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【名古屋きしめん漫遊記 】幅5センチの超ワイド麺も! 「幅広きしめん」は正しい進化形である

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麺以前にまず「つゆ」が違う

こんにちは! きしめんをこよなく愛する名古屋のフードライター、永谷です。

皆様は「きしめん」と聞いて、何を想像するだろうか? えっ、ナニ!? 「平たい麺」? そう答えた方は、残念ながら、まだまだビギナー。たしかに平打ちの麺は最大の特徴ではあるものの、関西や関東のうどんとの決定的な違いは「つゆ」にあるのだ。

※写真はイメージです

うどんのつゆに使うダシといえば、関東なら鰹、関西なら昆布が定番。しかし、名古屋の場合はムロアジやさば節を使うのだ。さらに鰹や昆布もくわえるお店もあるが、全体からするとほんのごく一部。

ムロアジやさば節でとったダシは鰹や昆布のような上品さはなく、野趣あふれる味。このダシにコクのあるたまり醤油(天ぷらや玉子とじの場合は白醤油)を合わせたのがきしめんのつゆなのだ。

※写真はイメージです

力強い味わいのために、うどんよりもつゆのうま味をより吸う平打ちのきしめんの方がよく合う。つまり、きしめんが平たいのは必然だったのだ。

そんななか、3、4年ほど前から、麺の幅が広い「幅広きしめん」が地元の麺マニアの間で話題となっている。一般的にきしめんの幅は7~8ミリといわれているが、幅広きしめんのなかには4センチ以上のものもある。山梨の「ほうとう」を思わせるが、通常のきしめんと同様に厚みは1~1.5ミリ。

モチモチとした食感とともに麺が吸い込んだつゆのうま味がジュワッと広がる。これが幅広きしめんの真骨頂だ。そんな麺の特性から、みそやあんかけ、カレーなど濃厚なつゆにもよく合う。しかし、麺そのものを楽しむには、やはりシンプルな「かけ」か「ころ」(冷やしもしくは常温の麺・つゆアリ)、「ざる」がおすすめだ。そんなわけで私、永谷がイチオシの幅広きしめんの名店3軒を紹介しよう。

幅2.5センチのハイブリッド麺

まずは名古屋市内の繁華街、錦3丁目のど真ん中にある「めんつるび」

幅広きしめんが注目を集めはじめた2012年に開店。

錦3丁目という場所柄、週末は観光客が多いが、大きめの器に入った幅約2.5センチの「きしめん」(580円)は、地元の客でも驚くほどのインパクト。

ダシは鰹をベースにムロアジやいりこ、昆布、椎茸などを合わせた上品な味わい。関東と関西、名古屋、さぬきのハイブリッドといったところか。

醤油もたまり醤油をはじめ、数種類をブレンド。やや甘みのあるつゆとモチモチ食感の幅広麺とのマッチングは絶妙だ。

早朝5時まで(日曜は深夜1時まで)営業しているので、飲んだ後のシメに食べるのもオススメだ。


お店情報

めんつるび

住所:愛知県名古屋市中区錦3-20-10 スター錦ビル1階

電話番号:052-955-2722

営業時間:11:00~翌5:00(日曜日は11:00~15:00、17:00~翌1:00)

定休日:不定休

のどごし満点「おびきしめん」

続いて、地下鉄鶴舞線御器所駅の近くにある「手打めん処 みや川」

店主の宮川透さんが幅広きしめんを作ったのは約5年前。きっかけは「ほんの遊び心」だったそうで、「おびきしめん」と命名した。

通常の幅のきしめんも用意していて、好みで選ぶことができる。

>こちらは「ざるきしめん」(650円)。

幅約2センチの「おびきしめん」は、キメが細かくてのど越しが良いのが特徴。愛知県産の小麦粉「きぬあかり」などをブレンドした粉と長崎県五島列島産の海塩、水で打ち上げる。その後、生地を3~4日間寝かせて熟成させることで粉っぽさが消えて、もっちりとした食感を生み出すのだ。

ソウダカツオと昆布がベースのダシに濃い口醤油を合わせたつゆも美味。

夜はうどん店から一転して居酒屋さんに。その日に仕入れた食材を使った一品料理が揃い、地元の常連客を中心に賑わっている。


お店情報

手打めん処 みや川

住所:愛知県名古屋市昭和区阿由知通3-10

電話番号:052-733-6746

営業時間:11:30~14:00、17:00~21:30(日曜日・祝日は~21:00)

定休日:不定休


この弾力! 5センチの超幅広麺

最後は、昭和区桜山交差点を北へ約300メートルのところにある「芳乃家」

ココの「きしころ」(500円)は、香りが立つように冷やしすぎず、常温に近い絶妙な温度。

具は定番のカマボコとホウレン草、煮揚げ。見た目もシンプルで麺欲をそそる。

注目すべきは麺。市内でも最大級の幅約5センチ!

通常のきしめんのように、すすることができない(笑)。しかし、かむと跳ね返ってくるモッチリとした弾力ある食感がクセになる。ムロアジがベースのダシにたまり醤油を合わせたつゆも幅広麺に負けないほどの力強い味わい。

こちらは大ぶりな海老天とサツマイモ、カボチャ、レンコン、ナスなど6種類の野菜天、大根おろしがのる豪華な「えびおろしきしめん」(970円)。

つゆが染みた大根おろしと幅広麺は相性が良く、さっぱりとした味わいに箸が止まらなくなる。


お店情報

芳乃家

住所:愛知県名古屋市昭和区桜山2-38-1

電話番号:052-841-6884

営業時間:11:00~14:00、17:00~20:00

定休日:月曜日

今回は私イチオシの3店を紹介したが、名古屋市内で幅広きしめんを出す店はほかにもまだある。また、ショッピングセンター内のフードコートに出店している外食チェーンが幅広きしめんを扱ったりと、地元では定番になりつつある。

幅広きしめんは、きしめんの正常進化形なのだ!

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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