恋愛小説家・谷村志穂「りんご」エッセイを書いた理由

access_time create folderエンタメ

恋愛小説家・谷村志穂「りんご」エッセイを書いた理由
J-WAVEで放送中の番組「SEASONS」(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「ESTEE LAUDER MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。11月5日(土)のオンエアでは、作家の谷村志穂さんをお迎えしました。

恋愛小説など、多くの作品を発表してきた谷村さん。発表したばかりの新刊『ききりんご紀行』は、タイトル通り「りんご」について綴ったエッセイ集。「年に一度食べるくらい」と、以前はそれほどりんご好きでもなかった谷村さんが、りんごに惚れ込んだきっかけは、ある連載依頼で出会った「りんごに恋する人の顔」に惹かれたからだとか。

「最初は『りんごをかじれば』というタイトルの、青森の新聞社の連載依頼で。りんごは入り口だけど深入りしない感じだったんですが、青森でりんごを研究している先生にお会いしてすごく惹かれて…。そこにはニュートンの家にあった木からの末裔だとか、皇室に献上されるりんごだとか、いろんな種類があったんです。その方も最初は研究者ということで、少し素っ気ない印象だったのが、りんごの木の話になると、急に“恋する人の顔”になるんです」(谷村さん、以下同)

そんな出会いから半年間で約30種もの、きき酒ならぬ、「ききりんご」を通し、驚きや発見の中で、りんごの栽培と子どもの教育との共通点などの「気づき」もあったそうです。

「無農薬リンゴを育てた『奇跡のリンゴ』の木村さんの言葉で『植物の根は下に向かって伸びていく』というのがあって、これは人にも言えるんじゃないかと思うんです。日本の作るりんごって、完璧な美しさと、まぎれもないおいしさまで持っていくんですけど、それはある意味、過保護な状況で。それを極める人もいる一方で、自然の状態で育てる研究をする人も出てきたり、“子どもの育て方”にも通ずるものがあるなと」

『ききりんご紀行』にはエッセイに加え、さまざまなレシピも掲載しています。「その時期の旬のりんごを生で食べるのが一番」という谷村さんですが、「おすすめの調理法は?」という質問には「小樽の商家の人が、子どもたちに作っていたおやつの調理法で、オーブンで焼いたりんごに牛乳をかけると、カッテージチーズみたいでおいしいと聞きました。ただ、私は失敗して生焼けりんごになって、想像と違ったものになってしまったんですけどね(笑)」と、失敗談ながら、多くの人から好評なレシピを教えてくれました。

最後に毎回番組で聞いている質問。谷村さんの明日を美しくするヒントは…「人の噂話や悪口、愚痴を言わないこと」だそうです。そして現在は、医療現場を描いた連載小説『アンクランプ』を来年の発売に向けて手直しの最中とのこと。「より命に向き合った作品」ということで次作も楽しみです。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「SEASONS」
放送日時:毎週土曜 12時−15時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/seasons/

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 恋愛小説家・谷村志穂「りんご」エッセイを書いた理由
access_time create folderエンタメ
local_offer

J-WAVEニュース

J-WAVE 81.3FMでオンエアされた話題を、毎日ピックアップしてお届けしています。

ウェブサイト: https://news.j-wave.fm/news/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。