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大友啓史監督最新作『ミュージアム』、小栗旬が語る主人公・沢村刑事の魅力 「僕の父親みたいな人なんですよ」

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大友啓史監督が俳優・小栗旬を迎え仕掛ける衝撃のノンストップ・スリラーエンターテイメント『ミュージアム』が11月12日より全国公開となる。本作で、史上最悪の猟奇殺人鬼である殺人アーティスト・カエル男(妻夫木聡)を追うも、次第に追いつめられていく主人公の刑事・沢村を演じるのが、人気俳優、小栗旬だ。肉体的にも精神的にもギリギリまで追い込まれた役柄を、文字通り体当たりで演じ切った小栗に話を訊いた。

――今回の撮影は、肉体的にも精神的にも追い込まれたそうですね。それは小栗さん演じる主人公、沢村刑事というキャラクターを受け止め切ることが大変だった、ということでしょうか?
 
そうですね。撮影は、本当に大変でした。ただ、ありがたいことに撮影は新潟、大阪、最後に東京だったので、家族と離れられている時間が多かったんです。これが仮に2か月東京だった場合、映画の中で(沢村が)大変なことになっているのに家に帰って妻と子どもに会えない(実生活との切り替えができない)という気持ちがすごく強かった。それが避けられたことは、反対にとても助かりましたね。

――映画を拝見して、さまざまな挑戦と試したいことを追求されていた印象を受けましたが、その点はいかがだったでしょうか?
 
大友(啓史)監督の撮影現場は、僕らが入りやすいように温めてくれるんです。たとえば捜査一課のシーンでは、僕たちが芝居をしていない場所でもほかの刑事たちを集めて、そこで何かをしているというような世界観を作ってくれるので、スムーズに入れる空気を作ってくれて。「なるほど、これは皆で覚悟を決めて撮っていくんだな」って。それはすぐに感じました。

――沢村刑事と凄まじい激突をみせるカエル男を妻夫木聡さんが演じていることも明かされましたが、撮影現場では、どういう感じだったのでしょうか?
 
妻夫木さんはいろいろなアプローチで攻めてくる方なので、今回はどういう風にくるかなと思っていましたが、すごくフラットな状態で現場にいらっしゃったんですよ。彼がそうなら、自分もそうしようという感じで、新潟ではほぼ毎日、ふたりで飲んでいました。新潟や大阪での撮影時は(沢村が)ものすごく追い詰められていく手前だったので、飲んでいてもいいかなと(笑)。

――沢村というキャラクターについてうかがいますか、彼に対してはどのような人物と受け止めて演じていたのですか?
 
今回の脚本をいただいた時に、ある種のあこがれのようなものを感じたんです。彼って、僕の父親みたいな人なんですよ。仕事をし続けて、それこそ家庭をかえりみないような。どこか男って、そういうところにあこがれを抱くような気がすると自分では思っていて、沢村は本気で仕事を一生懸命やるって意味では、間違いなくやっていたと思うんです。

――おっしゃるとおりですね。沢村は、刑事の仕事をまっとうしている人だと思いました。
 
ただ、彼は家族に対するエクスキューズがあまりにも足りないので、あのような状況になってしまうわけだけれど、その一方でこの先、沢村みたいな生き方をする日本男児は、ほぼいなくなっていくような気がするんですよね。イクメンとか言われちゃうくらいだから。でも僕は、こういう生き方をしている人って、どこか個人的にはカッコいいと思うんです。

――仕事人間の沢村だから家庭が崩壊するけれど、彼だからこそ戦えた側面もありますね。
 
今回、『ミュージアム』に出ることになって、はたして自分だったらどうだろうか? みたいなことも考えるわけですが、沢村って刑事という職業に就いていなければ、映画の中のような戦いは無理だったとも思うんです。沢村が生きてきた道があるからこそ、ああいう最後になったと思うので、そういう意味では少しのあこがれを持って彼を演じていました。

――とても深いテーマをも内包していますよね。人生のアイロニーさえも感じる話です。
 
刑事じゃない僕らは犯人までたどりつけるかどうかわからないし、犯人と面と向かって対峙した時に、はたして彼のように勇気を出せるかということも考えてしまいます。だから何度か言っていることですが、世のお父さん方の応援ムービーにもなると思いますよ(笑)。

映画『ミュージアム』は、2016年11月12日(土)より、全国ロードショー
(C) 巴亮介/講談社 (C) 2016映画「ミュージアム」製作委員会

■映画『ミュージアム』公式サイト
www.museum-movie.jp

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