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《ギランバレー症候群》気になる原因・症状・治療法を徹底解剖

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ギランバレー症候群という言葉を聞いたことがありますか? 2009年に亡くなった女優の大原麗子さんがギランバレー症候群を患っていたことを、往年のファンの方はご存知かもしれません。

今回はギランバレー症候群とはどんな病気なのかをご紹介します。

要チェック項目

□ギランバレー症候群は末梢神経障害の一種である

□発症前には風邪や下痢などの前駆症状が見られる

□通常は半年から一年で安定してくる

ギランバレー症候群とはどのような病気ですか?

末梢神経障害

人間の神経は、中枢神経と末梢神経に分けられます。脳と脊髄が中枢神経で、感覚神経や運動神経、そして自律神経が末梢神経にあたります。

末梢神経に障害が生じると手足がしびれたり、痛みを感じたり、脱力感が見られたりするようになります。

ポリニューロパチー

末梢神経が傷害されて何らかの症状が出ている状態のことをニューロパチーといいます。ギランバレー症候群の場合は、複数の神経が同時に傷害されるため、ポリニューロパチーと呼ばれます。

サッカーの日本代表元監督のイビチャ・オシム氏が、選手に求めることとして「ポリバレント」を挙げていましたが、簡単にいうと複数のポジションをこなせるという意味です。ポリにはそういった意味があるのです。

軸索障害型が多い

ギランバレー症候群は大きく分けて、有髄神経の髄鞘がはがれてしまう「脱髄型」(だつずいがた)と、軸索障害が主体の軸索障害型(じくさくしょうがいがた)の2つに分類されます。欧米では前者の脱髄型ギランバレー症候群が、日本を含むアジアでは後者の軸索障害型ギランバレー症候群が多いとされています。

ギランバレー症候群になるとどのような症状が出るの?

風邪のような症状

ギランバレー症候群になる患者さんの3人に2人程度が、発症する前に咳が出たり、腹痛や下痢が見られたりといった症状を経験されるそうです。

脱力感

ギランバレー症候群の典型的な症状が脱力感です。多くのケースで風邪の様な症状が出た数日後から数週間の間に、脱力感を感じるようになります。

脱力感は通常下肢から始まって、だんだんと上肢に広がっていくのが一般的です。

麻痺症状

顔面神経麻痺を起こすと顔の筋肉に力が入らなくなり、顔の表情に乏しくなったりします。外眼筋麻痺が起こると、目がうまく動かせなくなって、物が二重に見えたりします。また、球麻痺が見られるような場合には、ろれつが回らなくなったり、飲食物がうまく飲み込めなくなったりします。

血液循環の異常

ギランバレー症候群によって自律神経に障害が出ると、起立性低血圧を起こしたり、不整脈を起こすなど、血液の循環系の疾患が見られます。重症の場合には、呼吸困難を起こすこともあるそうです。

ギランバレー症候群の原因にはなにがありますか?

ウイルス、細菌

およそ半数の患者さんが、ウイルス感染が引き金になってギランバレー症候群を発症するそうです。

原因となるウイルスや細菌は、カンピロバクターやサイトメガロウイルスを含むヘルペスウィルス、腸内ウィルスやマイコプラズマなどが挙げられています。

ハッキリした原因は不明

ギランバレー症候群になってしまう原因は、現代医学をもってしてもよく分かっていないのが実情です。一説によれば、自己の免疫異常が関連しているのではないかと考えられているようです。

ギランバレー症候群の診断はどのように行われますか?

ギランバレーはの診断において、問診、病歴の聴取、神経診察などをがまず重要になります。これにより典型例などはある程度診断することが可能です。

しかし、他の類似疾患の除外やより正確な診断のために以下のような検査を行うことが一般的です。

各種検査

ギランバレー症候群が疑われる場合には、入院の上、6時間から8時間毎に神経伝導検査や脳脊髄液検査、自己抗体の測定が実施されることが多いそうです。

一般的には神経伝導検査において、神経伝導速度の遅延が見られたり、節性脱髄の兆候が見られることにより判別が可能です。

ただ、神経伝導検査が正常であっても、直ちにギランバレー症候群の疑いなし、という訳ではないので注意が必要です。

ギランバレー症候群の治療方と予後について教えて

血液浄化療法

単純血漿交換療法、二重膜濾過法、免疫吸着療法などの血液浄化療法を用いて症状の早期回復を図ります。

中でも単純血漿交換療法といって、血漿中の有害物質を取り除いてから体内に戻す方法は、大規模な試験により、ピーク時の症状を緩和したり、回復を早めることが確認されています。

その他にも免疫グロブリン大量静注療法、重症の場合には集中治療室で厳重に全身管理が行われます。

予後について

ギランバレー症候群の大部分は、数カ月で改善するということですが、約15%程度は筋力低下等の後遺症が残ってしまいます。

早めに病院を受診しましょう

ギランバレー症候群には予防法がないといわれています。

風邪のような症状が見られた1週間から3週間後に脱力感があるような場合は速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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