト】ハードボイルド・「かき氷」の世界 ~ 食べ歩きマニア道 其の3~

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みなさんこんにちは! メシ通レポーターのタベアルキストMikamiです。

今回は、タベアルキストたちが特に気になるメニューを挙げ、食材や調理法などに着目し皆さんにお届けする「食べ歩きマニア道」シリーズの第3段です。

数年前から空前のブームにより、いまや完全にスイーツジャンルのひとつとして確立した「かき氷」。この夏、都内でも専門店が増え、期間限定でカフェやレストラン、またスナックや居酒屋さんなど、夜営業の店舗を昼の時間帯だけ借りてかき氷を提供する「ヤドカリ系」、さらにアイスモンスターやソルビンなど、外国で人気のかき氷のお店まで参入し、もはや「日本の夏の風物詩」に留まらない人気となっています。

なかでもオールシーズンでかき氷を提供するお店はとくに人気が高く、寒い季節でもかき氷を目的に店内は常に満席という、ひと昔前では考えられなかった光景が見られています。みなさんも「温かい部屋で、こたつに入って食べるかき氷の味」に至福を感じたことはありませんか?

今回は、千葉県の外房、上総一ノ宮に2年前オープンした土蔵のカフェ「赤七屋」を紹介します。


明治時代に作られた土蔵を使った店舗

お店は、安産祈願で有名な玉前神社の目の前にあります。

明治時代に建てられた土蔵の中では、ジャズをBGMに、夏は涼しく冬は温かい歴史の趣を感じることができ、注文を受けてからドリップするオリジナルコーヒーをはじめ、通年でこだわりの自家製シロップのかき氷をいただくことができます。

氷、そして削り方へのこだわり

かき氷ブームの理由のひとつとして、まず挙げられるのが希少な天然氷の存在。

天然氷とは、山間からの湧き水を貯水池まで引き長い月日を掛け自然の寒さで凍らせた氷のことで、時間を掛け水分同士の結氷を行うことにより、空気やミネラルなどの不純物が排除され、薄くフワッとした状態で削っても溶けにくく、雑味のない味わいが魅力です。

人気のかき氷屋さんでは、この天然氷と純氷の両方を使い分けている所が多くあり、「赤七屋」では純氷を使用

純氷とは、水道水を48時間掛けじっくりろ過し、徹底的に空気や不純物を取り除いた溶けにくく無味無臭のクリアな味の氷のことで、天然氷にも決して劣ることのない品質と安定した供給が売りです。

ちなみに、製氷の時間や工程に違いはありますが、私たちも身近に利用するコンビニエンスストアなどで販売している、アイスコーヒー用のロックアイスなども純氷の一種です。

また「赤七屋」では氷の扱い方にも強いこだわりが。

人気のかき氷屋さんの多くは、通常約-10°Cで保管したものを削る前に、約-4°C前後まで氷の表面温度を上げることによって、口どけの良さとかき氷を食べて頭痛にならない工夫をされています。

「赤七屋」では、あえて-35°Cの状態で保管、削る前に-20°Cの状態で氷を極薄に削ることにより、キーンと頭痛になることもなく、口に入れた瞬間の繊細な口どけと汗が一瞬で引くようなひんやり食感を演出、器の底で再び氷化せず、最後まで変わらない美味しさを楽しめるよう工夫されているそうです。

多種多様なシロップも魅力のひとつ

ひと昔前のかき氷のシロップといえば、お祭りの屋台で見掛けるイチゴやメロンなど無果汁のものが一般的でしたが、いまや洋菓子やパフェのような彩り鮮やかな創作系から、イタリアンの技術を用いたフルーツシロップまで多種多様、オリジナリティあふれるシロップの豊富さも魅力のひとつとなっています。

「赤七屋」では季節ごとにメニューも様変わりするので春夏秋冬その時期の旬のかき氷を楽しむことができ、お店の棚にはお手製の、いままで作ったメニューのプレートがびっしりと飾られています。

▲黒糖クリームときな粉と抹茶 (700円)

黒糖入りのまろやかな生クリームの上に、きな粉と抹茶のパウダーが掛かった、甘過ぎない和テイストの創作系かき氷。

5分以上かけて、ひとつひとつ丁寧に丁寧に作られるかき氷の中にも、何層にも分けてきな粉と抹茶が、さらに昔懐かしいポン菓子も入っていてサクっとした食感のアクセントに加え、後掛けの黒蜜シロップでより上品な美味しさを楽しめます。

▲チョコミン党 (700円)

ティラミスの創作かき氷は比較的よく目にしますが、チョコミントのかき氷を提供している店は極めて稀少。店主曰く「カクテルのグラスホッパー」をイメージして作ったということで、淡い緑色がとても美しいかき氷です。

口に入れた瞬間、かき氷のフワっと食感と一緒に、ミントクリームの爽やかな美味しさと清涼感が広がります。

また、チョコミント好きと小さなお子様、どちらもにも楽しんでもらえるように、ミントクリーム自体の清涼感はほど良い位に抑え、その分甘さをやや強調した配合にしてあるそうです。かき氷の中に隠れているベリーソースの酸味が、まろやかな甘さをより引き立ててくれます。

冬は静岡おでんと一緒に

近年では、ラーメン屋さんでも「食後のスイーツ感覚」でかき氷を提供するお店も増えていますが、「赤七屋」では、なんと冬の時期は静岡おでんや焼き芋も、かき氷と一緒にいただくことができます。

店主の出身静岡県では、駄菓子屋さんに必ずおでんがあり、駄菓子と一緒におでんも食べる習慣があるそうで、一見ミスマッチかと思われる温かい出汁と醤油の濃い味付けの静岡おでんと、ひんやり甘いかき氷との相性は意外にも抜群でした。

おでんの具材には大根や卵などお馴染みのものから、静岡おでんの定番イワシのつみれを練りこんだ黒はんぺんやスケトウダラのすり身をはんぺん状にしたモチっとした食感のロマンスまで種類も豊富。

口コミから人気が人気を呼び静岡おでん目当てのお客さんも少なくないそうです。

「赤七屋」ではこれから年の瀬を迎えクリスマスかき氷、初詣かき氷、バレンタインかき氷などなど、毎年イベントごとに趣向を凝らしたかき氷を企画しているそうです。

季節ごとに変わるメニューは、お店の公式ウェブサイトとTwitterをご覧ください。

お店情報

上総一ノ宮こおり赤七屋

住所:千葉県長生郡一宮町一宮3030(玉前神社参道)

TEL:070-3149-3780

営業時間:10:00~18:00

定休日: 木曜日

ウェブサイト:http://www.akashichiya.com/

Twitter:上総一ノ宮 こおり赤七屋

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:Tomohiro Mikami

タベアルキストのスイーツ担当。世にスイーツ男子というワードが流行る遥か前から女性陣に混ざり堂々と甘味の世界を食べ歩く生粋のスイーツマン。食べ歩きの傍らあらゆるシーンで利用可能な贈って喜ばれる手土産のチェックにも余念がない。 Webサイト:Tabearukist Association facebook:Tabearukist Association

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